ワイヤレスイヤホンの発火事故の怖さ

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後を立たないリチウムイオン電池内蔵製品の発火・発煙事故。怖いのは頭部に最も近いところで使うワイヤレスイヤホンです。NITE(独立法人 製品評価技術基盤機構)の事故情報を調べて怖いことが分かりました。

この記事でわかること
ワイヤレスイヤホンの最近の事故発生状況と完全ワイヤレスイヤホンの事故の怖さがわかります。

ワイヤレスイヤホン爆発で死亡(インド)

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昨年夏ですがこんな記事がWebにありました。

インドの男性が使用中のイヤホンが突如爆発〜救急搬送されるも亡くなる
https://iphone-mania.jp/news-388315/

まじですか!?

リチウムイオン電池内蔵で頭部に装着するものですから、命を落としても不思議はないし生涯聴力を失っても命が助かっただけ御の字というところでしょう。

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充電しながら使用中事故が多い

NITEの情報を調べてみましょう。

キーワード1:「イヤホン」を品名に含む
キーワード2;「コードレス」を品名に含む
キーワード3:「充電器」を品名に含まない

検索結果は10件でそのうちイヤホンに原因があるのが5件でそれ以外は、当該製品に発火や焼損の痕跡がないなどもらい事故のようです。

事故発生日製造輸入販売業者/形式事故内容原因再発防止措置
2016年10月不明(輸入)充電中にイヤホンが変形して机が変色した。microUSBコネクター内部に導電性異物し短絡して発熱。輸入事業者は、被害者の不注意とみており、措置なし。
2018年3月不明(輸入)充電中に異音、異臭がして周辺を焼損。特定できず輸入事業者は被害者の不注意とみており措置なし。
2018年5月不明(輸入)充電中に発煙。基板上のチップセラミックコンデンサーが内部短絡して異常発熱し発煙。製造事業者等が不明で措置なし
2020年5月不明(輸入)充電中当該製品を溶損し、周辺を焼損。USBコネクター接続部に導電性の液体などの異物が浸入短絡して異常発熱し発煙し焼損。記載なし
2021年12月(株)オウルテック
OWL-SAMU-SE03
イヤホンから破裂音がして焼損。充電ケースの電池セルが異常発熱して焼損2021年12月13日付けでホームページに社告を掲載し、製品の交換を実施

[消費者庁] ワイヤレスイヤホン及びスピーカーの発火・発煙等に御注意ください! -就寝中の充電時に発熱の可能性も-
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_031/

5件中4件が充電中の事故と分析されています。
5件中2件がUSBコネクタ部の導電性異物によるものです。
5件中4件が製造業者不明の輸入品であり業者も措置を取っていません。
5件中1件は販売者が国内の(株)オウルテックであり、即座に社告を出して製品交換対応をしています。

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ワイヤレスイヤホンの事故防止

基本的に他のリチウムイオン電池搭載デバイスと同じです。

・強い衝撃を与えない
・落として誤って踏みつけるなどで外径が変形したものなどは絶対使わない
・炎天下の車内やダッシュボードなど高温になるところに置かない
・防水使用であっても水には濡らさない、濡れた後は乾くまで使わない
・充電ケーブル接続前にはコネクタに異物がないこと、濡れていないことを確認する
・輸入品の正体不明のワイヤレスイヤホンは絶対買わない使わない
・買うなら国内一流メーカー製のもの限定(だからといって事故が発生しない補償はない)
・充電中は目の届くところに置く
・充電しながら使用しない

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まとめ

ワイヤレスイヤホンの中で特に完全ワイヤレスは頭部のすぐそばにリチウムイオン電池があるので非常に危険なデバイスであることに間違いない。

製品選びの際は無名な製造者や製造者不明の輸入品は絶対に買わない。

買うなら国内の一流メーカーが無難(だからといって事故がない補償にはならない)。少なくとも事故がおこってバックレることがない。

許せるなら有線イヤホンを使用する。そのほうが音質もよいし発火や爆発の危険がない。

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