先日まで少し話題に出したのがLUMIX G8というミラーレス一眼。
GX7とその正当な後継機であるGX8はなんというかストリートスナップとでもいうか、気軽に持ち出して撮ろうという系列のフラグシップですね。この下位機種はGFシリーズになります。いわゆるエントリーモデルというやつ。
ではG8はどうか?いわゆるミラーレスの中で一眼レフっぽいスタイルのカメラだと思います。この系列ではG8、その上位機のG9、フラグシップというかハイエンドというかGH5系があります。
こうしてみると、LUMIX G8というのはLUMIXのミラーレスを検討する中で基本になるモデルではないでしょうか。動画系重視でさらに上位機ならGH5だし、スチル重視ならG9。ただ、どちらも価格が跳ね上がりますので、サンデーカメラマンがここまで必要かどうかはよーく考える必要があります。まあ、多分使いこなせない。
いや、ここまで大袈裟ではなくてもとなればGX7系(今ならGX7MK3)でしょうか。いや防塵防滴もあればいいなとなればGX8かしらね。
そんなわけで基本のG8。それにLUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH.を装着。この組み合わせは比較的安いコストでの防塵防滴コンビで、Dual I.S.2対応となります。
防塵防滴の割にはレンズが樹脂鏡筒なので軽くて取り回しやすい。ファインダーはチルトではなくモニターはバリアングルです。ローアングルでひょいとモニターの角度を変えて撮るには、G8やGX8のバリアングルよりは、GX7のチルトのほうがはるかに手間がかかりません。さらにGX8やGX7はチルトファインダーなので、ローアングル撮影に切り替えたいときでも非常に簡単。
ダイヤルなどの細部を見てみましょう。
GH5とG9、G8にあるのがこのドライブモードダイヤル。単写、連写、4Kフォト、フォーカスセレクト、セルフタイマー、インターバル撮影をダイヤル操作だけで切り替えられます。
単写以外は不要という方には無意味ですが、ドライブモードの切り替えって結構操作がめんどくさい。あるいはめんどくさいとはいわないまでも、地味に手間がかかりますのでこれは嬉しい。
右手にあるのは、モードダイヤルです。そのかわりというかなんというかGX8ではモードダイヤルと露出補正ダイヤルが二重になっていたのですが露出補正は独立していません。まあ、このあたりは、撮影モードでのダイヤル設定で前か後のどちらかを露出補正ダイヤルに設定できます。が、どちらのダイヤルも軽いので、LX100であったようにいつのまにがダイヤルがずれていて、次にONにしたときに補正がかかったまま撮ってしまうかもしれません。ただ、パワーオン時や撮影モード変更時には補正をリセットするという設定がありますので、これを有効にしておき、露出補正を後ろダイヤルにするのがいいかもしれません。デフォルトでは後ろはISO調整ですが、どう考えても撮影時にISOを変えるよりは露出補正をいじるほうが多いはず。
まあ、他のLUMIXと似たり寄ったりです。
ボディ左側面には端子類。マイクは3.5φのジャック。あとはUSBとHDMI。
microSDはバッテリー同様底面で抜き差しではなく側面です。
なのでバッテリーケースはバッテリーだけ。
microSDとバッテリーのところ、これ本当に防塵防滴かと疑いたくなるちゃちさ。バッテリーケースのフタ部分周囲にはごく細いシールっぽいものがありますが、相当頼りない。
スマホの防塵防水には例えば、愛用のAQUOS R CompactはIPX5/8の防水でお風呂対応、IP6Xの防塵と歌われています。しかし、愛用のOLYMPUS E-M1やLUMIXでは防塵防滴といえどもIECのIP規格記載は見当たりません。CANONやNIKONはどうかというとこれらのハイエンド一眼レフには、当然防塵防滴の記載はありますが、IECのIP規格記載はありません。
デジカメでIP規格準拠の防水・防塵性能を求めるなら、タフ系デジカメ(OLYMPUS TG-5など)を求めるのが一番です。
ミラーレス一眼や一眼レフの防塵防滴はあくまで気休めです。防塵防滴でないものよりはダメージを受ける可能性が小さいだけです。過信は禁物ですが、いきなり雨に降られることもあるので、防滴が安心なのは間違いないです。
G8とGX8を比べると、取り回しやすいのはG8かなぁ。使い分けは結構難しいかもしれませんが、どちらかを持って遊びに行くならG8でしょう。