Googleの創立期記念セールでPixel 5aが7,000円以上安く買えました。まずは速攻レビュー、そしてGalaxy S21 Ultra 5Gとも比べてみましょう。
Google Pixel 5aというスマホ
Android OSはGoogleの手によるスマートフォンOSなのは今更言うまでもありません。
そのGoogle自身が開発・販売しているのが現状ではPixelというスマートフォンのシリーズで、AppleのiPhoneと同じ様な位置付けとなります。
正確に言うならiPhoneのAシリーズチップはAppleの開発ですが、PixelのSnapdragonはGoogle製ではないので底が違いますけどね。
今回紹介するGoogle Pixel 5aは8月26日に発売されたGoogleの最新スマートフォンです。
CPUパワー的には他社機比較でミッドレンジに位置します。
Android OSを開発しているGoogleが開発・販売しているスマホということで、世間のAndroidスマホの中で最もピュアなAndoid OSを搭載しているスマートフォンです。
スペック
まずはスペックをざっくり紹介します。
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 765G |
RAM | 6 GB LPDDR4x RAM |
ROM | 128GB |
microSD | 非対応(スロット無し) |
バッテリー | 4680mAh、18Wでの高速充電(PD) |
ディスプレイ | 6.34 インチ、2,400 x 1,080 pix、415ppi、コントラスト比 100,000:1 |
背面カメラ/超広角 | 超広角:1600万画素、F2.2、16mm、画角119˚、ピクセルサイズ1.0µm |
背面カメラ/広角 | 広角(メインカメラ):1220万画素、F1.7, 27mm、センサーサイズ 1/2.55″, ピクセルサイズ1.4µm、光学手ぶれ補正 |
前面カメラ | 800万画素、F2.0、24mm、ピクセルサイズ1.12µm |
動画撮影 | 3840 x 2160 (4K UHD) (60 fps) 1920 x 1080 (Full HD) (240 fps) |
FMラジオ | なし |
おサイフケータイ | 対応 SuicaはTYPE1で、モバイルSuicaを2枚以上・モバイルPASMOを1枚まで発行可能 |
生体認証 | 指紋認証(背面にセンサーあり) |
カバーガラス | Gorilla Glass 3 |
ボディ | 一体成形のつや消しアルミニウム金属製 |
イヤホンジャック | 3.5mm(イヤホンマイク) |
SIM | nanoSIM、eSIM |
サイズ | 156.2 x 73.2 x 8.8 mm |
重さ | 183g |
ちょっと注意すべきは、ストレージ(ROM)が128GBでなおかつ外部ストレージのmicroSDスロットを備えていないということです。
バッテリーは4680mAhの大容量なのはとても心強いものでありまして、使ってみてもバッテリーはかなり持ちそうだとの確信を得ました。
昨今廃止される傾向にあるのが3.5mmイヤホンジャックですが、それもちゃんと装備されているのは有線イヤホンを使いたいときに余計なアダプタやDACが不要なのでありがたいです。
写真でみるPixel 5a
例によって開梱から。
段ボールの中には本体の化粧箱と初期設定ガイド。
今時こうしたガイドが添付されているのはSIMフリーモデルとしては珍しいといえます。
これまた今時珍しくACアダプタとUSBケーブル(C-C)が入っています。
正直言ってアホみたいなデカさでACプラグも折りたたみでない一昔前の充電器です。
このACプラグの根っこにスペックが印刷されているのですが、極めて薄い文字でなおかつ小さくてルーペでもなかなか読み取れませんでした。
かなり画像を加工してやっとこの状態。
入力 | 100-240V, 0.5A, 50-60Hz |
出力 | 5V / 3A, 9V / 2A |
この充電器、この大きさでたったの18W通って感じでいらねぇ!
