小型高性能Android対決:Galaxy S24 vs Zenfone 10、結果は…..

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高さ150mm以下の小型高性能Android最新モデルはASUS Zenfone 10とSamsung Galaxy S24のみ。今回Galaxy S24 SIMフリーを買いましたので、両者の使用感を忖度なくお届けします。ベンチマークや性能ではなくカタログスペックにはない手に取った時の感じ、アナログ的な感覚を中心に比較します。

<ご注意> 筆者はスマホでは一切ゲームの類はしませんので、ゲームをしたときのパフォーマンスや発熱などには全く触れていません。

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Zenfone 10 vs Galaxy S24スペック比較

例によってスペック比較しましょう。

Zenfone 10Galaxy S24
SoCSnapdragon 8 Gen 2Snapdragon 8 Gen 3
サイズ146.5 x 68.1 x 9.4mm147.0 x 70.6 x 7.6mm
最厚部の厚み(ノギスで実測)12.7mm9.3mm
重さ172g167g
バッテリー4300mAh4000mAh
SIMnanoSIM x 2枚, eSIM不可nanoSIM + eSIM
ディスプレイ5.9”, 2400 x 1080px, 144Hz, 800 nits (HBM), 1100 nits (peak)
Corning Gorilla Glass Victus
6.2”, 2340 x 1080px, 120Hz, 2600 nits (peak)
Corning Gorilla Glass Victus 2
メインカメラ50MP, f/1.9, 24mm, 1/1.56″, OIS50MP, f/1.8, 24mm, 1/1.56″, OIS
広角カメラ13MP, f/2.2, 120° , 1/3.06”12MP, f/2.2, 13mm, 1/2.55″
望遠カメラなし10MP, f/2.4, 67mm, 1/3.94″, OIS
USB通信USB Type-C 2.0 (480Mbps)USB Type-C 3.2 Gen1 (5Gbps)
Antutu (v9)13144581218977
Antutu (V10)15838041696727
GeekBench (v5)51495833
GeekBench (v6)56986747
Active Use Battery (Web70%, Video30%)11:48h11:17h
Display Score (DxOMARK)134154
データソース:GSMArena、DxOMARK

スペック上の大きな違い

スペックシートで見ると以下の5つの点以外は極端な差は見当たりません。

  • SoCがZenfone 10はSnapdragon 8 Gen 2、Galaxy S24はその次の世代であるSnapdragon 8 Gen 3
  • Zenfone 10には望遠カメラがないが、Galaxy S24には3倍光学望遠がついている
  • USB速度の違い(理論値でZenfone 10は480Mbps、Galaxy S24は5Gbpsと10倍以上の差がある)
  • Zenfone 10はeSIM非対応の代わりにnanoSIMスロットが2枚あるが、Galaxy S24はnanoSIM+eSIMとなっている。
  • ディスプレイの輝度ピーク値がZenfone 10は1100nitsに対し、Galaxy S24は2600nitsと2倍以上違う

上記の点を承知であれば、ぶっちゃけどちらを選んでも後悔しない出来栄えです。

アクセサリーの種類の多さには大きな差

ビックカメラやヨドバシカメラといった大型量販店においては、Zenfone 10専用アクセサリーをほとんど見かけません。あってもケースとフィルムが1〜2種類程度。

AmazonですらZenfone 10のケースやフィルムは非常に種類が少ないです(怪しい無名の中華品は別として)。Zenfone 10でガラスフィルムを探したのですが、まともなものがなくて結局PDA工房の樹脂製フィルムを買いました。ケースもいつも愛用するSpigenのリキッド・エアーどころかSpigenそのものがZenfone 10に対応してなくて、よくわからないブランドのものを買ったくらいです。

その点、トータル世界シェアではiPhoneと肩を並べるGalaxyですから種類は豊富。現在は発売されて間もないのでまだあまり多くありませんが、今後はGalaxy S23と交代で充実してゆくと思われます。

いろいろケースなど変えてを楽しみたい方はZenfone 10は不向きであると断言できます。ケースがあれば御の字くらいに思えば良いでしょう。そういうこともあってか、標準付属品として黒いケースがZenfone 10には付属しています。

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Zenfone 10 vs Galaxy S24体感の差

厚みの差は激烈

最薄部ではZenfone 10が9.4mm、Galaxy S24が7.6mmなので1.8mmしか変わりません。

しかしZenfone 10はレンズ部の突起がめちゃデカくて、カメラのある最厚部をデジタルノギスで測るとZenfone 10は12.7mm、Galaxy S24が9.3mmですから3.4mmの差があります。

この差が本体1.8mmの差と相まって、Galaxy S24のあとにZenfone 10を手に取るとめちゃ分厚く感じます。

さらにケースに入れると厄介で、Zenfone 10ではカメラ保護のためにカメラ周囲が少しだけケースが飛び出るようになっており、机の上に置くと水平に安定せずカタカタしてしまうのです。

Galaxy S24はカメラ部突起が1.7mmしかないので、ケース(Vegan Leather Case for Galaxy S24)に入れるとカメラ部の突起がなくなり机上においてもカタカタせず安定します。

机上においてスマホを使うことは結構あると思うのですが、タップするたびにカタカタするのはかなり嫌なものです。

ジーンズの前ポケットに入れた時も厚みの差を顕著に感じますねぇ、カメラ部以外では大差ないように思えるのですが。

意外に大きいディスプレイサイズの差

ディスプレイサイズの差は0.4”しかありませんので、普通に使う分にはほとんど差を感じません。

しかし、縦方向に持って仮想フルキー(Gboard使用)をつかってアルファベットを入力すると、微妙にGalaxy S24のほうがキー間隔が広いので、隣のキーをタップしてしまう誤打がかなり少ないのです。

特にパスコードを入力する場合が結構面倒なことになります。筆者はパスコードとして単純な数字4桁(そんなものならないのも同じ)ではなく10桁以上の英数字にしています。指紋認証でロック解除していても一定時間経過すると必ずパスコードを入力する必要があります(Androidのセキュリティポリシー)ので、誤打が続くと一定時間ロック解除できなくなります。

それ以外にも仮想キーボードで英文を入れるときも、Zenfone 10のほうが誤打が多くなっています。

これは個人差が大きいかもしれませんが、ごく微妙な寸法の差が実際に使うと想像以上に影響が大きいことがわかりました。

ディスプレイの明るさの差

今までつかってきたスマホ(Android)の中でもZenfone 10は比較的暗めで色も決して鮮やかというほどではないです。

晴天の屋外で見ると輝度最大にしても見づらいのがZenfone 10。iPhone 15 Pro Maxでは平気で見えても、Zenfone 10は体で影を作らないと見づらいです。Galaxy S24はiPhone同様に問題ありません。

晴天の屋外でどれくらい使うかというのはありますが、屋外で使いたいというときはLINEやメッセージを即確認であったり、マップを確認したりが多いと思います。その時にいちいち体で影をつくるのもイケていません。

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まとめ

全体的に満足度が高いのはGalaxy AIとかウリの機能を除外しても、Galaxy S24のほうが満足度が高いです。

  • Zenfone 10より薄いし出っ張りが少ない
  • ディスプレイがかなり明るく鮮やか
  • ディスプレイが微妙に大きくアルファベットをフルキーレイアウトで打ちやすい
  • 望遠カメラがある
  • USBがUSB3.2 Gen1の5Gbps対応なので外部SSDとデータやりとりしやすい
  • アクセサリーの種類が圧倒的に多い

<関連記事> Galaxy S24、最初からSIMフリー投入、高さ150mm未満でコンパクトだがハイパワー

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