筆者愛用のペンにステッドラーの多機能ペン「avant-garde(アバンギャルド)」があります。この替え芯は価格は普通ですがスーパーの文房具売り場ではあまり売っていません。書き心地はインクフローが硬めで、軽く綺麗に描けるというタイプではありません。三菱鉛筆のジェットストリームやパイロットのアクロインクに慣れていると非常に書きにくい。実はアバンギャルドの替え芯にはこの互換品がおすすめ!
ステッドラーのアバンギャルド(多機能ペン)
ステッドラー(Steadler)はドイツの筆記具・製図用品メーカーで筆者が大学工学部在籍中にはお世話になった筆記具でもあり、結構好きな筆記具メーカーです。
このメーカーから出ている多機能ペンの名前がアバンギャルド(avant-garde)です。
安い多機能ペンのように軸にたくさんのレバーが飛び出ているのではなく、ノック式でノックボタンは尾部のみです。色の切り替えは、本体に記載されている0.5mmとかBlackといった文字を上にしてノックするとその色の芯がでてきます。
角度が曖昧だと違う芯が出たりしますがそれはご愛嬌でありまして、芯には赤や黒の色が入っているので誤記はほとんどありません。
タイプは二種類あります。
寸法記載は「長さ」x「軸の太さ」x「最も太い部分」です。
タイプ | サイズ | 機能 |
---|---|---|
標準 | 148×11.5×12.5mm | 黒・青・赤・0.5mmシャープ |
コンパクト | 131×9.5×11.8mm | 黒・赤・0.5mmシャープ |
コンパクトタイプは手帳と一緒に使うのに好都合なタイプです。
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アバンギャルド純正替え芯
アバンギャルド純正替え芯はボール径0.7mmのものだけが販売されています。
型番 | 内容 | 税込価格 |
---|---|---|
92RE-02 | 赤 | 132円 |
92RE-03 | 青 | 132円 |
92RE-09 | 黒 | 132円 |
92RE-ST | 感圧型専用スタイラス | 330円 |
スタイラスは感圧型対応であり最近のスマホ画面の静電容量タッチパネルには使えません。
昔のPDA(死語?)は感圧型が多かったのですが、今はほとんど使い道がないのかもしれません。
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アバンギャルド互換替え芯
アバンギャルドの替え芯はZEBRAの4C互換あるいはD1と呼ばれるタイプと基本的には互換性があります。
それらの中で、入手しやすく耐水性のある油性インクで書き味が軽く滑らかなものを選びました。
(型番のリンクは各メーカーの商品情報へのリンクです)
メーカー | 型番 | ボール径 | 色 | インクタイプ | 税込価格 |
---|---|---|---|---|---|
PILOT | BRFS | 0.5mm、0.7mm | 黒、青、赤、緑(0.7mmのみ) | アクロインキ | 110円 |
三菱鉛筆 | SXR-200 | 0.5mm、0.7mm | 黒、青、赤 | ジェットストリーム | 220円 |
ゼブラ | RESB | 0.5mm、0.7mm | 黒、青、赤、緑 | エマルジョンインク | 176円 |
特にPILOTのBRFS(BRFS-10)はスーパーマーケット文房具売り場の替え芯コーナーでも見かけることが多い非常にポピュラーな替え芯です。
現在、筆者がアバンギャルドで使っているのはPILOTのBRFSです。
アクロインキが使われており、ジェットストリーム同様になめらかな書き味です。
Webでアバンギャルドの互換替え芯で検索すると、三菱鉛筆のSXR-200を推奨しているサイトが多いのです。価格はPILOT BRFSの2倍ですがインクの持ちが2倍であるわけでもないので、正直なところSXR-200はコスパはかなり悪いですし、売っている店もBRFSほどは多くないようです。
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PILOT エボルト(EVOLT)
ちなみに、アバンギャルドと同じような感じのペンでPILOT EVOLTというものがあります。
サイズは143×11.9mmで、アバンギャルドのように手で持つ部分が太くなっておらず、全て同じ太さです。
長さはアバンギャルドの標準タイプとほぼ同じです。
芯の構成は黒・赤・0.5mmシャープの3-in-1のみです。
芯は4CタイプでBRFSのアクロタイプ(販売されていた初期は通常インクのBRF芯が使われていたようです)をいれると、スラスラ・スイスイの書き心地。」
芯の切り替えは回転式で軸の尾部側半分を回転させると、黒・赤・0.5mmといったふうに順次出入りして切り替わります。
ノック式があまり好きではない人はアバンギャルドよりEVOLTのほうがいいかもしれません。
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ただしEVOLTにはアバンギャルドのようなコンパクトタイプはありません。」
[関連記事] ボールペンの替芯が終売!PILOT エクゼクト 4色ボールペンの替芯 BRF-8が買えない?この記事で紹介しているPILOT エクゼクトは終売になっているようで、メーカーサイトには記載がありませんでした。
このエクゼクトもBRFS芯が使えます。
エクゼクトはアバンギャルドと同じような構造で、本体記載の色を上にしてノックするとその色が出てくるもの。
もちやすくアクロインキのBRFS芯を入れると軽くスイスイとかけます。
まとめ
ステッドラーの多機能ペン「avant-garde(アバンギャルド)」の替え芯には、PILOTのBRFS(BRFS-10)がおすすめ。ステッドラー純正はインクが硬めで書き味がいまいちですが、BRFSはアクロインキが使われており、非常に滑らかな描き心地です。
ジェットストリームのSXR-200も書き味は良いのですが、価格がBRFSの2倍であり4Cタイプはインクの減りも早いので、コスパの視点からBRFSをすすめます。