Anker Nano II 30WかAnker Nano II 45Wをお勧めです(以下の記事で紹介しております)
Anker Nano IIの30W、45W、65Wを比較する | 旅路の部屋
https://aichanworld.com/wd/?p=20471
ケーブルを見てみましょう。
USB CABLE CHECKER 2で確認します。
抵抗値は130mΩなので上質だといえます。
eMakerは入っていないので容量は60W以下(3A以下)。
通信はUSB 2.0対応でUSB 3.Xは不可です。
ファーストインプレッション
ボディ
最初にボディを見て思ったは、え?樹脂製ですか?ってこと。
違います、金属製(アルミ)のユニボディで艶消しなのでそう見えます。
艶消し金属ボディなので見た目は地味ですが、指紋がつきにくく滑りにくいというメリットがあります。
ツルテカのガラス背面はすごく見栄えしますが、一方でベタベタ指紋がついてひどく見苦しくなります。
その点艶消しの黒っぽいボディというのはとても地味ですが指紋がつきにくいしつるつる滑るようなこともありません。
現実的なメリットを考えれば、ツルテカのガラス背面よりPixel 5aのような艶消しメタルがいいと思います。
速度
garumaxのサイトによればantutu ver8ではこんな感じ。
Google Pixel 5a
総合スコア:289722
3D(GPU)スコア:55335
一方、当サイトで7月に紹介したミッドレンジ(の中のロー側)のAQUOS sense5Gはこれです。(garumaxに実測がなかったのでITmediaより)
AQUOS sense5G
総合スコア:262065
3D(GPU)スコア:44686
数字上はAQUOS sense5Gと大差ありませんが実際に使うと雲泥の差です。
アプリ操作などではAQUOS sense5Gではあきらかに起動までに一呼吸あるし、カメラアプリに至ってはカクカクでちょっと使えない感じ。
それに比べると、Pixel 5aは問題無し。
Snapdragon 888のGalaxy S21 Ultra 5Gになれた筆者が触ってみても特にストレスは感じません。ましてカメラアプリでAQUOS sense5Gのように起動が遅くてかくつくようなことは全くありません。
ストレージ
AQUOS sense5Gはストレージが64GBしかないので、microSDは必須で不可避でもあります。
Pixel 5aは本当なら256GBあれば無問題なのですが、128GBでもよほどでかい動画を溜め込まない限りは問題ないでしょう。
筆者の場合、Galaxy S21 Ultra 5Gのストレージを写真と音楽以外をコピーしてアプリだけにして32.19GB使用で使用率は25%。
システムで14GB、アプリで17.82GBといったところ。
バッテリーの持ち
これはかなりいいです。
phoneArena.comのデータを見ましょう。
項目 | Google Pixel 5a | Google Pixel 5 | Galaxy S21 Ultra | iPhone 12 Pro Max |
---|---|---|---|---|
Web browsing | 15h 6m | 12h 40m | 16h 7m | 14h 6m |
YouTube video streaming | 10h 46m | 8h 49m | 8h 52m | 8h 37m |
3D Gaming | 10h 46m | 6h 51m | 8h 40m | 8h 1m |
Google Pixel 5a battery test results: monster in disguise – PhoneArena
セットアップの時点で最初はGalaxy S21 Ultra 5Gとケーブル接続(USB 3.2 Gen1x1)して、Androidの機能でほぼほぼ複製をPixel 5aに作りました。
その後ホーム画面をしこしことGalaxy S21 Ultra 5Gと同じ様にしようとおもいましたが、グリッドがGalaxy S21 Ultra 5Gのホームアプリとちがって、Pixelのオリジナルではスカスカになってしまうため、愛用のNova Launcherに切り替えて同じ見た目になるようにセット。
左がGalaxy S21 Ultra 5G、右がNova Launcherを使ったPixel 5a。
翌朝、100%充電後に各アプリのセットアップ開始。
かなりの数あるアプリの設定をすませていく(大抵はGalaxy S21 Ultra 5Gのコピーでうまく設定もコピーされています)のです。
確認も含めて、朝から3時間ちょいずーっと使いっぱなしでバッテリーはまだ10%も減っていません。
あへ?
またスタンバイ状態で放置しているときのバッテリーの減り方もかなり控えめです。
スタンバイ状態の電池消耗の少なさはiPhoneが優れているのですが、Pixel 5aもiPhoneに負けず劣らずスタンバイでの電池食いは少ないです。
CPUの差もありますが、5000mAhバッテリーのGalaxy S21 Ultra 5Gより明らかにバッテリーの減り方が少ないです。
これはSnapdragon 765という性能と消費電力のバランスが良いCPUであることや、ピュアAndroidで余計なことをしていないのというのも大きいと推測します。
カメラ
Pixelのカメラは描画性能が高いことで知らていますが、このPixel 5aもかなりいい感じです。
この写真は台風16号が関東南岸を通過して気温が下がった日でした。
普段は2匹はくっつかいのですが、Amazon箱にゆとりがあったのでマロン(右側)を抱っこして連れて行って一緒に箱にいれたらしばらくくっついていました。
これは特に何も考えずに細工もせずシャッターを押しただけ。
Pixel 5aにはポートレートモードがあるのですが、これは撮影後にグーグルフォトアプリを使えば、撮影後にピント位置を変えられるというすぐれもの(もちろん限度はありますが)。
上の写真は撮影後にグーグルフォトでピーターのお母さんの顔にフォーカスしました。
上の写真はその前のものと元は同じですがグールグフォトでフォーカスを左上の棚のところにあてたものです。
見事に手前のピーターのお母さんはボケて、棚のほうにフォーカスしています。
Pixelシリーズは暗所に強いことでも定評があります。
x2倍(デジタルズーム)でビルから庭園の通路を見下ろしたものですが、暗所のデジタルズーム2倍でも破綻することなくうまく処理されています。
まとめ
Pixel 5aは51,700円という価格でありながら、ストレスを感じないパフォーマンスとバッテリーの持ちの良さはとてもバランスが良い。
特にPixel 5aのカメラは優秀で、複雑な設定機能はないが万人が手にとってすぐに綺麗な写真が撮れるのは素晴らしい。ポートレートモードで撮ると撮影後にグーグルフォトでフォーカス位置を変えられる機能は活用できる。夜景のい描画性能も素晴らしい。
ミッドレンジスマホで一つ選ぶとしたら、間違いなく筆頭候補になるのがGoogle Pixel 5aである。この価格帯では速度、バッテリー駆動時間のバランスが良く、カメラ性能はクラスではトップレベルではないか。