筆者が一番再訪したい国はニュージーランドです。筆者は2001年10月と2003年4月という随分昔に訪れたきりですが、未だに脳裏に強く焼き付いている外国はハワイでもなければシンガポールでもないニュージーランドです。今回は2回にわけ、前編である今回はニュージーランドという国をデータからみてみます
ニュージーランドの基礎データ
面積:27万534平方キロメートル(日本の約4分の3)
人口:5,122,600人(2021年6月21日時点)
首都:ウェリントン(約21万人(暫定値)、2020年 ウェリントン市議会)
民族:欧州系(70.2%)、マオリ系(16.5%)、太平洋島嶼国系(8.1%)、アジア系(15.1%)、その他(2.7%)
英語:マオリ語、手話(2006年以降)
宗教:キリスト教36.5%、無宗教48.2%
政体:立憲君主国(日本と同じ)
元首:エリザベス二世女王(英国女王)
議会:一院制(120名、任期3年、労働党65、国民党33、緑の党10、ACT党10、マオリ党2)
主要産業:第1次産品が主要産業であり、乳製品、肉類、木材・木製品、果実類、水産品、ワイン、羊毛類で輸出の6~7割程度を占める
GDP:2,052億米ドル(日本の約1/24)(2019年IMF)
一人あたりGDP:2,052億米ドル(日本の約1/24)(2019年IMF)
出典:人口データ以外は外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nz/data.html)、人口データはニュージーランド統計局(https://www.stats.govt.nz/)、以降ニュージランドの人口データの出典は特に記載のない限り全てニュージランド統計局です。
面積でいえば日本の本州+九州の面積(26万4,720平方キロメートル)とほぼ同じですが、人口は日本の4%(25分の1)という単純計算人口密度が低い自然豊かな国です。
”THE TURE SIZE OF…”でニュージーランドと日本を比べてみました。
形を見ると日本から九州・四国・中国地方の西半分を削り取ったような形をしており、形的にも馴染みがありそうな気がしませんか?
ニュージーランドの経済中心地であるオークランドの緯度は南緯36度51分と神戸の北緯35度に近く、海洋性気候で日本同様にはっきりした四季があります。
南半球なので当然四季は逆で8月は日本の2月に相当する真冬となり、2月は真夏でありサンタクロースはショートパンツを履いてサーフィンをしていたりします(笑)。
ニュージーランドの人々
ニュージーランド政府観光局の運営する100% PURE NEW ZEALNADによれば以下のように記されています。
・気さくで親しみやすい人柄。
・自らを「キーウィ」と称する国民のうち、約69%がヨーロッパ系、約14.6%がマオリ系、9.2%がアジア系、6.9%がポリネシア系(マオリ以外)である。
・総人口の4分の3以上は北島に居住、オークランドには総人口の3分の1が居住している。
総人口5,122,600人の年齢比率は、
・15歳未満:968,600人(18.9%)
・15歳~39歳:1,745,400人(34.1%)
・40歳~64歳:1,589,500人(31.0%)
・65歳以上:819,100人(16.0%)
となっており、高齢者比率は16%と6人に1人の割合であり活力に飛んだ若い国だと言えます。
ちなみに日本における65歳以上人口は総人口1億2557万人に対し65歳以上年齢は6119万人 (令和3年1月20日 総務省統計局 人口推計)で割合は48,7%、すなわち2人に1人は高齢者というわけです。
ニュージーランドの高齢者比率は16%、日本は48.7%と大きく異る。
ニュージーランドの高齢者(65歳以上)比率は日本の1/3にすぎない若く活力に飛んだ国です。
オークランドについて
オークランドという言い方をするときには北島にあるオークランド市(Auckland City)を指す場合と、より広い範囲であるオークランド地方(Auckland Region)を指す場合があります。
オークランド地方(Auckland Region)はオークランド市を中心として周辺のマヌカウ、ノースショア、ワイタケレ、パパクラ、ロドニー、フランクリンを統合した広範囲のスーパーシティです。
多くの場合「オークランド」というとオークランド地方(Auckland Region)を指しますが、私達外国人にとってはあまり重要ではないともいえます。人口や面積などを見るときにはどちらを意味しているのかは注意が必要です。
実質的な国の経済活動の中心地であるオークランド地方(Auckland Region)は面積4,940平方kmで、日本でいえば福岡県(4,986平方km)とほぼ同じ面積となります。
オークランド地方の人口は1,614,300人(データ出典:Wikipedia「ニュージーランドの地方行政区画」)で、全人口のおよそ三分の一がオークランド地方に集中していることになります。
次に多いのは南島でクライストチャーチのあるカンタベリー地方の600,100人、続いて首都ウェリントンのあるウェリントン地方で504,900人、北島でハミルトンのあるワイカト地方の449,200人となります。
絶景のクイーンズタウンとクライストチャーチ
筆者が以前行ったのは南島のクイーンズタウン、クライストチャーチ(地震前)、オークランドです。
特にクイーンズタウンはまさに息を呑むというか息をするのをわすれるくらい美しい場所でした。
ここからはクィーンズタウンとクライストチャーチの風景のごく一部を写真でお届けします。
いずれも2001年と2003年に撮影したのものです。
都会のかけらもない静かでとても落ち着けるクィーンズタウンの街
紅葉に染まるクライストチャーチのエイボン川(めっちゃ美しい)
クライストチャーチ市内を走るトラム
2011年2月22日のカンタベリー地震で失われる前の在りし日のカセドラル。
後編予告
後編は本記事サブタイトルのとおり新型コロナに絡んでロックダウンについてニュージーランドと日本を法律面を主に比べてみます。