巷で話題になっているスマートフォンが、Xiaomiが世に放ったコスパモンスターのミッドレンジスマホがMi 11 Lite 5Gです。一体全体どんな奴なのか調べてみました。
昨今の中華スマホの日本展開
最近の日本におけるスマートフォン市場は、エントリー・ミッドレンジ・ハイエンドという3層のうち、Android勢は中間のミッドレンジが非常に層が厚く、ハイエンドはiPhone勢に譲っている感じです。
その日本市場におけるミッドレンジのメーカーでは、SHARP・SONY・Samsung・OPPO・Xiaomiあたりががメジャーでしょうか。
特に注目すべきは中華勢のOPPOとXiaomiではないでしょうか。
過去半年以内に発売されたOPPOとXiaomiの機種で日本市場の正式導入されているもので5G対応機種を価格.comから拾ってきました。
グレード | メーカー | モデル | CPU | Felica対応 |
ハイエンド | OPPO | Find X3 Pro | Snapdragon 888 | ☓ |
ミッドレンジ | OPPO | Reno 5 A | Snapdragon 765G | ○ |
Xiaomi | Mi 11 Lite 5G | Snapdragon 780G | ○ | |
Xiaomi | Redmi Note 9T | MediaTek Dimensity 800U | ○ | |
エントリー | OPPO | A54 5G | Snapdragon 480 5G | ○ |
OPPOが先行していてラインナップ充実、中華勢でハイエンドはOPPO Find X3 Pro一択の勢い。
OPPO Find X3はハイエンドだけあって、SIMフリーモデルのヨドバシ.com価格で118,000円とAQUOS R6と同価格帯なので中華勢とは思えぬ価格もハイエンドです。
混戦模様のミッドレンジですが、同条件で国産機を見ると…
・SONY Xperia 10 III <Snapdragon 690G>
・SHARP AQUOS sense5G <Snapdragon 690G>
があります。筆者が現在使用しているのは「SHARP AQUOS sense5G」。
昨今のミッドレンジスマートフォンはゲームガッツリに対応できるハイスピードとか高性能・高機能カメラを要求しない限りは一般的な用途では十分な性能を持っています。
GARUMAXによれば…
・Xiaomi Mi 11 Lite 5G → 総合スコア:523463
・OPPO Reno 5 A → 総合スコア:386025
・iPhone 12 → 総合スコア:600876
… とantutuスコアだけでみれば、
iPhone 12にも迫るスコアを叩き出しており、これがコスパモンスターの所以
…です。
最近のミッドレンジスマートフォンの特徴:
・4,000mAh以上の大容量バッテリー
・Snapdragon 690G~765G/780Gといった600番台・700番台の最新CPU搭載
・5G対応
・普通の使い方では概ねスイスイ動く
・価格は安いと2万円というのもあるが概ね4万円前後で、ハイエンドやiPhoneの半額以下で買いやすい。
・ときにもっさりした動きを見せることがあるのも特徴で、設定や使い方などで工夫が必要
・機種によってはメモリが4GB・ストレージ64GBと今どきとしては少なめなので工夫が必要
・ハイエンドと比べてかなり差が付くのがカメラ(機能・レンズ・パフォーマンス・手ブレ補正なども)
上のPOINTの赤い文字が妥協できるなら、手頃な価格のミッドレンジスマホはオススメだと言えます。
コスパモンスター Xiaomi Mi 11 Lite 5G
ミッドレンジスマホをターゲットにするなら、筆者の好みとは関係なく中華スマホが活躍しているゾーンなので無視できません。
今回注目するのがXiaomi Mi 11 Lite 5Gです。
メーカー | Xiaomi (小米科技、本社は北京) |
モデル | Xiaomi Mi 11 Lite 5G |
ディスプレイ | 6.55 インチ FHD+、AMOLED、2400 x 1080ピクセル、コントラスト比は5,000,000:1、明るさは500nit(iPhone 12は1,200nit )、リフレッシュレート60Hz/90Hz |
CPU | Snapdragon 780G |
RAM/ROM | 6GB/128GB |
バッテリー | 4250 mAh、33W 急速充電をサポート |
リアカメラ | メイン:f/1.79、6P レンズ、6400万画素 超広角:f/2.2、800万画素 テレマクロ:f/2.4、500万画素 手ブレ補正は光学手ブレ補正なし、電子手ブレ補正のみ。 |
フロントカメラ | f/2.24、2400万画素 |
Felica | 対応 |
外部ストレージ | microSDXC対応 |
サイズ、重さ | 160.53 x 75.73 x 6.81mm、159 g |
ミッドレンジで一番弱点が出てくるのがカメラです。
静止画をおとなしく撮るだけであれば問題ありませんが、手ブレ補正やレンズ性能はやはりハイエンドとの差別箇所であり、コストを下げるところなのでどうしてもカメラ周りは相対的に弱くなります。
ちょうど、iPhone 12 Pro Maxと動画を比べた例がありました。
こちらは強力なスーパー手ブレ補正を使っています。Xiaomi Mi 11 Lite 5Gではスーパー手ブレ補正で動画を撮ると30fpsになるようです。
さすがに値段3倍のiPhone 12 Pro Maxと比べるのは可愛そうですし、逆に違いがなければiPhone 12 Pro Maxって何ナノ?ってことになります。
もう一つ、動画撮影レビューがありました。
正直なところハイエンドのAQUOS R6 (やはり電子手ブレ補正のみ)と手ブレ補正に関してはいい勝負かもしれません(笑)。
iPhone 12 Pro Maxの動画手ブレ補正がよく効くのは見たり・聞いたり・経験した方も多いと思います。価格が1/3なので同じレベルというのは絶対ありえませんし、メーカーが性能差をつけてくるのもこのあたりです。
Felicaとタッチ決済両立しない?
これはMi 11 Lite 5Gだけではないそうですが、Mi 11 Lite 5Gではこんな情報がありました。
Mi11Lite5Gですが、埋め込みセキュアエレメント時にはFeliCa決済可能で、VISAタッチ決済は出来ないようです。VISAタッチ決済したい場合はHCEウォレットに設定変更が必要らしい。ということは逆もそうでFeliCa決済したければ埋め込みセキュアエレメントである必要があると。何だこの仕様… pic.twitter.com/BRbeHFeapP
— ヴェルテス@ソシャゲまったり勢 (@Verteth) July 7, 2021
今はFelica以外のタッチ決済はあまりメジャーではありませんが、VISAコンタクトレスなど今後増えていくと予想されます。
現在、Suicaなどの交通系電子マネーやFelicaを使ったiD決済やQuickPay、それ以外にVISAコンタクトレスなどを頻繁に使う方は要注意、というか向いていない機種だと言えます。
どこで買える?
SIMフリーモデルであれば、量販店やAmazonなどで4万円台前半で普通に購入できるようです。
キャリアの扱いはありませんが、MVNOでは扱っています。
OCNモバイルONE | 20,000円(税込み) | 新規・MNP両方、~7/16まで 品切れ状態が多いが昼ごろ黒が補充されるようです。 |
IIJmio | 19,800円(税込み) | MNPのみ こちらも昼前後に追加されることがあります。 |
BIGLOBE | 41,448円(税込み) | 音声通話SIMとセット購入で20,000円分のGポイント還元で、実質19,448円(税込み)相当 |
4万円前後だと普通ですが、それでも条件が良ければ2万円程度で買えることもあるので、お急ぎください!ってことです。
筆者のAQUOS sense 5G 17,600円も相当お買い得でしたが、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの20,000円はもっとお得ですね。
中華スマホにアレルギーがなければおすすめできるスマホでしょう。