「Executive Orders」、トム・クランシーの小説のタイトルにありますが、ここでとりあげるのは、アメリカ合衆国大統領令のことです。
ホワイトハウスのホームページからたどると、「Presidential Actions」という項目があり、そこを開けると「Executive Orders」があり、トランプ大統領が発した大統領令が記載されいるようです。
過去のものになると、国立公文書館(National Archives)にあるようで、その中に「Executive Orders Disposition Tables Index」という連番見出しもあります。
それはそれとしても、マスコミ報道だといかにも大統領令乱発の様子。ただ、在任中の数だけ見れば4桁に上る大統領令を出した方もいらしたようです。トランプ大統領が4年から再任されて最長8年を全うするのか。ただ、そうると78歳なのでそれは考えにくいかもしれません。
そこまでいかずとも、現状だと4年を全うできるかどうか怪しい。トランプ大統領は政治家ではなくて実業家です。アメリカ合衆国株式会社のCEOです。しかし、日本を初め各国のトップや大臣たちはバリバリの政治家です。あまりにも両者の感性がかけ離れていて、両者の相互理解とか厳しいんじゃないでしょうか。
例えば、安倍首相に相手は世界最大のウルトラ大企業のCEOで絶大なる権限を持っており世界に影響を及ぼしうる人物で、決断は非常に迅速で周囲に相談することは少なく、自分の考えでドンドン決済したり経営を薦めていく人物だから、そのつもりで付き合うように、と言われてもおそらく途方に暮れますよね。ご自身がグローバル企業のCEO経験があればともかく、互いに異世界出身だからすれ違い。
他国もおそらく同様の状況で、どう付き合っていくべきか考えあぐねているのではないかしら。
各国は大統領や首相の側近として、大企業CEO出身者を入れればどうかしらねぇ。いや、まて、そうすると対米戦略以外に財界と政界癒着につながりますね。これは難しい。
見方を変えれば、トランプ大統領は破天荒でめちゃくちゃ、下手すれば世界を滅ぼしかねませんが、一方で今の権力構造を書き換え世界を改革できる「かもかも」しれません。歴史を紐解けば、世界を変えた人物は最初は常に異端児で嫌われ者でした。
そういう微かな期待に活路を見出すしかありません。下手すれば、米中紛争から拡大して第三次世界大戦の引き金を引く可能性の高い人物ですからね。