昨日までHUAWEI Mate 20 Proについての記事を書いておりましたが、今回は同じく中華製スマホのOPPO Reno Aについてファーストインプレッションを書いてみました。筆者は以前はAQUOSファンでして中華スマホには視線を投げることすらありませんでした。その筆者を180度反転させてAQUOSには視線を投げることすらさせなくなった中華製スマホの凄さをお伝えします。と、同時に、もっと頑張れSHARPさん!です。
OPPOって?
OPPOは中国の家電メーカーですが、今回関係するのはそのスマートフォン部門のOPPOモバイルです。この会社が本格的にスマートフォン市場に参入したのは比較的新しくて2011年のこと。そしてあっという間に世界第5位のスマートフォンメーカーに成長しました。
ちなみに、米IDGによれば2019年のシェアでは第1位が韓国のSamsung、第2位がHuawei、第3位がApple、第4位がXiaomi、第5位がOPPOとなっています。SamsungとAppleを除けば1位から5位までのうち3つを中国メーカーが占めています。
OPPOのラインナップ
最新の5G対応であるOPPO Reno3 5Gを除けば同社ホームページにある現役モデルは以下の通りです。
OPPOはSnapdragon 8XX系のハイエンドSoC搭載機はなく、コストとパフォーマンスのバランスをとってミドルレンジの7XX系や6XXが主流です。そういう意味ではHUAWEIとはちょっと違うかもしれません。
現在はOPPO Reno AとOPPO A5 2020が主流となっており、2019年夏モデルのOPPO Reno 10x Zoomがありますが価格.comの人気順位でも前述2機種が各々2位、9位なのに関して10xは129位と大きく水を空けられているのでここでは取り上げません。
OPPO Reno Aのスペック
Reno3 5G以外の従来LTEモデルでのフラグシップモデル。
価格.comの人気ランキングでは2020/3/15時点でiPhone 11を押さえて第2位です(1位はAQUOS Sense3)。
SoC:Snapdragon 710
RAM:6GB
ROM:64GB(楽天モバイル版のみ128GB)
外部メモリ:microSDXC (256GB以下)
画面:6.4インチ、2340×1080、有機EL
おサイフケータイ対応:○
バッテリー:3,600mAh
アウトカメラ:16MPと2MPの2レンズ
フロントカメラ:25MP
防水防塵:IP67
認証:顔認証、画面内指紋認証
OPPO A5 2020のスペック
OPPO Reno Aに2週間おくれて発売されたモデル。
5,000mAhの大容量バッテリーと、トリプルスロット搭載でSIM2枚(DSDV)とmicroSDXC1枚の3枚同時装着が可能なのが特徴。
SoC:Snapdragon 665
RAM:6GB
ROM:64GB
外部メモリ:microSDXC (256GB以下)
画面:6.5インチ、1600×720、TFT
おサイフケータイ対応:×
バッテリー:5,000Ah
アウトカメラ:標準12MB、超広角8MP、ポートレート2MP、モノクロ2MP
フロントカメラ:16MP
防水防塵:記述なし
認証:顔認証、画面内指紋認証
大容量バッテリーは良いとしても、おサイフケータイ非対応なのと防水防塵非対応なのがちょっと…ですかねぇ、筆者的には。
OPPO Reno Aを手にしてみた
OPPO Reno Aを選んだ理由
OPPOでは上記の通りReno AかA5 2020しか選択肢はありません。
今回は以下のような理由でOPPO Reno Aを選択しました。
- SoCのパフォーマンスがA5 2020より良い。
- 画面改造度がフルHDに満たない。
- 防塵防水ではない。
- おサイフケータイではない。
5,000mAhのバッテリーは魅力ですが、それ以外のところが魅力に欠けます。ただしパフォーマンスや画面解像度がほどほどで良くておサイフケータイどうでも良しという場合は、OPPO A5 2020は魅力的なものだと思います。
さらに今ならOCNモバイルの音声SIMとペアが条件ですが、本体価格12,000円でSIMフリーモデルが入手できます。
OPPO Reno A実機
いきなり背面写真をば。
2つレンズがありますが、2MPのサブカメラはポートレートモードで背景をぼかすのに使われるそうであります。
HUAWEI Mate 20 Proみたいに3眼+LEDの4つ目ではないのでカメラ・レンズの存在感はなくおとなしいものです。
指紋認証はHUAWEI Mate 20 Proと同じく画面内指紋認証です。
指紋センサーに余計なスペースを取られないのがいいですね。
出荷時点で液晶保護フィルムが綺麗に貼り付けられていますが、防指紋タイプなどではないのでやたらベタベタ指紋や指跡が汚く見えるので、ガラスフィルムに張り替えたほうが良さそうです。
省バッテリーの工夫
AQUOSなどではなかったのですが、HUAWEI Mate 20 ProやOPPO Reno Aにはあるのが、アプリごとにバックグランドで動くことを許可するか否かの設定です。
昔はそういう機能がなくてタスクキラーアプリとかがあって、不要なバックグラウンドアプリを止めたりしたのですが、止めた尻から自動的に起動してしまいかえってバッテリーを消耗するという不幸な結果を生んだものです。
しかし、HUAWEI Mate 20 Pro(私が持っているタブレットのHUAWEI MediaPad M5 LTEも同じ)も同じですが、OPPO Reno Aにはバックグランド動作をアプリ毎に阻止できるようになっています。OSレベルでの設定ですのでバッチリです。
[設定] > [アプリ管理] > 個々のアプリ > [省エネ] をタップします。
バックグランドについて、許可・禁止・スマートに制限というのがあります。
facebookなどは別にいつも通知を受ける必要はないし、意外にバックグラウンドでバッテリーを食うことがあるので「禁止」にしています。
ただし、OPPO Reno Aでは「GMAIL」アプリはアンインストールも無効化もできない組み込みアプリになっており、この[省エネ]設定もできません。
とりあえずまとめ
OPPOは世界第5位(現在は第4位らしいですが)の中国の後発スマートフォンメーカー。
5G対応を除けば主流はOPPO Reno AとOPP A5 2020の2機種。
OPPO Reno Aはおサイフケータイ対応で5G対応モデルを除けばLTEモデルではOPPOハイエンド。
HUAWEI同様にアプリごとにバックグラウンド可否をOSレベルで設定できるため、無駄にバックグランドで動くアプリに電池を食わせることがない。
防水防滴(IP67)でおサイフケータイも積んでいるので、ミドルレンジの格安SIMフリースマホとしては買いの機種。
出荷時点で貼付け済み液晶保護フィルムはやたら指紋で汚れるので、ガラスフィルムに張り替えたほうが良い。