LUMIX GH6のHDMI出力に、スマホをつないで外部モニターとして使う(4K録画可)

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ミラーレス一眼のHDMIモニター出力(4K)をスマホの大きな画面で映しながら、同時にバックアップ録画する方法の紹介です。動画撮影しているとカメラモニターが小さくて見づらく、スマホ画面を見慣れているとディテールがよくわかりません。プロの撮影でもAtomos Ninjaなどの外部モニター・レコーダーを使用していますが、アマチュアとしてはまずは手元のスマホを活用しましょう。

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外部モニターがあるほうが良い3つの理由

LUMIX GH6をはじめとするフラグシップのミラーレス一眼カメラはHDMI出力に、カメラ本体のモニター表示と同じもの出したり、制御情報の表示を除いた純粋に映像だけを出したり(クリーンアウト)することができます。

理由1- フォーカスがあっているかどうかがわかりやすい

この機能を使うとスマホの大きな画面で撮影している画像をモニターすることができ、カメラの小さな画面ではわかりにくいところも見えるようになります。

特にフォーカスが合っているかどうがわかりやすくなります。カメラの小さなモニターだとフォーカスが「合っているように見える」ことがありますが、PCで見ると微妙に外しているなんてことがあります。

下の写真は簡易的に組んだ例ですが、下側のカメラモニター(GH6)とスマホ(AQUOS sense8)の画面サイズの差により非常にみやすくなることがわかると思います。

さらにアプリの中でピンチアウトすれば部分拡大できますので、さらにフォーカスのディテールがわかりやすくなります。

下の写真はピンチアウト前のアプリ画面。

こちらがピンチアウトしてみた画面。

これをカメラのモニター画面でやるのはなかなか厳しいし操作も煩雑です。

理由2 – スマホ内にもバックアップ録画できる

録画はもちろんカメラ本体で行うことができるわけですが、それ以外にバックアップとしてスマホにも録画可能になります。

4K30pまでの録画なら、スマホにもよりますがV30・UHSスピードクラス3のmicroSDXCを使えば、比較的安価に大容量録画可能です。

理由3 – ミラーレス一眼の画像をライブ配信に使える

スマホの特徴を活かしてミラーレス一眼で撮っている動画をリアルタイム配信することもできます。

これはライブ配信していない人には関係ないですね、筆者にも関係ないけど(笑)。

屋外撮影でミラーレスの綺麗な画像で配信したいとなると、かなり大変なことになりますがスマホは通信デバイスですからそのあたりは適切な速度の回線であれば問題ないでしょう。

出先で高速なWifiが使えればもっと問題なし。

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外部モニターとしてスマホを使う手順概略(LUMIX GH6の例)

最初にGH6の取扱説明書PDFをダウンロードして参照してください。

(LUMIX公式)LUMIX GH6 取扱説明書

上記説明書のP.421「HDMI機器と接続する」の部分です。

ポイント: 説明書ではケーブルホルダーをつけるように指示があります。カメラのHDMIジャックは強い力がケーブルにかかると破損して多大なる修理料金がかかる可能性が高いので、必ずHDMIケーブルは固定しましょう。ケージに入れる場合は対応した固定具を使います。

筆者が使っているSmallRIgのケージにはこういうものが用意されています。



短いHDMI-AメスとHDMI-AオスのケーブルでありHDMI-Aメス側がケージに固定できるようになっています。

これをSmallRigのケージ左側に固定してオス側をGH6のHDMIに差し込みます。キャプチャーユニットからのケーブルはこれに差し込めば、カメラ本体には全く負荷がかかりません。これはカメラ保護のために強くお勧めします。

これを前提に手順はざっくりこんな感じ。

  1. LUMIX GH6のHDMIとキャプチャーユニットのHDMI入力を4K対応HDMIケーブルで接続(前述)。
  2. キャプチャーユニットの出力(USB TYPE-A)からスマホにUSB-A・USB-CのUSB 3.2 Gen1(5Gbps)対応ケーブルでスマホに接続する。
  3. スマホのアプリ(USBカメラ ProまたはnExt Camera)を起動してしかるべく設定すると、4k30fps動画を受けて画面に表示し、同時に4K30fpsでスマホないに録画できる。

書いてしまうとえらく単純で、実際大して難しいことはありません。

実用的にはリグを組まないと使えないと思います。

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今回使った機材

使用した機材とアプリ(SmallRigのリグ用機材などは除く):
・LUMIX GH6(ファームウェア3.0)
・Galaxy S24、AQUOS sense8
・PRINCETONキャプチャーユニット (HDMI最大4K入力、USB最大4K30fps出力可)
・Amazonベーシック USB-C (オス) to USB-A (メス) 3.1 Gen1 変換ケーブル ケーブル部分は約10cm
・HDMI 4K対応ショートケーブル(オス-オス)
・USB録画アプリ(USB Camera Pro 、nExt Camera)
・SmallRig HDMI-A to HDMI-A変換アダプター (ケージに固定)
iPhoneでは実現不可:
現時点でiOSではUSBに接続したWebカメラやHDMIからキャプチャーした4K映像をUSBで受けて録画するようなアプリケーションは存在しません。この方法が可能になるのはAndroidスマホのみですが、それも全てのAndroidスマホで可能になるわけではないと思います。
ポイント1:
スマホは必ずしもハイエンドでなくてもOKです。手持ちのスマホではGalaxy S24とAQUOS sense8の両方で4K30pが扱え録画も問題なくできています。
ポイント2:
”USB Camera”アプリには無料版がありますが、とにかく広告がウザいので機能を確認できて気に入ったら素直にPro版を買いましょう。何百円レベルです。
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組んでみたリグの例

GH6にはSmallRigのケージを常時装着していますので、それを使ってリグを組んだ例です。

組み上げたリグにはさらに独立した外部X-Yステレオ32bitフロートレコーダーのZOOM H1 essentialを装着しています。独立なのでこの場合はカメラとは繋いでいません。

ハンドルにZOOMレコーダーとスマホの両方をつけちゃっているので、持ち運びが厄介です。というか持つところがない….。

そこで別途リグにハンドルをつけてレコーダーを移動させました。レコーダーはカメラとは接続していないのでケーブル不要です。これならばハンドルを持てます。

さらに左肩にモバイルバッテリーをつけてカメラに給電しています。

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不満が出たらAtomos Ninjaを考えるべし

この方法・このアプリではスマホ側でのフォーカスピーキング表示や偽色表示、波形表示、ベクトル表示などはできません。

これらが必要になってきたら、そのときはAtomos Ninjaなどの購入を考えるべきです。

カメラによりますがGH6はカメラモニターでの情報としてフォーカスピーキング表示、波形表示、ベクトル表示が可能ですので、そちらで補うことは可能です。


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