今更ですがiPhoneとAndroidの良し悪しを改めて考えてみる

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iPhoneは日本ではメジャー中のメジャーなスマートフォンです。インプレスの記事によればアップルは50.4%と半分以上のシェアを占めており、泣く子も黙るAppe iPhone。一方AndroidはSHARP、SONY、SAMSUNG、FCNT(旧・富士通)、Googleとばらけています。寄らば大樹の陰でiPhoneを使うのが幸せか、自分は自分の道を行くとAndroidを選ぶのがよいか?

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今更感満載の記事?

スマートフォンの普及率が96.3%となり、局所的には一人複数台も珍しくない昨今、今更何故こんなタイトルの記事を….。

最初にiPhoneを使い始めるとずっとiPhone、AndroidならずっとAndroidという人が多いでしょうが乗り換える人がいるのも事実。9TO5Macの記事を見ますとアメリカの消費者調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)が調査したところによれば、2022年3月から2023年の1年間にiPhone購入者の14%がAndroidユーザーであり、Android購入者のうちiPhoneユーザーであったのはたったの4%だと報じています。

同記事によれば顧客ロイヤリティに関してはAndroid91%に対しiPhone94%と鼻の差だとしています。

この2つのデータは相反しているようにも見えます。どちらも非常に熱心なユーザーがいる一方でAndroidユーザーの一部がiPhoneに浮気をしている感じでしょうか?実際にiPhoneに乗り換えた人の声がないので本音はわかりませんし、日本市場とは異なる可能性もあります。

いずれにせよ少ないとはいえiPhoneとAndroid間で乗り換える人がいるわけです。その少数の方が乗り換えが頭をよぎったときに考えていただく参考になればと思います。

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iPhoneのメリットとデメリット

筆者が使っているのはiPhone 14 Proです。iPhoneはiPhone 3Gから14年以上使い続けていますので生粋のiPhoneユーザーだとも言えます。

メリット

なんといっても専用アクセサリーの豊富さと対応アプリの多さです。

iPhoneはグローバルスタンダードになってしまっているので、よりどりみどり選びたい放題です。量販店店頭でスマートフォンアクセサリー売り場を見ると、ほぼ間違いなく半分以上の棚はiPhoneが占めています。それどころかDAISOやSeria、CanDoのスマートフォンアクセサリーコーナーはほとんどiPhoneメインですね。

周辺機器やアクセサリーが選びたい放題なのが最大のメリットです。

モデル間で使える機能や使えない機能の差が小さくて同じメーカーなのにかなり操作が違うということが少ない。あえていえばTouch IDモデルとFace IDモデルの差、標準シリーズとProシリーズの差くらいです。

iPhoneユーザーは他のiPhone初心者の操作アドバイスはできますので、周りにiPhoneユーザーが多ければ半自動的にiPhoneを選ぶケースも多いと思います。

タッチ決済はApple Walletのほうがガラケーを引きずっているAndroidよりずっとスマートで簡単です。新しい決済手段の追加はもとより削除も簡単です。非常にシンプルです。

バッテリー駆動時間は同じ容量であれば間違いなくiPhoneのほうがAnroidより長いです。

デメリット

iPhoneが特別なのだと思いますが、メジャーであるが故に閉じだ独自の世界を作り上げていて、その世界に浸ればこの上なく楽ちんですが、その閉じた世界と外側のオープンな世界を繋ごうとすると途端に大変になったり面倒になったり。

<例>
筆者はOneDriveMicrosoft 365 Apps for Business)を使っており、種々の書きものやデータなどを置いています。そのなかにはブログ原稿のシンプルテキストもあるわけですが、これをiPhoneで直接編集できません。しかしAndroidであればJota+(イオタプラス)といったクラウド対応テキストエディタを使うと、PCMacとほぼ同じ様に簡単にさくっと行えます。

メジャーであるが故にAppleの言いなりになった商売になってしまうという問題点も感じることも多々あります。

iPhoneを嫌うAndroidユーザーの多くは自由度がなさすぎるという点をあげます(前述の例もその一つ)。

メジャーはメジャーであるが故に冒険をしにくいという事業的な弱点が出てくるので、性能や機能で尖った製品が出てこない。万人受けする角の丸い製品ばかりになってしまうのが、ガジェヲタとしては面白くないです。実用的にはあまり問題はなくメリットのほうが多いのですが、趣味の対象としては落第かもしれない。

iPhoneに乗り換えると?

