iPhone 12が市場投入されiPhone 12 miniもまもなく発売となり、iPhone SE (2020) の存在が霞んできているように思えますが、実はそんなことはありません。
iPhone SE (2020)とiPhone 12 mini
iPhone SE (2020)をこき下ろす人が多く引き合いに出すのはiPhone 12 miniだと思います。
スペック・ベンチマーク比較
以前の記事でも少し触れましたが、ここであらためてiPhone SE (2020) とiPhone 12 miniを比べてみます。
GeekbenchスコアはGeekbench 5オフィシャルサイトからのデータです。
SE(2020) | 12 mini | |
サイズ(mm) | 138.4 x 67.3 x 7.3 | 131.5 x 64.2 x 7.4 |
重さ(g) | 148 | 133 |
画面サイズ | 4.7インチ | 5.4インチ |
解像度 | 1,334 x 750 326ppi | 2,340 x 1,080 476ppi |
CPU | A13 Bionic | A14 Bionic |
メモリ | 3GB | 4GB |
ストレージ | 64/128/256GB | |
カメラ | 12MP広角カメラ ƒ/1.8絞り値 | デュアル12MPカメラシステム 超広角:ƒ/2.4絞り値 広角:ƒ/1.6絞り |
5G対応 | X | ○ |
バッテリー | 1,821mAh | 2,227mAh (122%増加) |
バッテリー駆動 (Webブラウズ) GSMArenaによる | 13:39(h) | データ無し |
Face ID | X | ○ |
Touch ID | ○ | X |
USB TYPE-C | X | X |
Lightning | ○ | ○ |
発売日 | 2020年4月 | 2020年11月13日予定 |
antutu (Ver8) | 約46万 <GARUMAX> | 約56万 <GARUMAX> |
Geekbench5 Signle | 1328 | (iPhone 12は1592) |
Geekbench5 Multi | 3312 | (iPhone 12は4016) |
Geekbench5 Metal | 7389 | (iPhone 12は9342) |
SIMフリーモデル 64GB 税込み価格 | 49,280円 | 82,280円 (167%高い) |
SIMフリーモデル 128GB 税込み価格 | 54,780円 | 87,780円 (160%高い) |
SIMフリーモデル 256GB 税込み価格 | 66,880円 | 99,880円 (149%高い) |
比較考察
いかがでしょうか。
黄色い部分が影響が特に大きいであろうと思われる部分です。
iPhone 12 miniのバッテリーは122%増しですが、その分プロセッサ性能が上がっており、画面解像度も高くなっています。
画面解像度は美しさに影響を与えますが、一方で高解像度になるとバッテリー消費もあがります。
GSMArenaにもまだテスト結果は出ていませんが、それらの要素を考えるとiPhone 12 miniのバッテリー駆動はiPhone SE (2020)を大きく上回るはずはないであろうと推測できます。
日本ではApple iPhoneのシェアが世界的にみてもトップレベルで高いです。
とはいえ米英もiPhoneは5割を超えていますね。
世界40カ国、主要OS・機種シェア状況 【2020年5月】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000034654.html
iPhoneは高価なスマホの代名詞ですらありますが、日米英はお金持ちユーザーが多いのでしょうか?
それにしてもiPhone新機種は10万前後かそれ以上してとても手が届かない人も多いと思います。
実際問題、スマホに10万以上出す価値があるか?というところもあります。
iPhone 12 miniとiPhone SE (2020)でいえば、一番大きな違いは画面解像度(もちろんディスプレイそのものも違う)です。
画面解像度の違いに5割から7割高い価格を支払う価値を認めるかどうかです。
好きでiPhone 12を求める人はどうでもよいのですが、iPhone SE (2020) かiPhone 12 miniで迷っているなら、その迷っている理由を自問してみてください。
理由はないけど新しいほうが良さそう → そのために数万円をドブに捨てますか?
貴方マスクはしないの? → 当面はマスク必須なのでFace IDのみのiPhoine 12は超不便です。
5G対応は現時点では99.9%不要!
メディアやCMでは5G対応が話題になっています。
しかし、現実に5Gを使うにはMVNOではなくキャリアとの契約が必要ですし、その5Gのサービスエリアも米粒状態です。
[docomo] 5G通信利用可能施設・スポット一覧
https://www.nttdocomo.co.jp/area/5g/?icid=CRP_AREA_technology_to_CRP_AREA_5g
SoftBankが一番広いようですが、それにしても「エリア」ではなく「スポット」ですね。
5G通信が活かせるようになるのは、2年後くらいではないか?
おそらくiPhone 14の時代になると、都心では相当いけるようになる「かも」しれない。
それまでは5G対応は無条件に不要である。
はっきりいいますが、メディアやメーカーの甘い誘惑に載せられて5Gを買って5G契約しても、全然それはいかせることなく、通勤電車の中も5Gなんてのはありえないでしょう。
5G対応を目的に高い金を払うとしたら、今は無駄だからおやめない!というのが筆者の意見。
まとめ
iPhone 12 miniはiPhone SE (2020) の引き立て役として出たような感じ。
一見進歩ばかりだが実用面での進歩はあまりない。
5Gはまだまだスポットレベルでエリアですらないので、2年くらいはLTEで十分。
ちょっと進歩に見えるだけのことにiPhone 12 miniに+数万円を余分に支払うのか?
マスクの時代である間はTouch IDのiPhone SE (2020) のほうが絶対使いやすい。