致命的障害発生!人気のiPhoneプロ級動画カメラ「Blackmagic Camera」は使えない!

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iPhoneの動画カメラアプリの中で断トツの機能・性能を誇る「Blackmagic Camera」。筆者がテストをしていて、絶対に発生してはいけない致命的な障害に遭遇しました。他にも再現性のない障害も発生しました。ほれぼれする動画カメラアプリなのですが、怖くてとてもじゃないけど絶対に本番撮影に使えません。

この記事は「iPhone 15 Pro Max 512GB、iOS17.6.1」で検証した内容です。
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致命的障害:録画が途中でブラックアウト

今回、Apple純正のFinal Cut Camera、Mavis Broadcast社のMAVIS、Cocologics社のProCamera、Blackmagic Design社のBlackmagic Cameraをテストしているなかでこの障害に遭遇しました。

撮影条件

・撮影場所:エアコンを効かせた自宅内(室温27度)
・使用したiPhone:iPhone 15 Pro Max 512GB、iOS17.6.1
・ケース類装着有無:ケースなしの裸でスマホクリップ+ミニ3脚で静止状態
・電源:外部給電なし(iPhone内蔵バッテリー駆動)
・ストレージ:外部SSD接続なし
・アプリ:Blackmagic Camera Ver2.0
・解像度:4K
・フレームレート:30p
・フォーマット:HEVC(H.265)
・カラースペース:Rec.709
・音声:IEEE float
・記録形式:リニアPCM
・サンプリング周波数:48KHz
・撮影時間:約60分の長回し(連続撮影)

途中での一時停止などは一切していません。食事しながら回していてちらちら見ていましたが、iPhoneのプレビュー画面(モニター画面)では特に異常は見られませんでした

発生した現象はブラックアウト

約60分(正確には01:05:59.00)のうち、00:17:46.27を最後にブラックアウトして音声もほとんど収録されておらず00:49:47.03で映像・音声ともに復活しています。

ブラックアウトは突然真っ暗ではなく数フレームをかけてフェイドアウトする感じで暗くなり、復活前は逆にフェイドインする感じで画像が出てきます。

Blackmagic Cameraアプリのプレビューのスクリーンショット(下)。

本来はこのようになるべきです(下)。

macOS版DaVinci Resolve Studio 19に異常な画像ファイルを取り込んだエディット画面のスクリーンショット(下)。

見事に途中真っ黒で再生しても真っ黒、再生ヘッドを動かしてもやはり真っ黒。

念の為にH.265(FHD/30p)でエクスポートした動画を再生してもやはり途中真っ黒。

再現性

一晩おいてそのままの状態で再度同じ録画テストをすると今度はOKでした。

時間がかかるので2回しかテストしていませんが、いかにも録画できているようなモニター画面で実は中身は真っ黒というのは許せない状況です。

プロの場合は依頼側の指定がない限りiPhoneで撮影することは稀だと思いますが、この不具合は再現性がなく原因や回避策は不明であり、再撮影が許されない状況(ほとんどはそうだと思います)において、Blackmagic Camera(iPhone版 Ver2.0)は恐ろしくてとてもじゃないけど使えません。

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再現できない細かい障害

ログ撮影でLUTがあたらない

Blackmagic Cameraはログ撮影のとき、ユーザーが指定したLUTをプレビュー画面に適用することができます。もちろん録画データはログ撮影のままです。

これにより撮影者はログ撮影画面の色の褪せたような薄い画面ではなく、ある程度仕上がりに近い色がついた画面を見ながら撮影できます。

筆者がテストしたとき、プレビューではLUTが当たった状態だったのですが、録画開始するとLUTが外れてしまいいきなり色の薄いログ撮影画面になり、停止するとまたLUTがあたり色が復活しました。

これはアプリ内設定での「リセット」をすることで現象が解消されました。

原因も回避策もさっぱりわかりません。

ログ撮影でゼブラ表示やフォーカスピーキング表示が出ない

設定でゼブラ表示とフォーカスピーキング表示を有効にすると、プレビュー画面で録画開始前はちゃんと画像で効果が確認できます。しかし録画を開始するとゼブラ表示とフォーカスピーキング表示が消えてしまいました。

アプリ内設定での「リセット」やアプリを削除&再インストールでもだめでした。

しかし気づくといつのまにか録画中にもゼブラ表示とフォーカスピーキング表示が出るようになっていました。

こちらも原因と回避策などはわかりません。

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とにかく不安定、怖くて使えない

最低最悪なのは、モニター画面には異常がでないのに、実はブラックアウトして撮れていない障害。

例えばオーバーヒートのように停止するのは納得できますが、モニター画面では録画しているフリをして実はブラックアウト、撮影が終わって確認すると衝撃の出来事に遭遇するわけです。

これは何があっても絶対に起きてはいけない障害です。

録画ボタンを押してもスタートしないとか途中で止まってしまったといった不具合とは次元が違います。

ゼブラやフォーカスピーキングが出ないというのはまだ救いがあります。

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結論

現バージョンのBlackmagic Cameraはいつ録画がブラックアウトしているという不具合がおきるかわからないので恐ろしくて使えない。
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