[OK] 専用アクセサリーの多さに狂喜乱舞したくなる
[OK] 操作がわからなくても周囲やWebに情報が非常に多い
[OK] Apple WalletはAndroidより設定が簡単だと驚く
[OK] バッテリーの持ちが良い
[NO] あまりの自由度のなさに投げ出したくなる、こんなこともできねぇのかよ、Androidだったら簡単なのに!

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Androidのメリットとデメリット

筆者が最初にiPhone以外を使ったのは2013年のHTCJ butterfly HTL21です。以来、SHARP AQUOS、SONY Xperia、ASUS ZenFone、OPPO、Google Pixelなどを使ってきましたが、とりわけマイナーなのがUnihertz。

メリット

Unihertzが典型的ですが機能的に極めて尖った特徴的なものもあり万人向けに嫌気がさしている人にはもってこいです。

Unihertzのスマートフォンは昨今失われてしまった3.5mmイヤフォンマイクジャック、IrDA準拠の赤外線ポートを搭載しており、ハイエンドAndroidからは消えてしまったmicroSDスロットも健在で、ヘビーデューティーなモデルもあります。これはAndroidでメジャーなSAHRP、SONY、Samsungでもなかなかやらないと思います。

Androidはスマートフォン全体としては決してマイナーではないのですが、Google AndroidOSベースで各社各機種の仕様でバラバラになっているため、結果的にマイナーの集合体になっています。

自分が欲する尖った機能がどの様なものであるかがはっきりしていれば、それをAndroidの中で探すと結構フィットするものがあると思います。iPhoneだとほぼ同一仕様なのでダメなものはダメの門前払い。

こまかいユーザーのニーズに答えられるのがAndroidです。

ディメリット

メリットの裏返しで、一口にAndroidというけれど皆バラバラで統一性がない。共通なのはベースのOSがGoogleが提供しているAndroidというだけであとは各メーカーがカスタマイズしています。

尖った機種があることの完璧な裏返し。

同じAndroidでもメーカーが違うとかなり違ったUIになっており他人のAndroidはよくわからないという状態は珍しくありません。

Webで情報を調べても、見つけた答えが自分のAndroidに適用できるかどうかもわからないしできないこともある。尖った機種であればあるほど情報は少ない

同じメーカー間でもモデルが違うと結構違ったりすることも珍しくありません。

iPhoneはiPhone 14でもiPhone 14 Pro Maxでもほとんど同じ操作で若干Pro Maxのほうができることが多い程度なのと大きな違いです。

自由度が高いことの裏返しで、やりたいことをやるにはそれなりの知識が必要ということで、Androidが初めてのスマートフォンという場合はやりたいことがやれるようになるまで結構大変かもしれません。その上、誰か聞きたい人がいてもAndroidはバリエーションションが多いため、なかなか的確な答えが得られない覚悟も必要かもしれません。

自己解決能力が必要なのがAndroid

バッテリーに関しては大抵の場合iPhoneと同じ容量ならばAndroidのほうが駆動時間が短いです。これはハードウェア・OSを一つの設計思想のもとに統合して開発できるAppleと、OSのベースはGoogleが提供しメーカーは各社競って独自機能を載せるAndroidとの違いが出ていると言えます。

Androidに乗り換えると?

[OK] PCやMacのように知識があれば、かなりいろいろなことができる(使いこなせる)
[NG] 周りにその機種について知っている人が非常に少ない
[NG] 使いこなすには知識が必要([OK]の裏返し)
[NG] 自分の機種専用のアクセサリーがあまりに少なくて、iPhone時代が懐かしくなる
[NG] Androidアプリといっても自分の機種では動かないものも少なからず存在する
[NG] バッテリー容量が同じならiPhoneよりバッテリー駆動時間が短い

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まとめ

iPhoneからAndroidに乗り換えると最初は困惑するけれど自由度の高さが嬉しくなるであろう。ただし、バッテリー駆動が同じ容量のiPhoneより短く、情報・アクセサリーもiPhoneより少ないのにがっかりするのは不可避。

AndroidからiPhoneに乗り換えるとバッテリーのもちの良さに嬉しくなるし、情報やアクセサリーの多さに狂喜乱舞したくなる。しかし今まで与えられていた自由がかなり茨れるところがあり、こんなこともできないのか!と投げ出したくなるシーンは必ず出てくる。

どちらからの乗り換えであっても必ず後悔することがあり、それは決して小さくはない。結果両方もつのが一番という筆者のような結論になる「かも」しれない。

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