従来の噂によれば、iPhone 15 Pro / Pro MaxではUSB TYPE-C高速通信を行うためにはMFi認証のUSBケーブルが必要だということでした。しかし昨日の記事のとおり、そうではない可能性が出てきました。一方、Galaxy S23 Ultra(他のGalaxyも)サードパーティカメラアプリに対して60fpsが使えないということもはっきりしています。どうやら両者の使い分けを見直す時がきたようです。
iPhoneとGalaxyの役割分担(現在)
現在の役割分担はこんな感じです。
ざっくりとiPhone 14 Proは日常必須端末としての役割、Galaxy S23 Ultraは内蔵カメラアプリでの撮影や移動時の文書執筆(テキストファイルはクラウドストレージにある)などiPhoneでは出来ないあるいは面倒な事、画面がより大きいほうが楽な事を主にやるわけです。
iPhone 14 Pro | Galaxy S23 Ultra | |
日常必須機能(どちらっでも可能な機能) | ||
キャリア | UQ | ahamo |
Eメール | ○ (標準メールアプリ) | ○ (Outlook) |
スケジュール | ○ (Googleカレンダー) | ○ (Outlook) |
FBなどのSNS | ○ | ○ |
内蔵カメラアプリで写真や動画撮影 | △ USBが遅いのでコピーに時間がかかる。 | ○(メイン)
|
映画鑑賞(huluやdisney+など) | ○ | ○(メイン) |
Webでの情報収集 | ○ | ○(メイン) |
内蔵カメラアプリでの写真 | ○ | ○ |
簡易動画編集 | ○ | ○ |
通話 | ○(話し放題) | 予備(ahamo) |
日常必須機能(1つのIDで1台のスマホのみ、電話番号依存などでインストール制約があるもの) | ||
ジムトレーニング中のradikoやSpotify・huluなど | ○ | 使わない (セキュリティBOX内保管) |
QRコード決済 | ○ | ×(使わない) |
モバイルSuica | ○ | ×(使わない) |
タッチ決済 | ○ | ×(使わない) |
金融系Apps | ○ | ×(使わない) |
LINE | ○ | ×(TEL番号依存) |
iPhoneでないと事実上対応できない・対応が面倒なもの | ||
3rdパーティAppsでの60fps動画撮影(FilmicやDJI Mimo) | ○ | ×(60fps対応不可) |
Macとの写真などのやりとり | AirDropで簡単 | NAS経由でめんどくさい |
家族のiPhoneとの写真やりとり | AirDropで簡単 | かなりめんどくさい |
Androidでないと事実上対応できないもの・対応が大変なもの | ||
Cloud (OneDrive, Google Drive)上のテキストファイル編集(文書執筆) | ×(iOSの弱点、不可) | ○ |
撮影動画吸い出し速度 | 最大480Mbps(USB2.0) | 最大5Gbps(USB3.2 Gen1) |
PC的なファイルの扱い | ×(iOSの弱点、不可) | ○ |
WordやExcel利用 | △(画面サイズ小さめ) | ○ |
Googleドキュメントでの文書作成 | △(画面サイズ小さめ) | ○ |
iPhone 15 Pro / Pro Max
希望的観測では、iPhone 15 Pro / Pro MaxはUSB TYPE-Cの接続がThunderbolt(USB4)接続する場合でもMFi認証のApple特性USB TYPE-Cケーブルを使わなくても良さそうだとのこと。
iPhone 13 miniからiPhone 14 Proに買い替えた時点で、iPhone 15 Pro / Pro MaxはUSB TYPE-Cの仕様次第であると考えていました。
EUの決定をAppleが素直に受け取ってUSB TYPE-CへのMFi認証を諦めるならば、iPhone 15 Pro / Pro Maxを買うし、EU対応期限の2024年12月を目前にしたiPhone 16 Pro / Pro MaxでないとMFi認証解除対応しないのであればiPhone 15 Pro / Pro Maxはスキップと思っていました(今も思っています)。
いずれにせよMFi認証なしで高速USB転送できるようになれば、上記の使い方が少々変わってきます。買うとすれば画面の大きなPro Maxのほうになるでしょう。
iPhone 14 Pro | Galaxy S23 Ultra | |
日常必須機能(どちらっでも可能な機能) | ||
キャリア | UQ | ahamo |
Eメール | ○ (標準メールアプリ) | ○ (Outlook) |
スケジュール | ○ (Googleカレンダー) | ○ (Outlook) |
FBなどのSNS | ○ | ○ |
内蔵カメラアプリで写真や動画撮影 | ○(メイン) | ○ |
