iPad Pro 10.5からiPad Pro 11に買い替えて便利になったことの一つがUSB TYPE-Cが使えるようになったことです。そこで、市販の汎用ドッキングステーションを使っていろいろ繋いでみました。今回はiOS12.4.1編です。
使ったドッキングステーション
今回、実験をしてみるにあたり使ったUSB TYPE-Cドッキングステーションはこれです。
最近のAmazoの商品名は商品名じゃないですね。検索対策なんでしょうが、おかげでゴミばかりたくさん引っかかって困るし、第一正式な商品名が何なのかさっぱりわかりません。
それはともかく実物はこれです。
端子類を見てみましょう。
USB 3.0が3ポート。
4K対応のHDMIが1ポート。
RJ45のネットワークポート(ギガビットイーサー)。
USB TYPE=C PDの外部からの給電用入力ポート(100Wまで対応)。
SDカードとmicroSDカードリーダー・ライター。
とここまで書きましたが、各ポートの仕様が不明です。SDカードも容量がどこまで対応しているのか、ネットワークポートの速度対応は?
まあ、無名の商品なので仕方なしです。
上の写真が接続してみたものです。
ダサいッチャーダサい。
色々繋いでみた
外部モニター(HDMI経由):○
外部モニターというか普通の42インチテレビに繋いでみました。Panasaonic TH042AS600に接続。
全く問題なく、iPad Pro 11の画面がミラーされました。
以前のLightning-HDMIアダプタは安くないどころか、おなじ価格でUSB TYPE-Cドッキングステーションが買えちゃうので、ドッキングステーションは非常にお徳であります。
外部キーボード:○
残念ながら有線キーボードが我が家にはないので、Logicool Unifying (2.4GHz)対応のワイヤレスキーボードとマウスをつなぎました。
これはレシーバーをUSBポートに差し込めば、有線キーボードと同じように認識してくれます。
これまた普通に外部キーボードとして入力できました。ただ、最初はUSB TYPE-C PDで外部から給電しているとうまく認識せず、給電を外したら認識しました。その後は給電してもOKなので原因不明ですが、給電を抜き差しするか、このドッキングステーションを抜き差しすれば認識するようになるようです。
本物のUSBキーボードだと振る舞いは違うかも。
外部マウス:×
さすがにOSがiOS12.4.1では対応していないので無反応。iPadOS (iOS 13)ではマウスも使えるらしいので、あらためてテストしましょう。
有線ネットワーク:○
モバイル通信をオフ、Wifiもオフにして通信断状態にしてから、RJ45のポートに有線LANのケーブルを挿しました。
全く問題なく普通にネットワークが使えます。
ただ、USB TYPE-C PD給電をしていると、このドッキングステーションそのものが熱を持ちます。やけどするほどではありませんが有線接続は最小限にするなど注意が必要かもしれません。このドッキングステーションに限らず給電と有線LAN接続を併用すると多少なりとも熱をもつようで、会社で使っているドッキングステーションもそうでした。
SDカード/microSDカード:○(写真ファイル)
128GBのmicroSDと256GBのSDXCで試しましたが、iPhoneにリーダーをつけて読み込むのと全く同様に写真アプリが立ち上がり画像を読み込めました。
ただし、自由に読み書きなどは現在のiOS12.4.1では無理です。これはOSの制約です。
ドッキングステーションをiPad Pro 11に接続した状態でSDカードを差し込んでも認識されません。ドッキングステーションを外した状態でSDカードを差し込んでから、iPad Pro 11に接続すると認識されます。
これはiPhoneにカードリーダーを接続したときと同じ反応です。
USBメモリ:×
root直下にjpgファイル、pdfファイル、docxファイル(WORDファイル)を入れましたがどれも認識しません。ちなみにiPad Pro 11にはOffice 365 BuisinessのEXCELやWORDがインストールされています。
ドッキングステーションを接続した状態でUSBメモリを差し込んでも、ドッキングステーションを外した状態でUSBメモリを差し込んでからiPad Pro 11に接続してもだめでした。
USBカードリーダー:○(写真ファイル)
小型のUSBカードリーダーです。
ドッキングステーションにカードリーダーが付いているのであまり意味はありませんが一応試しみました。
こちらのほうはドッキングステーションをiPad Proに接続した状態でテストしました。カードリーダーをドッキングステーションに刺した状態でカードを挿入すると認識して写真アプリが読み込み状態で開きます。
カードリーダーをドッキングステーションから外し、SDカードを指してからカードリーダーをドッキングステーションに差し込んでも問題なく認識します。
まとめ
iPad Pro 11はLightningではなくUSB TYPE-Cコネクタを持っている。
iPad Pro 11のUSB TYPE-Cに市販のノートPC用ドッキングステーションを接続すると、意外にいろいろなものが普通につながる。
iOS12.4.1では外部ストレージは自由に扱えないので、USBメモリの読み書きはできないが、従来通りSDカードリーダー経由でSDカードの写真ファイルを読み込むことは問題ない。
キーボードは接続でき使用できるが、OSが対応していないマウスは当然使えない。
HDMIや有線LANを使いたいときはドッキングステーションがお得。