EWINのBluetooth折りたたみキーボード 2024年版 EB-RB023は、2021年モデルからタッチパッドが大きく改善されとても使いやすくなりました。常用折りたたみキーボードのiClerver IC-BK26から乗り換え確定です。手持ちの2021年モデルで問題だったところがほとんど改善されています。
iPadで使うキーボードの悩み
外出先・旅先などでiPad Proで書き物をする都合上どうしてもBluetooth接続物理キーボードが必要になります。
キーボード付きケースなどをいくつか試したこともありますし、折りたたみではない小型のBluetoothキーボードも試したことがあります。
キーボード付きケースの場合
キーボード付きケースはテキスト入力・Excelなどでのデータ操作を考えると非常に快適なのですが、合計重量が1kgを超えるのでMacBook Airと変わらないわけです。
いつもキーボード付きケースに入れていると自宅でベッドに寝転がって映画を見るにはあまりに重すぎる重量です。
結局キーボード付きケースは全部手放して今に至ります。
小型Bluetoothキーボードの場合
小型Bluetoothキーボードは概ね快適ですが、それが入る大きめサイズのバッグを持たねばならず面倒です。
これで今の所ベストチョイスはApple Magic Keyboardなのですが、マルチペアリングができないのが致命的。
筆者は出先でちょっと書き物をするとき、iPad ProとiPhoneを使い分けており、どちらでもキーボードを使いたいのでこれは非常に困ります。
それにiPhoneだけ持ち出す場合に、わざわざ大きなキーボードを持つのはナンセンスです。
EWIN 2024年版 折りたたみキーボード
今回入手したのが「EWIN 折りたたみキーボード 2024年版 EW-RB023」です。
キーボード、USB AーCケーブル、簡易スマホスタンドがセットになっています。
ごく普通の100均で売っているような短いUSB TYPE-A/Cケーブルです。
これも100均に売っているようなものです。とてもちゃちでキャシャですが、非常に軽量で薄くて意外にもよくできています。
スマホの縦置き・横置き両方OKですが縦置きで充電しながらは使えません。また小さいのでタブレットは無理です。
このキーボードのスペックは以下の通りとなります。
サイズ(折りたたみ時):187 x 106 x 16mm
重さ:227g
スリープ時間:10分間
バッテリー容量:210mAh
充電端子:USB TYPE-C
充電時間:約2時間
連続使用:約20時間
スタンバイ時間(スリープでの待機時間):約400時間
Bluetooth:Ver 5.1
対応OS:Windows、macOS、iPadOS/iOS、Android
ペアリング数:3台まで(キーで接続先切り替え)
キーストローク:1.8mm
キーピッチ:約19mm
添付説明書:日本語のみ(マルチランゲージではない)
オートスリープ:電源OFFとは別に10分間の無操作や閉じることでスリープ
畳んだ状態でSpigenのケースに入れたiPhone 15 Pro Maxと重ねて置いてみました。
さすがにポケットには入らないですが、重さは227gと軽いのでバッグに入れても若干余分なスペースがあれば気にならないサイズだと思います。
2021年版との比較
同タイプのキーボードの2021年版も持っているのですが、これは散々でしたのでどう改善されたのかを具体的に見ていきます。
[GOOD] 外装がクロス張り
旧モデルはメカっぽくてビスがそのままのぞいていたりしてダサいですが、2024年版はクロス張りで上品になりました。クロスはブラックとグレーがありますが、個人的にはグレーのほうがかっこいい気がします。
折り畳んだ時には持つ部分がほとんどクロス張りの部分となりますので、非常に温かみを感じます。従来のプラスチッキーな感じよりずっと良いです。
[GOOD] タッチパッドの大進化
写真上が今回のもの、下のものが古い2021年版です。右側のタッチパッドエリアに注目。
写真下の古いモデルでは三つ折り一番右のタッチバッドスペースの上半分はダミーでパッドとして機能しませんし、左ボタンと右ボタンもありません。
これが2024年版では三つ折り右側全部がタッチパッドになり、下側に左ボタンと右ボタンが配置されています。
タッチパッドとしては当たり前の作りですがこれが非常に使い良いのです。
キーボードの右側にマウスを置いているのと同じ感覚で使用できます。ボタン部分のクリック感も手頃で硬くもなく柔らかくもないいい感じ。
[GOOD] 打鍵音は劇的に静音化
旧モデルは打鍵音がキーボードの金属フレーム全体に共振するようでパシャパシャやかましくて、静かな場所で使うのはかなり躊躇われました。
