マニフレックスのピローグランデを愛用している筆者が、今回ピローグランデの姉妹製品であるピローDMグランデを買って使ってみましたのでそのレビュー記事となります。
ピローグランデとは?
ピローグランデはイタリアのマニフレックス社が製造・販売しているウレタン系の枕です。
低反発でもなく、さりとて反発力の強い高反発でもない、なんとも不思議な感覚の枕です。
クッション材はエリオセルマインドフォーム(エリオセルMF)で、同社の説明では「マニフレックス社が独自に開発した次世代高反発フォーム」ということで高反発の部類のようです。
エリオセルMFの密度は75kg/m3、硬さは70N(ニュートン)なんですが、数字はどうあれ触って押して見ると、ふにゃふにゃで柔らかいけどちゃんと反発してくる、それでいてスプリングのような弾みではない、とにかく表現が難しいです。
マニフレック社の公式紹介動画を載せておきます。
このフニフニした感じは嘘ではありません、100%この通り。
そして寝姿勢を選ばないというのも不思議ですが事実です。どんな姿勢で寝てもちゃんと支えてくれ、それでいて跳ね返すような強い反発力ではないです。
現在は、妻も私もこのピローグランデを愛用しています。
ピローDMグランデとは
マニジェルフォーム
2018年初旬に発売されたピローグランデの兄弟分です。
2層構造になっていて、半分はピローグランデの素材であるエリオセルMFを使っています。
そして残り半分が「新開発のマニジェルフォーム」(青い部分)を使っています。
マニジェルフォームの密度は55kg/m3、硬さは35N(ニュートン)なので、数字上はエリオセルMFより密度が小さく柔らかいことになります。
ですが、数字と人間の受ける感覚はまたちょっと違う気もします。
感覚的には、
硬さ:マニジェルフォーム>エリオセルMF
反発;マニジェルフォーム>エリオセルMF
という感じです。あくまで感覚です。
開梱の儀
例によって開梱の儀。
ピローグランデは前出の動画にあるようにくるくる丸められて細長い箱に入っていますが、ピローDMグランデは2種の素材をあわせている(接着ではないそうです)のでくるくるまくのはよろしくないのでしょう、まんまドカーンと入っています。
例によってシンカーパイルのピローケースが付属しています。
枕自身は、素材を薄い布でくるんだ状態になっています。
上の青いのがマニジェルフォーム、下のベージュのがエリオセルマインドフォーム(MF)です。
好みでどちらを上にしてもかまいません。
ピローグランデと比較した感想
高さ:
ピローグランデより高い。
マニジェルフォームはより高反発のふかふか素材なのでより高く感じます。
冷え:
ウリはマニジェルフォームは従来素材より冷たく感じますということなのですが、実際にはシンカーパイルの厚手ピローケースをかぶせると表裏(マニジェルフォームとエリオセルMF)の温度差はほとんど感じません。というか、シンカーパイルが邪魔をするんですね。
涼しく寝たい人はこの枕ではないほうが良いように思います。
また、涼しく寝たければ薄いカバーのほうがいいかもしれません。
反発力:
高さのところで書いたとおり、しっくり・しっかり・おだやかに支えてくれるエリオセルMFと違って、ぽよんぽよんした反発力です。ウォーターバッグの上に頭を載せた感覚にやや近いものがあります。
この感覚は多少慣れが必要のようで、人により好みが出そうです。
ピローDMグランデが向く人
青いマニジェルフォームを上にすると、頭はぽよんぽよんのウレタンの上の感じですし、裏返せば薄いピローグランデの下に高反発素材を敷いた感じで、ピローグランデとはまた異なる感覚になります。
・やや高めでしっかりした反発力がある枕が好きな人
・しっかりした反発力としんなりしたやわらかさの両方を一つの枕で使い分けたい人
ピローグランデは東急ハンズなどで実物展示があるので、気になる人はぜひ試してみて下さい。
ピローDMグランデは品薄のようで実物には出会えない可能性が高いですが、もし見つけたらぜひ試してみて下さい。
では良い夢を!