アトピーのピーク時の痒みって、掻かないと気が狂いそうになるか、痒い部分を剥ぎ取って欲しいと思うくらいの痒さです。花粉症の患者さんが、目玉をくりぬいて洗いたいというのと通じるところがあるかもしれません。そんな辛いアトピーを診てもらえる皮膚科医ですが選び方に注意が必要です。
掻くな!を強調する皮膚科医
経験的にも「とにかく痒くてしかない」のでfす。
そして当然皮膚科医のお世話になります。その時の皮膚科医の反応は?
私の個人的な意見ですが、「掻かないように!」とだけいうような皮膚科医は、多分アトピー性皮膚炎を理解していません。単なる接触性皮膚炎や虫さされと同等レベルに捉えているのかもしれません。ぶっちゃけ他人事であり患者の身になって感が用としていないので、かかってはいけないと思いますね。少なくとも私なら医者を変えます。
アトピー持ち方は理解してもらえると思いますが、「掻いてはいけない!」「絶対掻くな!」というのは「呼吸をするな」と同じくらい無理な注文です。
掻くな!自身は正しいアドバイスではありますが、それに終始してしまうと患者の状況をまるで理解していないとおもいますね。
患者を理解しようとしてないことの表れだと感じます。
むしろ、爪をいつも爪やすりなどで短く清潔に保つとかいうかゆみに対する現実的かつ的確なアドバイスをくれるほうが何百倍も有効かと思います。
掻かないと治るわけではない
また、掻かないと治るのかというと決してそんなことはないです。
けば少なくとも良くはなりませんが、さりとて掻かないと治るわけではないです。そこのところを患者も医者も理解しないといけない。虫さされは違うのです。
状態が悪いと、掻いて掻爬することで瘡蓋が剥がれて血が出たり体液が出たり(私はそこまでの経験はないですが)するので、掻かないに越したことはないのはこれは間違いないし、掻くと悪化するのも間違いない。
皮膚は内臓の鏡
私の個人的な意見ですが、アトピーは虫さされとは違って皮膚だけの症状ではなく、内臓や体のいろいろな状態が、皮膚症状として現れているのだと思います。
なので、痒みや湿疹を一時的に抑えるための内服薬や外用薬は必要ですがそれだけではない。
皮膚科医の領域を超えているかもしれない、腸内フローラや体の姿勢(歪みなど)や食生活や生活スタイルなどさまざまな要因が絡んで、結果的に皮膚に吹き出したのだと考えています。
できれば、こうしたところにまで踏み込んでくれる皮膚科医が理想ですが、なかなかそういうお医者様はいませんよね。
単純な例ですが、女性ですと便秘になると肌が荒れて化粧のノリが悪いという経験があると思います。まさに、あれがもっとひどくなるとアトピーではないかと。皮膚の状態と内臓の状態は大いに関係していると思います。皮膚は内臓の鏡かと思います、個人的な意見ですが。
患者を理解しようとする姿勢が重要
アトピーでかかった皮膚科医に「掻いてはいけない!」「絶対掻くな!」とこれだけを強く言われたら、悪いことは言いません、他の皮膚科医を探したほうが良いです。それも皮膚化学会認定専門医がよいでしょう。
複数科を看板に並べていて、皮膚科が後ろのほうに来ているところは避けましょう。
専門医でないとアトピーの症状・患者の苦しみをまるで理解していないし理解しようともしていないのは間違いないので、ろくな検査や問診もせず適当なステロイド外用薬を出して終わり!の可能性があります。これは症状が改善するものも改善しません。
良いお医者様にかかったからすぐに治るというわけではないですが、少なくともお医者様との信頼関係が築けて、気軽に本音の相談ができるようになるお医者様が理想でしょう。
皮膚科医では一時間待ちの1分診療なんて言われるところも多いかもしれませんが、それでもいろいろ相談してみてください。良いお医者様ならそこでちゃんと相談にのってくれますし、処方できる種類が限られている保湿剤についても市販品についての相談などにものってくれます。
医者にかかるコツ
ここからはアトピーに限らない話。一般にお医者様も人の子、患者から信頼されている実感を感じさせるのは患者の役割でもありますし、もちろん患者から信頼を得ようとする努力は医者の義務。
また、医師は高度な専門職でプライドもありますから、患者からいきなり病名を「断定」するというのはNGでしょうね。「先生、これって○○○という病気じゃないかと心配なんですが…」と婉曲的に聞いてみるのがコツですね。
医師は神様ではないです、自分と同じ感情をもつ人の子だということを忘れずに、
良いお付き合いをしていくのが、アトピーなど長期にわたりお世話になる場合のコツかと思います。セカンドオピニオンは大事ですが、ドクターホッピングは良くありませんよ。