2024年版は外側がクロス張りになり見た目も上品になると同時に、フレームの共振も防げるとみえて打鍵音は劇的に静かになりました。
これなら静かなカフェや空港の航空会社ラウンジで使っても全く問題はありません。
打鍵感触も改善されており2021年版で感じたJやKのキー打鍵時のたわみも改善されてます。微妙に撓みますが気になるほどではありません。
[GOOD] 上品なデザイン
前述のとおりクロス張りになったおかげで安っぽいメカメカしさがなくなり、上品で高級感すら漂うようになりました。
キーボードでクロスが貼ってあるのは珍しいです。
友人の前で取り出すと「何それ?」と話題になるかもしれません。
クロス張りなのでコーヒーなどがこぼれているところに置くとシミになりますので、その点は要注意です。
[GOOD] 充電端子はUSB TYPE-C
2022年版はまさかのmicroUSBでしたが、さすがに2024年版ではUSB TYPE-Cになっています。
USBの左側がON/OFFスイッチ。オフにしなくてもスリープ状態で十分持ちますが使わないときはオフにしたほうが安心でしょう。
スイッチはちゃっちですが、簡単に触れて動くようなものではないので、そのままバッグに入れても大丈夫です。
充電に関しては説明書には以下の注意書きがあります。
急速充電器で長時間充電すると、バッテリーが壊れる可能性がありますので、USB充電器で充電する際に5V/2Aおよび以下の規格の充電器をご使用ください。またフル充電になりましたケーブルを外すことをお勧めします。
出典:EWIN 折りたたみキーボード EW-RB023付属説明書
小容量バッテリーの機器は結構こういう注意書きが多く、PD対応充電器ではうまく充電できないものもあります(某社の小型ビデオライトですが….)。
10分間打鍵がないか閉じるとスリープモードに移行し、任意のキーの打鍵もしくは開くことで解除されます。スリープでは最長約600時間バッテリーが持続するというのが仕様。
ここが惜しい
2021年版に比べて大幅進化しており、ダメだったところがほとんど全部改善されています。あえて要望をあげるなら次の2点。
電源は開閉連動にしてほしい
普通に閉じるだけでもスリープモードに入りますので実害はないといえばないですが、やはり電源はスライドスイッチではなく開閉連動にして欲しかったです。
もちろんスライドスイッチによる完全ON/OFFも良い面があって、何かの拍子で荷物の中でキーボードが半開きなどになったときに誤ってスイッチが入る心配がありません。スイッチが入ってしまうとペアリングしているiPhoneやiPadで仮想キーボードが出なくて慌てることになります。
ただ、このスライドスイッチがかなりおもちゃっぽいので、もう少ししっかりしたものにしてほしいとは思いました。
開閉スリープがあるので致命的に重要な問題ではないですし良し悪しもあるので難しいところでしょうか。
無駄に大きな「ろ」のキー小さくして右シフトを
キーレイアウトに変わりはないので「無駄に大きな『ろ』のキーというのが辺竹林なのは同じ(笑)。
この「ろ」を小さくして右シフトを入れたほうが一般的だとは思いますがねぇ。
これも実害は全くないですが、普段から右シフトキーを使う人には結構厄介かもしれません。筆者は右シフトとかほとんど使いませんので実害はありませんが。
iPad Pro 11″、iPhone 15 Pro Maxと合わせたサイズ感
実際にどれくらいのサイズになるのかをiPad Pro 11″、iPhone 15 Pro Maxと実際に使う感じで並べてみました。
iPad Pro 11″ (第3世代)と組み合わせた場合。
UlanziのスタンドにつけたiPhone 15 Pro Maxとの組み合わせ。ちょっとスマホが上すぎように見えますが、使ってみるといい感じの高さです。
左側の耳と頭は我が家の猫のメル君。
こちらは金沢LOFTで買ったオウルテックのスタンドとの組み合わせ。ちょっとスマホが低いかもしれません。
お勧めできる製品に進化した
2021年版は「おやめなさい」というクオリティでしたが、2024年版は大きく進化しており、折りたたみキーボードとしてはかなりお勧めできるレベルの製品に仕上がっています。
iPhone, iPad, Androidで使えますので外出時にバッグに入れるには「187 x 106 x 16mm」のサイズと「227g」という重さは手頃です。折り畳んだ時のファブリックの手触りもとても心地よいです。
折りたたみキーボードが欲しい方には大いに検討の余地があります。
(EWIN公式)新しくなった三つ折りキーボード(2024-01-22).
(Amazon) EWIN 折りたたみキーボード 2024年版 EW-RB023