■保存版記事■ 新居購入の夫婦のベッド選び:長く使えるベッドを選ぶには?<連載1回目>

■保存版記事■ 新居購入の夫婦のベッド選び:長く使えるベッドを選ぶには?<連載1回目>

当ブログの過去記事では何度もベッドについて取り上げています。筆者夫婦はシモンズの愛用者ですが、マニフレックスのマットレストッパーやニトリのマットレストッパーも使ったりしました。寝具については結構うるさいのですが、今回はご夫婦が新居購入と同時にベッドを買おうという場合に限定して、複数回連載で指南します。

夫婦がベッドを新調するタイミングは?

生涯最大の買い物として自宅を買う場合、家具も新調とあわせてベッドも新たに買うことが多いでしょう。そういうときはそこそこの予算をとってベッドも買うと思います。当然、投資額も賃貸時代の安いベッドよりずっと高くなる(住宅価格に比べるとベッドの価格は微々たるものなので金銭感覚が麻痺する)と思いますので、失敗するリスクを減らしていただきたいと思うからです。



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夫婦のベッドの選びの基本

シングル2台かダブル1台か?

我が家はシングルベッド2台をぴったりくっつけてハリウッドツインとして使用しています。

夫婦なのにシングルを勧める理由:

マットレスの硬さの好みは夫婦といえども異なるのが普通。
寝相が悪いとパートナーの睡眠を邪魔する。
片方の寝返りの振動がもろに伝わって安眠を妨げる可能性がある。
ダブルベッドでダブル掛ふとんだと布団の取り合いになる。
日本のダブルサイズは二人で眠るサイズとしては小さすぎる。
シングル2台のほうがベッドルームのレイアウトの自由度が高くなる。
状況によりぴったりくっつけたハリウッドツインにしたり、離してセパレートにしたりできる。

新婚だとついダブルとか選んじゃいがちですがオススメはシングル2台です。

日本のダブルサイズというのは、本来は一人でゆっくり寝るためのサイズです。それを無理やり二人で練るから狭いのです。二人でゆっくり寝るには最低クィーンサイズ(米国では160cm程度)、できればキングサイズ(米国では190cm程度)が必要です。

ハリウッドツインとして使うときは掛ふとんはシングルをそれぞれ用に合計2枚です。

ちなみに、ベッドルームが相当広い恵まれた新居ならダブル2台という選択肢もあります。

シングルクッションかダブルクッションか?

ベッドは、ボトムファンデーションとマットレスからなります。

家具店などにいくとベッドの多くは木製のボトムの上にマットレスがのっており、これがシングルクッションです。

一方、大塚家具とかシモンズショールームとかに行くと、硬めのスプリングの土台の上にマットレスが乗っており、上と下にスプリンがあるのでダブルクッションです。

シングルクッションの良し悪し;

○:ボトムは木製の組み立て式が多いので価格的に安上がり。
○:木製ボトムは高さを抑えられるので、ベッドの高さが低くでき部屋の圧迫感が減る。
×:床板で通気性が妨げられ、マットレスのボトム側や床板に湿気がたまりカビの原因になることがある。
×:床板にはクッション性が無いため、寝心地はダブルクッションに及ばない。
×:寝返りの衝撃などをマットレスだけで吸収しなければならないため、マットレスの痛みが早い。

ダブルクッションの良し悪し:

○:衝撃をボトムファンデーションのスプリングでも吸収できるためマットレス寿命は木製ボトムより長くなる。
○:大きな2層のクッションで支えるので寝心地はシングルクッションより良い。
○:ボトムファンデースヨンはスカスカのスプリングなので通気性が良い。
×:木製のボトムより重い。
×;木製のボトムより価格が高い。

良いものを長く使うという視点では、質の良いスプリングのボトムファンデーションを使ったダブルクッションがお勧め。

スプリングマットレスか非スプリングマットレスか?

スプリングマットレスは文字通り金属の様々な形状のスプリングを主たるクッション材として使ったものです。

非スプリングマットレスは、低反発素材(テンピュールなど)、高反発素材(マニフレックスなど)、中空素材(エアーウィーブなど)があります。

非スプリングマットレスの中で、低反発素材は体温を感じて柔らかくなり体のラインにそってマットレスが沈みますので、体にぴったりとなります。しかし、一般に温度が低いと固くなり高くなるとふにゃふにゃになりますので、季節により硬すぎたり柔らかくなりすぎたりします。

低反発素材は体の線に沿って沈むがゆえに、寝返りを打ちにくいのと体との間の隙間が少なく素材も通気性が少ないため非常に蒸れやすい欠点があります。ある程度頻繁に立て掛けて干すとかしないとカビの原因になります。

高反発素材は、低反発素材のように温度による硬さの変化はなく寝返りが打ちにくいということもありませんが、透湿性に欠けカビが生えやすいのは同じです。

中空素材は、高反発よりさらに固めの感触で、ウレタン系のような通気性の悪さもないのが特徴です。ただし、へたりやすいという欠点があります。

どれを選んでも好みではありますが、まともな寝心地の低反発や高反発はかなり重量がありますので、週に一度は立て掛けて風通しをしなさいといわれても、それはかなり無茶なことだと言えます。

良いものを長く使うなら安物ではないスプリングマットレスがおすすめです。

非スプリングマットレスを勧める言い方の一つにリサイクルの面倒くささを言われます。たしかにスプリングマットレスをばらして金属スプリングとそれ以外の繊維系素材にわけるのは相当大変です。なので、スプリングマットレスの引取費用は意外なほど高い費用がかかる場合があります。

それでは非スプリングマットレスがエコかというと必ずしもそうでもないと思います。処分方法により燃やしてしまう(これは焼却炉の性能次第)、埋め立てちゃう(これ最悪)、分別して素材ごとに再利用(これが理想ですがなかなかない)とかあります。結構テキトーに処分されちゃうケースも多いので、現実を考えるとどちらがエコとも言い難い。

筆者のおすすめは、手入れが比較的楽で通気性も良いスプリングマットレスです。

基本のまとめ

今までのところをまとめます。

・夫婦といえども長期利用を考えるとシングルベッド2台が良い。
・スプリングのボトムファンデーションを使用したダブルクッションが寝心地よくマットレス寿命も長くなるのでおすすめ。
・低反発や高反発、中空素材のマットレスより、伝統的な金属スプリングマットレスが通気性もよく需要も長いのでおすすめ。



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