Felica対応スマートフォンとしては世界最小のフットプリントであるUnihertz Jelly 2。手のひらサイズですがスペックは立派にハイ・ミッドレンジで、Rakuten Miniは足元にも及びません。イヤホンジャックもあるので実はWALKMAN的にデジタル・オーディオプレーヤーとしても実はとても使いやすいのです。
Jelly 2の特徴
Jelly 2は冒頭に書いたように手のひらサイズのスマートフォンですが、スペックは立派にハイ・ミッドレンジのスマートフォンです。
スペック概要は上記の記事を御覧いただけばわかりますが、Rakukten Miniと比べると雲泥の差があります。
・nanoSIM 対応 (eSIM非対応)
・Felica 対応
・RAM 6GB
・ROM 128GB
・microSDカード 対応
・イヤホンジャック 装備
・FMラジオ 内蔵
ちなみにRakuten Miniは…
・nanoSIM 非対応(eSIMのみ)
・Felica 対応
・RAM 3GB
・ROM 32GB
・microSDカード 非対応
・イヤホンジャック なし
・FMラジオ なし
とないないづくし。
Rakuten Miniなんかどーでもいいとして、Jelly 2はサイズが小さい事に起因すること以外は普通に使えます。
したがってRakuten Miniでは不可能な使い方も簡単にできてしまいます。
ROM 128GB、イヤホンジャック装備、FMラジオ内蔵となるとピンとくるのがデジタルオーディオプレーヤーです。
デジタルオーディオプレーヤーとしてのJelly 2
昨今、単体のデジタルオーディオプレーヤーをあまり見かけなくなっており、通勤電車でも多くはBluetoothイヤホンとスマートフォンの組み合わせが激増しています。
筆者もHUAWEI Mate 20 ProとSONY WI-1000Xの組み合わせを愛用しています。
これで別段不自由はありませんが、Jelly 2の用途を考えるときに「手のひらサイズFelica対応スマートフォン」以外にもちょうど良い使い方がデジタルオーディオプレーヤーです。
ストリーミングWALKMANとの比較
ライバル?は NW-A100シリーズというストリーミングWALKMANと仮定しましょう。
Jelly 2 | NW-A100 | |
LTE接続によるモバイル | ○ | ありえない |
Wifi | ○ | ○ |
ストリーミング | アプリ次第で何でもあり | Spotifyや Youtube(TM) 、Apple Music、mora qualitas、LINE MUSICなど |
FMラジオ | ○ | 存在しない |
メモリ(ROM) | 128GB + microSD | 16~64GB + microSD |
音質へのこだわり | 普通 | さすがSONYの高音質、Jellyは足元に及ばない |
めちゃくちゃざっくり比較ですが特徴だけを抽出しました。
NW-A100はストリーミング対応といってもLTE対応ではないのでWifiがないとどうにもなりませんが、Jelly 2はスマートフォンですから、データ通信容量さえ許せば電波が届き電池がつづく限りどこでもOKです。
ただし、NW-A100はオーディオメーカーであるSONYの力作です。音質へのこだわりは半端ないところです。
一方Unihertz Jelly 2は音質が悪いとは申しませんが、NW-A100ほどの音質へのこだわりがないので、まあまあ普通の音質ということです。
音を聞けば「さっすがー SONY」となるのは疑いのないところ。
ですが、利用シーンを考えましょう。電車の中とかでは周囲のノイズも結構ありますしせっかくの高音質が活かしきれませんよ。
音質にどうしてもこだわりがあるならストリーミングWALKMAN、そうでなければJelly 2。
またストレージサイズも問題です。
Jelly 2は128GBに加えてmicroSD対応、NW-A100はうーんの最高でも64GBなのでちょっと心細い。
そしてJelly 2にしかないFMラジオ。
Radikoがあるじゃん?
でも災害時は困ることもあります。双方向通信ができないとRadikoは使えませんよ。FM放送は一方通行なので電波が受信できればOK、こちらが送信する必要は皆無です。機内モードだっていいのです。
昨今はAM民放をFMでもきけるFM補完放送サービスがありますので、東京ならニッポン放送、TBS、文化放送をFMでクリアに聞くことができます。
使ってみよう
能書きばかり垂れていてもしかたないのでやってみましょう。
デジタルオーディオプレーヤー
筆者はストリーミングにはSpotifyとローカル再生にはNeutron Playerを使っています。
下の画面はSpotifyです。
画面が小さいことを除けばごく普通のAndroidスマートフォンでのSpotify。
特に操作上の問題もありません。
FMラジオ
FMラジオを聞くためにはアンテナ代わりに有線イヤホンが必要です。
スキャンはワンタッチで自動的に行われ、よく聞く局をお気に入りにしてやればOK。放送局名はさすがに自分でいれないといけません。
こちらもごく普通に使いやすいポケットラジオです(笑)。
WALKMANにできないこと
もちろんスマートフォンとしての機能です。
SNSへのアクセス、メール、Webブラウズ、路線検索等々スマートフォンでできることは基本的に普通にできます。
なにより、Felica(Suicaなど交通系IC)やiD、QUICPayなどでのタッチ決済、PayPayやLINE PayなどのQRコード決済も設定さえすれば普通にOKですし、首都圏ならSuica定期券を設定すればこれで通勤できます。
でもWALKMANをタッチして通勤できません。
WALKMANでSNSを扱えません。
WALKMANでYahoo!路線検索はできません。
WALKMANでQRコード決済の自販機やコンビニで買い物できません。
唯一、音質面では間違いなくWALKMANは優れているであろうことは想像に難くありませんよね。
そうでないとWALKMANの立場そ存在価値がありませんもの。
まとめ
Unihertz Jelly 2は手のひらサイズのハイ・ミッドレンジスマートフォンのスペックである。
イヤホンジャックやFMラジオ内蔵であり、ストレージも128GB+microSDなので大容量デジタルオーディオプレーヤーとして使える。
音質面では流石にオーディオのSONYのWALKMANはこだわりがある。
手のひらサイズで、Felica対応でイヤホンジャック・FMラジオ内蔵・ミッドレンジスマートフォンスペックなのは世界で唯一Unihertz Jelly 2だけ。