映画鑑賞(huluやdisney+など) | ○(メイン) | ○ |
Webでの情報収集 | ○(メイン) | ○ |
内蔵カメラアプリでの写真 | ○ | ○ |
簡易動画編集 | ○ | ○ |
通話 | ○(話し放題) | 予備(ahamo) |
WordやExcel利用 | ○ | ○ |
Googleドキュメントでの文書作成 | ○ | ○ |
撮影動画吸い出し速度 | 最大10Gbpsまたはそれ以上 | 最大5Gbps(USB3.2 Gen1) |
日常必須機能(1つのIDで1台のスマホのみ、電話番号依存などでインストール制約があるもの) | ||
ジムトレーニング中のradikoやSpotify・huluなど | ○ | 使わない (セキュリティBOX内保管) |
QRコード決済 | ○ | ×(使わない) |
モバイルSuica | ○ | ×(使わない) |
タッチ決済 | ○ | ×(使わない) |
金融系Apps | ○ | ×(使わない) |
LINE | ○ | ×(TEL番号依存) |
iPhoneでないと事実上対応できない・対応が面倒なもの | ||
3rdパーティAppsでの60fps動画撮影(FilmicやDJI Mimo) | ○ | ×(60fps対応不可) |
Macとの写真などのやりとり | AirDropで簡単 | NAS経由でめんどくさい |
家族のiPhoneとの写真やりとり | AirDropで簡単 | かなりめんどくさい |
Androidでないと事実上対応できないもの・対応が大変なもの | ||
Cloud (OneDrive, Google Drive)上のテキストファイル編集(文書執筆) | ×(iOSの弱点、不可) | ○ |
PC的なファイルの扱い | ×(iOSの弱点、不可) | ○ |
ベージュ色の部分の使い方がGalaxy S23 UltraメインからiPhone 15 Pro Maxに移動するものです。
結果としてGalaxy S23 Ultraでないとできないことはかなり減りますが、無くなってて良いのではありませんのでAndroidを無くせない理由でもあります。
Galaxy S23 Ultraの後釜は2025年のPixel 10
iPhone 15 Pro Maxを購入したとしてもGalaxy S23 Ultraはそのまま続投予定です。
本来なら60fps制限のないGoogle Pixelに変えたいところですが、現在のPixel 7 ProはGalaxy S23 Ultraに比べてバッテリー消費の多さの問題で手は出せません。
tom’s guide報道の「噂」であれば、Tensor G5チップはTSMCで3nmプロセスで生産される可能性があるとのことで、現在の電池食いSamsung製造Tensorチップから大幅改善される可能性があります。
毎年Tensorチップがアップグレードするとすれば、Tensor G5が使われるPixelは2025年秋のGoogle Pixel 10になるでしょう。
3rdパーティカメラアプリへの60fps制限などSamsungのいやらしい制限が続く以上、Galaxyを使うのはS23が最後になるでしょう。
こうしたいやらしい制限以外は、Galaxy S23 Ultraパフォーマンスが良くバッテリーのもちもとても良いので残念なのですが、やはりカメラ機能重視(内蔵アプリ以外のカメラアプリ)とアップデート提供の継続性からPixelは有望です。
Galaxyの弱点が3rdパーティカメラアプリへの制約ならば、Pixelの弱点はSamsung製SoCのバッテリー消費の多さでしょうか。ちなみにGalaxy S23 UltraのSnapdragon 8 Gen2はTSMC製の4nmプロセスです。それもGalaxy S23 Ultraの電池持ちが良い大きな理由だと思います。
余談ですが、iPhone 6sの時だったと思いますがTSMC製のSoCを使ったものと、Samsung製のSoCを使ったものの両方が出回っていて、これくらいバッテリーの持ちが違うとかこうすれば識別できる方法というのがWebに流れましたが、購入時に選ぶことはできないのでSamsung製が当たった人は運が悪かった….というわけです。
Tensor G5がTSMC 3nmで製造される見通しということですが、iPhone 15 Pro / Pro Maxに搭載されるA17 Bionicチップは二歩先んじてTSCM 3nmプロセスで製造されているそうです。ただでさえバッテリーマネジメントが極めて優秀で、Androidよりバッテリーが小さいくせにAndroidよりバッテリーが持つのですが、さらにAndroidに差をつける可能性があります。
理想実現は遠い
筆者の理想的には、やりたい事・できなければいけない事はiPhone・Androidどちらでも手間なくできることですが、それが完全にできるのは無理です。
どう考えてもiPhoneでないと無理なこと、Androidでないと無理なことがありますので、両方使いはまだまだ続きます。