Apple Watch Series 3からGARMIN INSTINCTに乗り換えてみた!

Apple Watch Series 3からGARMIN INSTINCTに乗り換えてみた!

昨日の記事で、3年間Apple Watchを使って来た筆者がApple Watchにさよならを言う話をしました。今日の記事ではその後釜となったGARMIN INSTINCTというアメリカ国防総省MIL規格「 MIL-STD-810G」準拠の高い耐熱性・耐衝撃性および耐水性を誇るタフネスGPSアウトドアウォッチを買いましたので紹介します。

GARMIN INSTINCTの特徴

GARMINはGPSやGNSS製品で有名なアメリカの会社ですが、時計型・リストバンド型のウェアラブルなアクティビティトラッカーでも業界トップレベルのメーカーです。

タフネスGPSアウトドアウォッチ

GARMINのこの手の製品は非常に種類が多く、主な用途によってシリーズが違います。

有名なのは、ForAthleteシリーズやfenixシリーズで、特にForAthleteはランナーの方だったら一度くらいは聞いたことがあるはずです。

ライフログ用だと私も使ったことがあるvivoactiveやvivosmart、vivofitシリーズなど。

私が買い求めたGARMIN INSTICTはGARMINのシリーズでも「MIL-STD-810G」準拠の「タフネスGPSアウトドアウォッチ」ということになっています。

スマホやアウトドアウォッチにはMIL-STD-810G規格をクリアしていると称する製品は多くありますが、いずれも各項目の基準全てを満たしているわけではありません。このあたり勘違いしている人が少なくないようで…。

GARMIN INSTINCTについてもGARMINのサイトには以下の記述があります。

MIL-STD-810Gは、特定のGarmin製品に与えられた定格であり、熱衝撃、衝撃、水性能に対してテストされています
頑丈なデバイスがあなたの情熱を取り戻すように設計されています
Instinctでは、以下の規格をクリアしています
低圧試験:MIL-STD-810G Method500.6 ProcedureI,II
振子式衝撃試験:Method516.7 ProcedureⅥ
耐氷結試験:Method524.4
腐食試験:Method509.6

https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=4qoWO3kOFj1yhPWprw5N0A

これじゃあよくわかりませんね。
さらに調べました。

低圧試験:

高度40,000feet(12,192m)に相当するキャビン圧18.8kPaでの保管
高度15,000feet(4,572m)に相当するキャビン圧57.2kPaでの動作

振子式衝撃試験:

各面、縁、角、合計26回落下
ノコギリ波衝撃波形40G、11msecを X軸、Y軸、Z軸のプラス軸方向に対してそれぞれ3回、合計12回、同じくマイナス軸方向へ。

耐氷結試験:

524.4にはいくつかののProcedureがあるのですが、GARMINサイトにはどれに準拠したテストをクリアしたのかが書いていません。

腐食試験:

これも前試験同様に詳細が不明です。

ぶっちゃけ情報不十分につきよくわかりません。
メーカーの言葉を借りればこういうことです。

MIL-STD-810G Method500.6 ProcedureⅠ,Ⅱ準拠の規格において低圧試験をクリア。また Method516.7 ProcedureⅥ 準拠の規格において振子式衝撃試験をクリア。 Method524.4 準拠の規格において耐氷結試験下においても、正常な動作を確認。 さらにMethod509.6準拠の規格において、腐食試験をクリア。これにより海洋環境下でも高い耐久性を保持することが可能となります

https://www.garmin.co.jp/minisite/instinct/

とにかくApple Watchよりはずっとタフネスに作られているのはわかりましたので、GARMIN INSTINCTの特徴を整理します。

→アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810G」規格において衝撃・耐熱・振動・凍結/溶解・腐食テストをクリアし、さらに100m防水装備。
→複数の衛星測位システム(GPS、GLONASS、みちびき、Galileo)に対応
→iOSとAndroidの両方に対応したスマートウォッチ機能。
→登山やトレッキングに不可欠といわれるABCセンサー(高度・気圧・コンパス)や心拍センサーを備えており、いろいろなアクティビティに対応可能。
→スマートウォッチモード(GPS不使用)であれば公称で最長14日間のバッテリー駆動。
→表示面は秒も含めて常時表示。

特にバッテリー駆動は、心拍センサー常時起動・GPS停止状態で14日です。この辺りは使いもしない気嚢をてんこ盛りにして鼻高々のApple Watchとは全く違います。話半分にしてもApple Watchの7倍以上持つわけであります。週に一度の充電で十分なんてApple Watchでは絶対ありえないことです。数日以内の旅行なら充電ケーブル不要です。

