Apple MacBook Air M1モデルの記事を書いてからふつふつと興味が湧き上がってきて沸騰直前になっている筆者です。今回リリースされたM1モデルは構成が非常にシンプルなのですが、それでもMacBook Airの構成は微妙に迷うところがありますね。
M1モデルはMacBook AirかMacBook Proか?
Apple製の新しいCPU M1を搭載したMacはMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniの三機種が先月市場投入されました。
AirとMacはCPUは同じですが、空冷ファンがAirにはないけどProにはあるので、Airは発熱を抑えるために高負荷連続稼働ではある程度パフォーマンスを落とす可能性があると推測できます。
ですので、推測から言えるのは、動画編集をガシガシするのような高負荷用途であればProで16GBメモリがよかろうと考えることができるわけです。
そこまでは使わないとか、そういう使い方はハイスペックのデスクトップがあるから、時々そういう使い方はするかもしれないけれど、普段は写真編集といった高負荷長時間連続でない使い方がメインという場合は、MacBook Airに白羽の矢が立つわけです。
MacBook Airの構成
GPUのコア数
MacBook Airの構成はProの構成とは選択肢が違います。
Proはメモリ8GB/16GB、ストレージ256GB/512GB/1TB/2TBの2×4で8通りのシンプルな組み合わせですが、AirはよーくみるとGPUが異なりますので組み合わせが倍増します。
わかりやすいように表にしてみましょう。
GPU | メモリ | ストレージ | 価格(税込) | 7コアとの差 |
7コア | 8GB | 256GB | 115,280円 | – |
512GB | 137,280円 | – | ||
1TB | 159,280円 | – | ||
2TB | 203,280円 | – | ||
16GB | 256GB | 137,280円 | – | |
512GB | 159,280円 | – | ||
1GB | 181,280円 | – | ||
2GB | 225,280円 | – | ||
8コア | 8GB | 256GB | 設定なし | – |
512GB | 142,780円 | 5,500円 | ||
1TB | 164,780円 | 5,500円 | ||
2TB | 208,780円 | 5,500円 | ||
16GB | 256GB | 設定なし | – | |
512GB | 164,780円 | 5,500円 | ||
1TB | 186,780円 | 5,500円 | ||
2TB | 230,780円 | 5,500円 |
価格は10%の消費税込みの実際の購入支払額となります。
8コア仕様では256GBの設定はありません。
理由は推測の域をでませんが、よりハイスペックよりにしてあるということなのか、Airで8コアを選ぶ人はAirの中でもヘビーな使い方が予想できるので、ストレージ256GBは心許なかろうということなのか?
さて、Airの中でエントリー的な位置付けの7コアGPUモデルと、通常の8コアGPUモデル。
価格差はメモリとストレージの構成が同じならば税込でたったの5,500円ですが、性能差はどんなものでしょうか?
ASCIIのサイトに参考になる記事がありました。
この記事の「7コアと8コアの違いが確認できるGPU性能」という部分です。
記事では7コアのAirと8コアのPro/miniのOpenCLとMetalを比較しています。
7コアは8コアのおよそ85%の性能である。
この性能差は7/8=0.875というコア数にほぼ比例している。
データ出典:https://ascii.jp/elem/000/004/034/4034437/
5,500円程度の差なら後々のことを考えると絶対8コアにすべきです。
メモリとストレージ
メモリは冒頭に紹介した筆者の記事でも触れていますが、8GBと16GBでは税込で22,000円の差があります。
これはちょっと看過できない金額差ですね。
多くのレビューを見ていると8GBでほぼ無問題ですが、それでもヘビーな使い方になるとやはり16GBは欲しいところ。
感覚的にM1のメモリ搭載量はIntel CPUでは2倍程度の容量に相当するような気がします(具体的な数字があげられないので「感覚的」と書きました)。
普通の画像やちょっとした動画を扱う程度なら8GBで十分だが、複数の重めのアプリケーションを起動するならやはり16GBは欲しい。
ストレージは、8コアには256GBモデルはないので512GBからとなります。
PhotoShopはFinalCut Proなどを載せてデータエリアを考慮しても512GBあればよいでしょう。
1TB以上になると、参照するデータ格納ではなく倉庫的な使い方になることが多いはずです。
モバイルノートPCで本体ストレージに倉庫を設ける必要は普通はありません。
どうしても必要ならば、小型の1TB USB TYPE-C (USB 3.1 Gen2) のポータブルSSDを使えば済む話です。
お勧め構成
筆者のお勧め構成は、
・8コア GPU
・16GB メモリ
・512GB SSD
価格はこうなります。
一般価格 本体(税込):164,780円
余談ですが、これに動画編集のFinal Cut ProやLogic Proをつけてみましょう。
一般価格 本体+Final Cut Pro(税込):201,579円
一般価格 本体+Final Cut Pro+Logic Pro(税込):225,579円
最後のアプリを追加したのは別にして、筆者お勧め構成(MacBook Air M1 [8コア/16GBメモリ/512GBストレージ])ですと、税込価格は164,780円となります。
まとめ
MacBook Air M1は従来のIntel MacBook Airとは次元の違う高性能。
MacBook Air M1にはGPUがエントリー向けの7コアと一般の8コアがあるが、その価格差は税込でわずか5,500円。性能差は7コアは8コアの85%程度。
GPUは後からアップグレードできないので最初から8コアを推奨。
筆者のお勧め構成は、8コア/16GBメモリ/512GBストレージで税込価格は164,780円。