これまで2度にわたりラベリアマイクの比較を紹介してきました。実は手持ちでOLYMPUS ME52Wというものを持っていたのを忘れていましたので比較レビューします。その結果はME52Wがベストチョイスです。]
比較対象機種:
・audio-technical AT9904 <モノラル・無指向性>
・SONY ECM-CS10 <ステレオ・単一指向性、製造終了>
・SONY ECM-LV1 <ステレオ・無指向性、デジタルカメラαシリーズオプション>
・オリンパス ME52W <物たる・単一指向性>
モノラルミニジャックからステレオミニプラグへの変換
ME52Wがベストなわけ
ME52Wはオリンパス(現社名は「OMデジタルソリューションズ株式会社」)ブランドで出ているICレコーダー VoiceTrekのオプションです。
ベストな理由:
・非常に聞き取りやすいかつ聞き疲れしない明瞭度の高い音質
・単一指向性であり周囲のノイズやざわざわを拾いにくい
・モノラルなので左右の向きを気にする必要がない。
・マイク本体とケーブルが別であり万一のケーブル破損(断線)などでもマイクを買い替える必要がない
実録音声比較試聴コーナー
レコーダーはSONY ICD-UX575Fで、録音モードはMP3(192K)でレベルは内蔵・外付けともにオートにしています。
・0:00〜 オープニング(ICD-UX575F内蔵マイク)
・0:51〜 audio-technical AT9904
・1:27〜 SONY ECM-CS10
・2:16〜 SONY ECM-LV1
・2:54〜 オリンパス ME52W
・3:46〜 クロージング(ICD-UX575F内蔵マイク)
試聴の際はノートPCの場合内蔵スピーカーだけではなくヘッドホン(あるいはイヤホン)でも試聴してみてください。ノートPCのスピーカーは総じて音がよろしくないので、ヘッドホンかイヤホンで聞くことを勧めます。
今回の録音ではAT9904とECM-LV1の籠り方にあまり差がないように聞こえます。傾向としては似ているともいえます。
ダントツで最悪に音質がシャリシャリなのがECM-CS10ですが、こちらはもう生産終了しているのでいいかな。
一聴は百聞にしかず。
その収録音声を聞く人のことを考えて、PCスピーカーや大きなスピーカー、ヘッドホンやイヤホンなどいろいろな手段で聞いてみてください。
まとめ
ナレーションを綺麗にとるにはラベリアマイクは必須である。
安くて音声も聞き取りやすいのはオリンパスのME52Wである。
ME52Wは単一指向性で周囲のざわざわ音を拾いにくい。
ME52Wはモノラル出力なのでデジカメやボイスレコーダー(ステレオ)に接続するには変換プラグが必要。
ME52Wはモノラルであるが故に装着の際に左右の向きを気にしなくてよい。