買ってからでは遅い!モバイルバッテリーは回収ルートを確認してから買う!

買ってからでは遅い!モバイルバッテリーは回収ルートを確認してから買う!

スマホに欠かせないのがモバイルバッテリーで、近年の風水害や地震多発による停電対策に欠かせないのがポータブルバッテリーでしょう。これらを買うときに処分方法を確認してから購入していますか?価格やポイント還元で商品を選んでいませんか?バッテリー製品は購入前に処分方法を確認して買わないと厄介なことになります。

ゴミで捨てるとゴミ収集車やゴミ処理場が火事になる

厳重注意:
リチウムイオン二次電池を使った充電式のモバイルバッテリーは、何があっても絶対に一般ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミなどと一緒に捨ててはいけません。

江東区の粗大ゴミ処理施設火災の原因はリチウムイオン電池の粉砕だと見られているということで東京23区の粗大ゴミ処理施設が運用できなくなり、粗大ゴミの処理が緊急事態に陥っているそうです。

JBRCによる回収

2001年4月に施行された「資源有効利用促進法」で、小型充電式電池の電池メーカーと小型充電式電池を使用する機器メーカーおよびそれらの輸入事業者に、小型充電式電池の回収・再資源化が義務づけられました。

JBRCでは会員企業の自主的取組を代行して、産業廃棄物広域認定を取得し、小型充電式電池のリサイクル活動を行っています。

JBRC会員企業が製造もしくは輸入したバッテリーに限って、指定場所で回収されています。

[公式] 『JBRC会員』企業リスト

[公式] 『協力店・協力自治体』検索

・会員企業以外のメーカー、輸入業者のものは回収対象外。
・会員企業製品であっても、外部ダメージがあるもの、機器を分解して取り出した電池を取り出したもの、外装が破損・変形・膨張・液漏れしたものは回収対象外。

モバイルバッテリーを買う際はJBRC会員企業製造(もしくは輸入)であるかどうかを確認してから買うべきです。

2024/01/23時点でAmazonのモバイルバッテリー売り上げトップ50製品のメーカーとJBRC加盟有無(「○」が加盟メーカー)。乾電池式のもの1つ(パナソニック)は除きます。

  • Anker:○(10製品)
  • EEIVOL(エイヴォル):X
  • iWALK:X
  • エレコム:○(1製品)
  • Philips:○(1製品)
  • Fun Deal:X

ひどい状況です。49商品中JBRC会員企業製品は12社のみ。

マーケットプレイスでもまともな出品者であれば、「ブランド名・メーカー名が先頭」に書かれていますので、先頭にメーカー名・ブランド名がある商品で、メーカーがJBRCのものを選ぶのが基本です。

モバイルバッテリーは価格や性能だけで選んではいけません。

結構有名だけどJBRC非加盟なブランド

JBRC非加盟でもメーカーが独自回収しているところもあります。以下は筆者が過去に購入した一例です。

  • CIO ホームページから手続き、CIOのAmazonストアで使えるクーポン進呈
  • ADATA(送料元払い) エイデータテクノロジージャパン株式会社で、送料元払いにて回収対応

要注意が下記のブランドです。

  • AUKEY
  • RAVPower
  • Belkin など

意外に量販店の店頭に並んでいますが、JBRC非加盟なので前述の回収ボックスは使えません。販売店独自施策で回収している場合もありますが、商品取扱をやめると同時に回収もやめる可能性がなくはないです。販売店独自回収は、買ったバッテリーを回収してもらうころにはなくなっている可能性もありますので当てにしてはいけません。

不幸にして買ってしまったこれらのメーカーのもの、Amazonやネット通販で買った無名の中華バッテリーの処分はJBRCでは回収を受けていません。

こういうものについては「自治体のゴミ処理ルール」に従いますが、ほとんどの自治体はモバイルバッテリーは回収していません。ごく少数の例外的な自治体は危険ゴミなどとして回収してくれるようです。

JBRC回収対象外のものを持っていて自治体でも受け付けないとなると処分が「詰んで」しまいます。



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最後の手段は有償で処理業社依頼

筆者はAUKEYとRAVPowerがいくつかありましたので下記の業者さんに回収してもらいました。

[Yahoo!ショッピング] バッテリーストア.com モバイルバッテリー専用 不要バッテリー回収伝票 使用済み廃棄バッテリー リチウム可能 アンカー ANKER エレコム ELECOM バッファロー BUFFALO などhttps://store.shopping.yahoo.co.jp/batterystorecom/sn-mbdenpyo.html

こちらは2,500円で外観異常や膨らみ・破損がないものに限って、10kgまでを回収してくれるというものです。

膨らんだバッテリーの処分方法

膨らんだバッテリーはJBRC会員企業製であっても店頭では回収してくれませんし、上記のバッテリーストア.comでも膨らんだものは回収対象外です。

  • 方法2:ネットでモバイルバッテリーの処分業社を探して相談する。

ゴミに混ぜて捨てるのは絶対何があってもしてはいけません。

まとめ

JBRCルートの他に独自回収があり、膨らんだものも回収してくれることや販売実績、評判を総合的に考えると、モバイルバッテリーはAnker一択といっても良いでしょう。

Amazonを含むネット通販で無名の中華製モバイルバッテリーは絶対に買ってはいけません。

モバイルバッテリーの寿命はフル充電サイクル300〜500回というのは共通ですが、使わなくても膨らんでくることがあります(特に薄型のリチウムポリマー電池)ので、保存しているものは時々チェックしましょう。

膨らんでからでは回収経路の選択肢が激減しますので、ほとんど使っていなくても3年程度を目処に回収してもらって買い替えましょう。

JBRC非加盟メーカー製で、居住自治体でも回収していない、膨らんでいる、メーカー回収もない…この場合はもう必死に処理業社を探すしかありません。多少お金がかかってもやむをえません、勉強代と思いましょう。

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