待っていたはずのタッチパッド付きフルサイズ折り畳みキーボードだが…

待っていたはずのタッチパッド付きフルサイズ折り畳みキーボードだが…

折り畳みキーボードといえば各社から出ていますがミニサイズが多い中で、EWINからフルサイズでタッチパッド付きのものが出てきました。今回、実機を購入しましたのでスペックレビューではない実際に使った感想をお届けしますので購入前にご一読いただければ幸いです。

EWINの新製品(EW-AM022)

まずは写真で順繰りに紹介しましょう。

パッケージを写真でみる

▲右下にはWindows/Android/iOS対応とうたっています。

▲裏面の写真でパンタグラフキーであることをアピールしています。

実機を写真でみる

▲内容物の全てです。本体と簡易スマホスタンド、microUSBケーブル、説明書、保証書。

▲ビス丸出しのメカメカしいい感じで、これは好みが分かれるところ。

▲広げた状態、つまり使用時の状態。

▲MacBook Air 13インチのキーボードと対比しましたので大きさ感を感じてください。

▲デジタルノギスでピッチを測ると約18.3mmで、標準の19mmにはちょっと足りません。

▲重さは実測227gでした。ハイエンドスマホと同等か少し軽い程度です。

使用してみての感想

実際に、iPhone 13 Pro Maxとペアリングして使ってみました。

外観はメカメカしい

冒頭にも書きましたが、裏も表もビスの頭丸出しで美しさは微塵もありませんがメカメカしさはあります。

無骨なデザインが好みの方にはいいですが、スタイリッシュなスマホやタブレットが多いなかでこれはちょっと削ぐわないですねぇ。

筆者の好みではないですが、ま、ここは人それぞれ。

打鍵感触は中の下

パンタグラフキーを採用しており悪くありません。

ただし本体の大きさの割に軽量であるのが裏目にでているのか、中央部の補強構造がないためにKやJ付近のキーを強めに叩くと微妙なたわみを感じ、それがタイプフィーリングをややよろしくないものにしています。

打鍵感触は好みではありますが、MacBook Air (2021 M1) のキーボードが好みである筆者基準では中の下という感じです。決して上出来とはいえません、ま、こんなもんでしょう、可もなく不可もなく。

ここも個人の好みの部分です。

打鍵音はうるさくはないが甲高い

ストロークが小さいパンタグラフキーなので、カシャカシャターン!という音がする一部のデスクトップ用キーボードとは異なり相対的には静かです。

とはいえ、iCleverの折り畳みキーボードに比べると「微妙に耳障りな高いカチャカチャ」ですが気にするほどではないかもしれません。しかし、気にし出すと耳障りになってしまいます。

静かな場所で使う時は静かにタイピングすることをお勧めします。

電源は開閉連動ではない

iCleverの三つ折りキーボードは開閉連動の自動ON/OFFですが、こちらは電源スイッチが単独で存在します。

単独で存在することで鞄の中で知らぬ間に開いてバッテリーを消耗することはありませんが、切り忘れには対応できません。説明書を読みましたが「自動電源オフ」の記載はなく「使用後は電源を切らないとバッテリーが消耗する」としか書かれていません。しかしAmazonの商品説明には自動電源オフはあるとかかれています。

充電端子は今更のmicroUSB

今時の新製品なのですから、いいかげんmicroUSBはやめてほしいです。

筆者のよく使うガジェットはほとんどUSB TYPE-Cばかりで、例外が折り畳みキーボードと4年前に買ったSONYのヘッドホンWI-1000Xだけです。

いくらmicroUSBケーブルを付けられても、旅行などではこのためだけにケーブルがもう一つ必要になるのは正直ダークな気持ちです。

無駄に大きな「ろ」

なんじゃこりゃ?と思ったのがこれ。

▲無駄に大きな「ろ」

ENTERキーの下に細長いキーがあるので、右シフトだろうと思ったら、さにあらず。

無駄に横長な「ろ」で英文ならバックスラッシュです。

筆者はカナ打ちしない(できない)のでバックスラッシュなんてほぼ出番がないです。
あとはシフトと同時使用での「_」(アンダースコア)です。

普通であれば上の写真で「ろ」のキーは「↑」キーの矢印あたりで終わっていて残り右側はシフトになっているはずです。

ENTERキーより大きな「ろ」のキーなんか初めてみました。

しかし変換や無変換といったJIS配列に必要キーはあるので、この部分だけ手抜きした?って感じ。

使用頻度が非常に低いキーがスペースバーについで大きいとはこれいかに?

タッチパッドの感触とボタンがないこと

再度全体写真を見てください。

▲タッチパッド部分にはよくあるボタンがない。

タッチパッドエリアを見てください。折りたたみの右側がタッチパッドとステイタスランプです。

上半分の白いところは何も機能しない場所で、ユーザーにとって意味がないエリアです。

タッチパッドは下の黒い部分だけです。

これだけスペースがあるのに何故かボタンがありません。

タップよりやはりボタンクリックのほうが操作が確実ですからここはボタンが欲しかった。

ここも手抜きしたのじゃないの?と言いたくなります。

実際使ってみると、これならモバイルマウスのほうがいいんじゃね?と思います。

タッチパッドは少しざらついた感じで操作はあまり滑らかにはなりません。もっともこれより酷いタッチパッドのノートパソコンとか山ほどあるので非常に劣っているとはいいませんが、あまり期待しないほうがいいかもしれません。



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全体的に

全体を一覧でまとめます。

項目コメント
打鍵感薄型キーボードとして悪くないが中央のたわみが少し気になる。
打鍵音まあ普通であるが、少し耳障りな高いカチャカチャ音が気になる。
電源開閉連動ではなく単独のON/OFFスイッチ。自動OFFはAmazonの商品説明では存在するようである。
充電microUSBでありUSB TYPE-Cではない。
タッチパッド少しざらつきを感じてスムーズさに欠ける。
タッチパッドのボタンはないので、タップするだけしかないのは痛い。
作り大きさの割に軽量であるのは好ましいが、それが災いしてチープさを感じる。
折りたたみサイズ折り畳んだときのフットプリントは実測180mm x 115mmと結構でかいのでポータビリティの点ではかなり難点がある。iPhone 13 Pro Maxよりふた周りほど大きい。現物をみるとその大きさに驚く。
広げたサイズ実測で342mmほどあり、13インチノートより幅がある。
写真でわかるとおりMacBook Air 13インチのキーボード右側に小型タッチパッドを置いた感じ。

まとめ

折り畳みの汎用キーボードであるが故の使いにくさなどは評価していません、これは当然のこととして承知しています。

iCleverの商品などに比べると、作りが全体的にやわで価格の割にチープ感があり、開閉連動電源ではないなど実際につかって面倒を感じる面があります。

iCleverはIC-BK03、IC-BK06、IC-BK08ともに打鍵音は静かで低いですが、EWINの打鍵音は小さいけれど高いので気にし出すとひどく気になる耳障りな音(個人差あり)。

フルサイズに近い(厳密に19mmピッチには少し足りない)のでタイピングは非常に楽です。それを重視するのであれば選択肢としてありだと思います。



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