トレーニングやワークアウトをしているならApple WatchよりGarminを選ぶべし

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Apple Watchを5世代と多くのGarminウォッチを使ってきた筆者は、何度もApple WatchとGarminについて記事を書いています。週に4日ジムトーレニング(ワークアウト)をしている一方で、ガジェットヲタクでもあります。その両方の要求を満たすのは、絶対にApple WatchではなくGarminです。

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はっきりさせるべきこと

Apple WatchかGarminで迷う人は存外多いようです。

「スマートウォッチ」ではありますが、Apple WatchはiPhoneの機能拡張ガジェットであり、それ以上でも以下でもありません。iPhoneの機能を拡張するものとしてこれ以上優れた存在は他にはありません、それは間違いないでしょう。

しかしワークアウトやトレーニングをする人にとってもApple Watchが適しているかというとそうではありません。アクティビティのトラッキング・分析項目の多さや複合分析、スマートフォン以外へのデータエクスポート、アクティビティの外部センサーデバイスでGarminは圧倒的に優位です。

運動はまあウォーキング程度で、それ以外はガジェット重視でiPhoneユーザーなら迷うことなくApple Watch。ガジェット機能はそこそこあれば良いが、ワークアウトのトラッキングや分析重視ということならGarmin。

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エクササイズ・トレーニング・ワークアウトの違い

最初に言葉を明らかにしておきたいのですが、エクササイズ・トレーニング・ワークアウトは皆違う意味を持ちます。

エクササイズ:健康の維持・増進を目的とした運動全般
トレーニング:特定の仕事やアクティビティに必要なスキルを身につけ向上させること
ワークアウト:体の強さ見た目(肉体)を向上させるための運動

日本ではトレーニングという言葉は本来より広い意味で使われることが多く、その場合エクササイズやワークアウトも含む全般を含むようです。

言葉の説明はこれくらいにして、なぜワークアウトやトレーニングにはApple WatchよりGarminが適しているのでしょうか。

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Apple WatchとGarminの基本的な違い

概要

一言でいうとApple WatchはiPhoneの機能拡張デバイスにすぎないガジェットであり、それにワークアウトやトレーニングのトラッキング機能を付加したもので、ランニングであればそのアクティビティ単体でのミニマム情報のトレースです。

Garminはガジェット色は弱めで各種ワークアウト単体での分析や複合的な分析が得意なのが特徴です。

あまり運動しない人ならGarminはなかなか活かしきれないですし、ガジェットにほとんど興味がないならApple Watchの良さは全く意味がありません。

言葉の定義からいくと、エクササイズの範囲であればApple WatchでもGarminでもどちらも不満なく使えるでしょう。例えばウォーキングしたりジョギングしたりといった範囲です。

Apple Watchでのワークアウト

ウォーキングやランニングを始め20種類あります(詳細は上記Appleのサイト)。

ウォーキング
ランニング
サイクリング
エリプティカル(Xトレーナー)
ローイング
ステアステッパー
HIIT
ハイキング
ヨガ
機能的筋力トレーニング
ダンス
クールダウン
コアトレーニング
ピラティス
太極拳
スイミング
車椅子
マルチスポーツ
キックボクシング
その他

Apple Watchではワークアウトやトレーニングの実績データをiPhone以外に書き出せずiPhoneの中で閉じてしか使えない。これもApple Watchは単にiPhoneの拡張デバイスにすぎないという根拠でもあります。

さらにバッテリー問題がアクティビティトラッキングでは深刻で、ランニングやウォーキングでGPSを使うと激しくバッテリーが減りますのでこれは絶対に覚悟が必要です。ランニングでGPSをオンにしてApple Watchとペアリングしたイヤホンで音楽を聴きながら….というのは可能ですが、駆動時間を考えると現実的とは思えません。

またApple Watchと連携する外付けデバイス(ケイデンスセンサーや高精度の心拍モニターなど)は存在していません。

しかしiPhoneの拡張デバイスとしてガジェット機能はとにかくピカイチです。

良し悪しではなくこれがApple Watchの特徴なのです。

Garminでのワークアウト

筆者が所有しているInstinct 2X Dual Powerの例です。

分類の仕方がApple Watchとはやや異なるので一概に言えませんが、筆者のInstinct 2X Dual Powerには以下の49種類のアクティビティプロファイルが内蔵されていました。

筋トレ
HIIT(高強度インターバルトレーニング)
ワークアウト
カーディオ
Xトレーナー
ステッパー
フロアクライム
屋内ローイング
ブレスワーク
ピラティス
ヨガ
ラン
トラックラン
トレッドミル
屋内トラック
トレイルラン
ハイキング
屋内クライム
ボルダリング
登山
スキー
ボード
BCスノーボード(バックカントリースノーボード)
XCスキー
バックカントリースキー
SUP
ローイング
カヤック
サーフィン
狩り
カイトボード
ウィンドサーフィン
スノーシュー
釣り
乗馬
障害物レース
テニス
タクティカル
バイク
ロードバイク
MTB(マウンテンバイク)
グラベルバイク
バイク通勤
バイクツアー
e-バイク
e-MTB
屋内バイク
シクロクロス
トライアスロン
プールスイム
屋外スイム

筆者のもう一台のGarmin Venu 3というタウンユース・ガジェット型のGarminウォッチでも30以上はあります。

種類が多ければ良いというのもでもありません。自分がやりたいアクティビティが入っていなのであれば、たとえ100種類のアクティビティに対応していても無意味です。とはいえ、これだけあれば大体OKかと思います。中には日本では使わないだろうという「狩猟」とか笑えますが….。

Garminには機種によりますが、バイク(自転車)のクランクアームに取り付けて回転数を計測するためのデバイスであるケイデンスモニターがありますし、胸部につける高精度のHRM(心拍モニター)があります。またランニングダイナミクスポットという小さなデバイスがあり、これを腰の真ん中につけて走ることでランニングフォームの分析が可能になります。

GarminにあってApple Watchにないものは複合的かつ本格的なアクテビティ分析。

トレーニングレディネス:毎日トレーニングに向けてどの程度準備ができているかを判断するのに役立つ1 ~ 100 のスコアと短いメッセージで、睡眠スコア・睡眠履歴・ストレス履歴・リカバリータイム・HRVステイタス・短絡的負荷機能から総合的に判断されます。

HRVステイタス:HRVとは心拍変動であり、低すぎても高すぎても良くなくて、心理的・肉体的な疲労が増加している兆候を示す場合があります。Garminでは7日間の移動平均値も表示できますので、特定の一時的な要因を排除することが可能です。

睡眠スコア:睡眠の質を定量化可能な数値(0~100)で表現したもの。

リカバリータイム:ワークアウトの後、体が回復して同じ強さのワークアウトができるようになるまでの時間。休養もトレーニングの大事な要素であるということ。

こうした総合的な分析はApple Watchには残念ながらありません。

Garminはガチアスリートはもとより、少し本気で体の改善に取り組みたい人はたとえサンデーランナーであっても有用な情報を提供してくれます。

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両方持ちはありか?

Garminで複合的な分析をするためには、基本的に寝ている間も含めて一日中装着している必要があります。

特にトレーニングレディネスは数日ほど連続着用していないと(充電時間は除く)正確な分析が得られません。

こうした複合的な分析をほとんど使わないのであれば、タウンユースではApple Watch、トレニングやワークアウト、睡眠をとる時はGarminというふうに使い分けは可能だと思います。

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