スマホの普及とradikoの登場でラジオが見直されているそうであります。ラジオは音声のみなので、必要以上に人間の注意力を奪わないため、仕事しながらとか家事をしながらとか楽しめます。
ラジオはいいけど、radikoがあるから機器としてのラジオは不要じゃないの!
防災グッズにはアナログチューニングのポケットラジオ
という声が聞こえて来そうですが、断言します。
防災グッズとしてのラジオは非常に重要です。それもアナログチューニングが重要。
昨今のラジオはデジタル表示で周波数を合わせるのが普通になり、ダイヤルでくるくる回しながら微妙に合わせるのはレアになりました。
しかし、いざという時には昔ながらのシンプルなアナログチューニングラジオがいいのです。
- 非常に単純なので故障しにくい
- 低温下では液晶表示に支障をきたす場合があるが、アナログチューニングならその心配がない
- 真っ暗な中ではデジタルチューニングは操作しにくいが、アナログチューニングなら大丈夫
- 一般に、電池消費はアナログチューニングのほうが小さい
- アナログチューニングのほうが価格が安い
- アナログチューニングならば老若男女を問わず使える。というのも、電源、チューニング、ボリュームくらいしか触るところがないので非常にシンプルだから
デジタルチューニングはこれらの裏返しです。ただ、当然ですが、ボタン一発でTOKYO FMを聞くなんてのは無理。東京だと下手すればNACK 5 (79.5MHz)、TOKYO FM (80.0MHjz)、J-WAVE (81.3MHz)、NHK FM 82.5MHz)の中でどれにあっているのかわからないのがアナログチューニング。特に小型の名刺サイズラジオでは厳しいです。
また、ふとダイヤルに触ってしまってチューニングがずれるのもアナログチューニングラジオの欠点です。
おすすめの名刺サイズアナログチューニングラジオ
防災用としては、さらに電池の持ち時間が長いことも重要ですし、感度の良さはなお重要。そういう意味で、現状お勧めできる名刺サイズのアナログチューニングラジオはこれしかありません。
ソニー SONY ポケッタブルラジオ 名刺サイズ FM/AM/ワイドFM対応 ダイヤル選局 ICF-T46
日頃からつかえる名刺サイズの防災ラジオの条件は私が思うにこんな感じ
- AMとワイドFM対応
- アナログチューニング
- 電池はできれば単3か単4を1本。2本でもやむなし。充電オンリーは絶対だめ
- イヤホンは巻き取りでないもの(巻き取り式は非常に壊れやすい、かつ、イヤホンを本体への収納重視で作っているため、利用者不在の装着感の悪さ、音漏れひどし)
- ダイヤルや音量調整は上面についていること(側面だとシャツのポケットの中で動いちゃうので)
- 電池持ち時間はアルカリ使用のイヤホン聴取で最低100時間。
類似品は他社にもありますが、感度が違います。
ICF-T46 実物紹介
外箱はこんな感じです。
ある意味ではレトロなデザインとも言えます。
内容物は、ラジオ本体、ペナペナのソフトケース(こんなの要りませんって)、装着感最悪のイヤホン、マンガン電池、説明書。
ペナペナの合皮ですらない代物で、時間が経つとベタベタしたりしそうなので使いません。昔のポータブルラジオって皮のケースとかに入っていたような。その名残でしょうか。
付属の単4マンガン電池です。できればアルカリのほうが…..
付属イヤホン。
このタイプは装着しにくい、耳からポロポロ落ちる、音漏れが激しいので使いたくありません。
代わりにこれを使います。audio-technicaのモノラルカナル型イヤホンです。ケーブルが呆れるくらい細いですが、他のラジオで使っていて断線とか経験なし。
純粋にモノラルイヤホンです。他の聞いたことないメーカーのものだと、プラグはステレオミニプラグで出力がモノラルってのがあります。単縦にLとRをショートさせると出力のアンプにダメージがあるので、普通は抵抗とかかませますが、このラジオは本来がモノラルので抵抗など要りません。なので、これ。
一見レトロなんですが、作り込みはしっかりしています。さすがSONY。
上面にチューニングとボリューム。
右側にバンド切り替え。もちろんワイドFM対応。
イヤホンはこれでなくっちゃ!
ちなみに電池駆動時間はメーカーサイトによれば以下の通り(アルカリ電池でイヤホン利用時)
- FM:120時間
- AM:170時間
驚くべき長さです。Panasonicのライバル機だと「RF-NA35-S」というのがありますが、
- FM:46時間
- AM:48時間
しか持ちません。「しか」と書きましたが、これでも実はマシなほうです。ICF-T46の電池持ちが化け物なんです。でも、いざという時に電池が持つのは非常に大切です。
いかがですか?