Apple Intelligence、各社との違いは?対応機種は?iPhoneを買い換えるべき?

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Apple本社「Apple Park」で開催されたWWDCの動画を全部の動画を見ました。注目したのはiPhone・Mac連携、Apple Intelligence。特にApple Intelligenceは他社に比べて出遅れと言われていたAppleのAIですが、ガッツリと他社を大きく引き離すような内容になっています。

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WWDC 2024 at Apple Park

Keynote SpeechはAppleの公式YouTubeチャンネルに公開されています。

(公式YouTubeチャンネル)WWDC 2024 — June 10 | Apple (1時間43分)

長いので動画はチャプター分けされていますが、そのタイムインデックスを掲載します

ぶっちゃけ前半1時間はいつものとおりの各種新OSの自慢話(笑)ですので、興味のあるデバイスだけ見れば良いと思います。

注目したいのは01:04:30から始まるApple Intelligenceです。

以下のYouTubeリンクは01:04:30から始まります。

YouTubeの日本語字幕(自動翻訳ではなくちゃんとした日本語字幕)がありますので、電車の中で画面だけでも大丈夫なのでぜひ見てみましょう。

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Apple Intelligenceが他のAIより優れている点

携帯デバイスやPCへのAI導入は、Google Pixel、Samsung Galaxyが先陣を切っており、PCでは最近Microsoftが「Copilot+ PC」を世に送り出しています。

Galaxy S24のAIは?

筆者はGalaxy AI搭載のGalaxy S24を使用していますが、写真や動画の撮影・加工時のAIを使った機能以外には、リアルタイム翻訳(電話)や通訳(対面)、チャット翻訳なども使用できます。

写真下はGalaxy S24にてLINEでチャット翻訳を使ってみたところ。相手が英語でこちらが日本語という設定です。相手の入れた英語はこちらでは日本語と併記で表示され、こちらが入れた日本語は英語になって相手に届きます。

これらのAI機能は全てGalaxy S24内クローズでMacやPCとの連携は不可能です。

いろいろなアプリが連携しているということもなくて、写真加工のAIやギャラリーアプリ、リアルタイム翻訳は電話アプリ、対面通訳は通訳アプリ、チャット翻訳(MessengerやLINEなど)は文字入力にSamsungキーボードを使っている場合のみ、と極めて限定的です。

音声コマンドでいろいろな操作を指示したりすることはほぼ不可能です。

Apple Intelligenceは?

以下の記述はWWDC24やその他のサイトからの情報を総合しての情報になります。

細かなことは上記のAppleのYouTubeをご覧いただくのが一番ですが、他と比べてどうなのか?

Apple Intelligenceの特徴は、Pixel AIやGalaxy AIのように写真など一部機能のクローズドなAI化ではなくOSそのものにAIを組み込んでいる点にあります。

MacやiPhone、iPadは初期インストールされた純正アプリが充実しており、これらが絡み合うように横断してAI機能が使えます。

さらにSiriが格段に賢くなり、一部はSF映画チックになり、Siriに対して連続した指示をすることができるようになります。

例えば…
・Siriにある日時のある場所の天気予報を聞く
・天気がよさそうなので、その場所でのデイキャンプ予定を入れる
・経路情報を調べる
…といった一連のことを音声だけでやりとりができるとしています。

前出のAppleのYouTubeの動画では以下のようなやり取りを見せています。

女性:”What does the weather look like for tomorrow at Muir Beach?”
女性:”Oh, wait, I meant Muir Woods!”
Siri:”The forecast is calling for clear skies in the morning near Muir Woods National Monument.”
女性:”Create an event for a hike there tomorrow at 9:00 a.m.”
Siri:”Hike is scheduled for 9:00 a.m. to 11:00 a.m. on June 11.”

いつもいつもこんなふうにうまくいくとは思えませんが、StarTrekの1シーンを見ているようです。

女性が”Muir Beach”を”Muir Wood”と言い直したのを理解してその場所を覚え、ハイキングの予定場所を女性が指示しなくても”there”と指し示すことでSiriは”Muir Wood National Monument”を指しているのだと理解しています。

人間なら当たり前のやりとりなんですが、これがオンデバイスのApple Intelligenceの凄さであり、今のところPixel AIやGalaxy AI、Copilot+ PCではできないところ。

これはかなり便利になるかと予想できます。

同様の機能が、原則としてオンデバイスでiPadやiPhone、Macで利用できるようになり、Apple独自のデバイス間連携により、シームレスでiPhoneとMacを行き来することも期待したいです。

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Macを使っているiPhoneユーザーの割合を推測

仮にiPhoneとMacのシームレスなAI利用ができるようになれば、どれくらいの人が恩恵を受けられる可能性があるのでしょう?

日本ではiPhoneのシェアは全体で52.5%ですが、個人ユーザーではMacは2位に躍進したとはいえ15.9%にどまり。

2023年度(2023年4月〜2024年3月)における日本国内の個人向けパソコン出荷は339.3万台で、対前年11.7%減少となっています。この分野でシェア1位はNECレノボ22.1%、2位は富士通(FCCL)や日本HP、DELLを押し除けてAppleが15.9%になりました。 データ出典:iPhone Mania 「Mac、個人向けPCシェアで2位に躍進!2023年度国内パソコン出荷台数調査

2023年度(2023年4月〜2024年3月)における日本国内のスマートフォンではAppleが52.5%のシェアとなっています。 データ出典:iPhone Mania「iPhone、ガラケー含むシェアで初の過半数!国内携帯出荷は統計開始以来最少

仮に個人Macユーザーの半数がiPhoneユーザーであるとすると両方使っている人は8%程度と推測。

実際にはMacユーザーはiPhoneのほうがメリットが大きいので、乱暴に推測すると個人ユーザーの1割程度はiPhone&Mac使いかもしれません。

筆者の身近でメインPCにMacを使っている人はほぼ100%iPhoneユーザーでした。もちろん筆者のようにAndroidを「併用」している人はいますが…。

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対応OSとハードウェア、利用可能時期

英語環境ではiOS18、iPadOS18、macOS Sequoiaというこの秋リリースされるバージョンから順次利用可能になるとしています。

仕方ないといえば仕方ないのですが、まずは英語(アメリカ)のみ対応で、それ以外は2025年以降順次ということになるそうです。

ハードウェアはApple SiliconのA17 Proプロセッサ、Apple Mシリーズプロセッサ搭載もしくはそれ以降のiPhone、iPad、Macに限られますので、iPhone 15、iPhone 15 Plusでは利用できません。

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早急なiPhone買い換えは待った!

Apple Intelligenceを第一目的でこの秋に出るであろうiPhone 16 Proを買うのは早計です。

なぜならApple IntelligenceのSiriを含む言語関連機能が日本語で使えるようになるのは2025年以降とされているからです。秋のiOS18リリース時点でApple Intelligenceの機能が日本語環境でどこまで使えるのかは現時点では全くわかりません。

しかし、Apple Intelligenceのフル機能、特に高度に進化したSiriが使えるようになったら、是が非でもiPhone XX ProかiPhone XX Pro Maxに買い替えたいところ。それが来年秋なのか再来年秋なのかは定かではありませんが…。

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