今年になってからだと思いますが、GoogleがChromebookのTVCMを流すようになりました。その背景の一つには国が推進するGIGAスクール構想があるように思います。今回はChromebookに光を当ててみます。
GIGAスクール
GIGAスクール構想とは?
まずは文部科学省のオフィシャルリンクを紹介します。
GIGAスクール構想の実現について
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm
GIGAっていわゆるキロ・メガ・ギガ・テラ・ペタ・エクサ….(kilo, mega, giga, tela, peta, exa…..)のことかと思った人いませんか?
はい、この10の9乗を示すギガ、ギガバイトのギガかと思いました。
が、違います。
GIGA = Global and Innovation Gateway for All
なんだか、わかったような、わからんような。
1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり、特別なことではありません。これまでの我が国の 150 年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端の ICT 教育を取り入れ、これまでの実践と ICT とのベストミックスを図っていくことにより、これからの学校教育は劇的に変わります。
(出典;文部科学省ホームページ 令和元年(2019年)12月19日 文部科学大臣のメッセージより)
要するに小中高においてネットワークとクラウドを活用した1人1台端末環境を実現するというものです。
こちらは文部科学省のGIGAスクール構想のオフィシャル動画です。
端末仕様
そのために、現在端末の標準仕様が開示されています。
GIGAスクール構想の実現標準仕様書
https://www.mext.go.jp/content/20200303-mxt_jogai02-000003278_407.pdf
端末は大別して三種です。
Microsoft Windows 端末
Google Chrome OS 端末
iPadOS 端末
これらに共通する仕様で着目したいのは
LTE 通信に対応していること
(本体内蔵または外付けドングルを使用)
です。
これには理由があって、自宅に持ち帰った場合にネット環境がない時に使えないからなんですね。
基本的にクラウド(Microsoft 365 Education GIGA Promo、Google GIGA School Packageなど)活用を前提にした構想であり、スタンドアローンでちまちまPCを使ってみようというものではありません。
そのためにどこでもネット接続できる必要があるのです。
なので、できれば単体でLTE接続、最悪でもLTE-USBドングル使用とかになるわけです)。
Chromebookが立ち上がる
実は買ったことがある
実はChromebookを買ったことがあります。
しかし三ヶ月半後に手放しています。
正直なところ当時のChromebookでは、起動が速いとか動作が軽いとか行ったことしかメリットがありませんでした。興味本位で買ったけど、自分には使い道がなかったわけです。
Chromebookに必要なもの
Chromebookを本当に活用するためには、
容量無制限のLTE回線契約のあるSIMが使えて単体でネット接続できる
必要があります。
経験的にWifiルーターやテザリングはだめです。
Wifiルーターがだめな理由:
・Chromebookの他に充電が必要な物が一つ増えてしまい両方のバッテリー残残量を気にしないといけない。
・屋外ではWifiルーターの充電が先に切れるとChromebookは動いてもネットが使えなくなる。
・使えばわかりますが、Chromebook(PCでもいいですが)を出してさらにWifiルーターを出して接続して….なんて冗談じゃないくらい面倒くさい。単体でLTE通信できれば、サクッとかばんから出してパネルを開いたらすぐに使えて、終わったら閉じてすぐにしまえる。
ちょっとした隙間時間にChromebookを使いたければ絶対Wifiルーターやテザリングはやめたほうが良い。
そのうちめんどくさくて使わなくなります(経験談)
それから月日は流れていつのまにやら文部科学省のGIGAスクール構想が立ち上がり、Googleも立ち上がりました。
これはGIGAスクール狙いのCMではなく、PCって面倒でしょう!?的なCMですが….。
単体でLTE通信が使えるChromebookは1種類だけ
2020年7月8日の時点でLTE通信が使えるSIMフリーなものを価格.comを検索しました。
価格は価格.comの最安価格です。
Windows | 115製品 | ¥24,380~¥483,333 |
Chromebook | 1製品 | ¥65,780 |
マジっすか?
意外だったのはWindows PCでSIMフリー製品が115種もあったこと。
そして本来こちらのほうがSIMフリー対応すべきなのに1種しかないChrombook。
SIMフリーなChromeは現時点では1種類しかない(個人向け)
唯一のSIMフリーChromebook(個人向け)はこれです。
このChromebookで注意しなくてはいけないのは対応バンド。
LTE:Band 1/3/19/21/28 → 事実上docomo一択
対応SIMはmicro SIM (スマホで使うnano SIMではありません)
すなわちdocomoもしくはdocomoのMVNOしか事実上使えません。
GIGAスクールもあるので、docomoオンリーはいいとしてもできればBand 8対応もしてほしいのと、nano SIMにしてほしい(データSIMの使い回しが効かないので)。
Chromebookで使うdocomoのプランは?
スマートフォンじゃないのでデータ通信容量はバカバカ食います。
docomoならギガホ一択。
MVNOは月間容量数十GBになるとむしろdocomoと大差なくなります。
スマホがdocomoなら+1,000円でOKのようです。
スマホがドコモならさらにラッキーです。
ギガホ(30GB/月・定期契約あり):6,980円+税
データプラス:1,000円+税
今なら「ギガホ増量キャンペーン2」で月60GBまで増量です。
筆者はちょうどauの旧プラン(解約料金が高いやつ)の更新月なのでMNPを考えています。
筆者の場合の検討;
ギガホ(30GB/月・定期契約あり):6,980円(税別)
5分通話無料オプション:700円(税別)
データプラス:1,000円(税別)
▲ギガホ割(半年間):-1,000円(税別)
今なら「ギガホ増量キャンペーン2」で月60GBまで増量です(終了未定ですが推定1年程度じゃないかと)。
合計:7,680円+税=8,448円
現在のau回線が6,000円ちょいですので+2,500円かぁ。
ちょっと悩むところですね。
スマホ回線だけならUQにしようかと思っていたのですがね。
ま、UQのほうは違約金はないので、UQ暫く続けるかな。
Chromebookの今後
ワールドワイドではわかりませんが、日本市場に関してはGIGAスクール構想のキャパはすごい多いので、今後LTEモデルがバカバカ出てくることを期待したいところです。
子どもたちに持たせるのにはドングルとか余計なものはないほうが良いです。
なくしちゃうとか忘れるのがオチです。
絶対LTEにネイティブ対応しないとだめです。
ですから、少なくとも日本市場向けにLTE内蔵Chromebookが今年後半から来年春にかけて出てくると思いますね。
筆者はChromebookではないですがHP Spectre x360 WWANモデルを使っています。自宅外でも即ネット接続ができるのはウルトラ超絶天にものぼる快適さです。Wifiルーターとかで妥協しちゃだめっすよ!
まとめ
日本では文部科学省手動でGIGAスクール構想がすすめられている。
端末はWindows、Chromebook、iPadに限定。
WindowsとiPadはLTE接続モデルは多いが、Chromebookはなんと1種類のみ。
今後ChromebookでのLTEモデルが期待できる。