G-SHOCKみたいな見かけ

タフネスデジタルウォッチの代表格はG-SHOCKですが、まあ、このINSTICTも結果的にアウトドアタフネスを目指す以上同じような形状になります。

周囲のベゼルがガラス面より高くなっているためフェイスを下に向けて机においてもガラス面が擦れることはありません。

タッチ操作ではなくボタン操作

シティユースならタッチ操作は便利ですが、手洗いの後で手がまだ濡れているときとか反応しないし、手袋とかしているアウトドアでは結構最悪の役立たずです。雨で濡れた時とか完全に操作不能。そういう意味ではスマートフォンも結構最悪です。

その点、ボタン操作だと普段の操作にやや手間がかかりますが、手袋をしていても手が濡れていても全く無関係です。水中操作も不可能ではありません。

使ってみるとわかりますが、やはりボタン操作は偉大です(笑)。



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ファーストインプレッション

パッケージ

こちらが化粧箱の裏側(表側は上の方に写真掲載)。

パッケージをあけるといきなり文字が表示されているINSTINCTが現れますが、文字はシールです(笑)

これらがパッケージ内の全て。詳しいマニュアルはオンラインのPDF版を利用します。

昨今のスマートフォンはマニュアル不要で使えますが、ボタン操作で行うINSTICTや多機能時計の類はマニュアルがないと操作を知るのはほぼ不可能です。ちなみにPDF版のページ数は47もあります。さらに絵が非常に少ないマイクロソフトのKnowledge BaseやTech Netといったアメリカン手抜きスタイルなのでわかりにくいこと。このあたりはさすがにSEIKOやCASIOの多機能ウォッチの説明書のほうが何百倍もわかりやすい。

充電方法

充電は専用ケーブルを本体の裏側についているポートに差し込みます。

これが付属充電ケーブル。ヘッドがでかく見えますが実際には小さいものです。

上の本体裏側写真の右側接点が4つありますがこの周囲に溝がありコネクタがはまります。防水は問題ないと思いますが、溝にゴミが溜まりそうな気がしなくもない。

GPS精度

GPSもなかなか高精度です。アクティビティ「ウォーク」で試してみましたが、良い精度で捉えられているのがマップでわかります。

精度という点ではApple Watchのそれと差はなさそうな印象です。ただし、GPSオンの状態での公称バッテリー駆動は14時間ですがApple Watchはそんなにもたない。

マップを歩いた経路のマップをここに出せば良いのですが、自宅近くの「ウォーク」なので地図を出すわけにはいきません。

どこかに出かけた折に試してデータを公開できればと思います。

ウォッチフェイス

Apple Watchには、表示のパーツにある程度の選択肢から好きなものを選んで設定できますが、同様のものがINSTINCTにもあります。

同じ写真の登場ですが、
・右上の丸い部分の中
・左上で写真だと心拍とグラフが出ているところ
・下側左で通知が出ているところ(吹き出しマークと数字の1)
・下側右でバッテリー表示が出ているところ
の4箇所にパーツをはめ込ます。

説明書ではコンプリケーションという言葉は使われておらず、ウォッチフェイスのカスタマイズとなっています。

上記4箇所で、設定できるアイテムが異なります。どういうアイテムが可能なのか説明書にもなくて、表示されるものを見てそれが何か分かりにくいものがあったりするのは困ります。

通知に関して言えば、GARMINのデバイスは伝統的に日本語フォントが汚いので見て綺麗とは到底言い難いですが、実用的には問題なく通知も読むことができます。LINE通知は通知メッセージを読めますし、メール通知はメールテキストをある程度読むことができます。

また、ウォッチフェイスですがForAthleteシリーズやvivoactive 3シリーズなどはある程度GARMINのCONNECT IQ Storeからダウンロードできますが、INSTINCTはフェイスの入れ替えには対応していません。プリセットされたものから選択するのみです。

まとめ

Apple Watchで通知以外の機能はほとんど使わない、バッテリーの持ちに満足ができない、アクティビティトラッキング機能が不満という方は、GARMINなどを検討する余地が大いにある。

GARMIN INSTINCTはタフネスGPSアウトドアウォッチの名に恥じない機能を持っている。特にGPSの速さと精度はさすがGARMINといえる。

スマートウォッチモードで14日間、GPSをオンにした状態でも14時間のバッテリーというのはApple Watchでは到底不可能であり安心感バツグン。

通知に関しては、日本語フォントは綺麗とは言えないが実用上は問題ないレベルである。通知バイブも適度な強度。

タフネス系のスマートウォッチを探している方には筆頭候補の一つになると思われる。



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