携帯電話の費用が昔より安くなったので、それまでは安いから多少遅かったり不便なのを我慢してMVNOだけを使っていた方も快適さと維持費の安さのバランスで見直すべき時です。今回は月額3,000円以下でデータ容量を事実上ほとんど気にせず使えて、電話もある程度話し放題になるプランを探してみました。
前提条件
・音声発信・着信は通常の090や080などの番号を使い専用アプリ不要であること
・音声発信は5分あるいは10分以内通話無制限か通話無制限があること
・データ通信は通常は最低でも10GB/月以上
・合計で税込3,000円/月以下
3大キャリアの格安プラン
docomo:ahamo <オススメ>
・20GB/月(超過後でも1Mbps)
・5分以内かけ放題
・海外ローミングは20GBまで無料
・以上で2,970円(税込)
・通話かけ放題オプション1,100円(税込)
docomo品質の回線が全部込み込みで2.970円、
さらに海外ローミングまでついていますから….。
ただし留守番電話などの通話オプションはほとんどありません。>
au:povo 2.0
・使わなければ0円
・180日以内ごとに有料トッピングの購入がある
・3GB/30日間トッピングが990円(税込)
・20GB/30日間トッピングが2,700円(税込)
・5分以内かけ放題550円/月(税込)
・通話かけ放題1,650円/月(税込)
・ahamoと同条件にすると3,250円/月(税込)<海外ローミングは別途必要>
ただしずっと0円で維持はできません。180日以内ごとに有料トッピングの購入があるか、従量通話料とSMS送信料の合計額が660円(税込)を超えていないと利用停止もしくは解約となります。一番安いsmash.のトッピングを5ヶ月に一回220円で購入すれば着信専用として維持できます。トッピングの場合には660円という制限はありませんから。
Softbank:LINEMO
・3GB/月(超過後は300kbps)で990円/月(税込)
・20GB/月(超過後でも1Mbps)で2,728円/月(税込)
・5分以内かけ放題は別オプションで550円/月(税込)
・海外ローミングは別途通信量有料(海外パケットし放題で1日のみ有効で2,980円/日)
・ahamoと同条件にすると3,278円/月(税込)
比較結果
3キャリアの格安プランの中ではahamoがダントツの使いやすさです。エリアは3キャリア最高の広さのdocomoで、回線品質はdocomoと同じです。それでも価格は3キャリアの格安プランの中で最安で、povoのようにごちゃごちゃいろいろつけなくても2,970円だけで通話かけ放題以外は全部カバーできます。
注意していただきたいのはpovo 2.0でありまして、着信するだけなら無料ですがそれではキャリアだって商売にならないので、180日以内ごとに有料トッピングの購入があるか、従量通話料とSMS送信料の合計額が660円(税込)を超えていないと利用停止もしくは解約となるので要注意です。
povo 2.0は月額定額制ではなく必要な時に必要なものを追加する思想なので、DSDVの機種でeSIMで契約しておいて数ヶ月に一回350円24時間高速通信トッピングでいざという時の高速通信を確保するには良いと思います。メインで使うのがMVNOの場合は速度面と容量面で厳しいので、出張などが入って高速データ通信が必要な場合には24時間(1日ではないです)データ容量無制限になるトッピングを1回(24時間分)330円で買うという手があります。
povoはそんなふうにサブ的に温存し、いざというときに使う伝家の宝刀的なものになるでしょう。
楽天モバイルの場合
イチオシとはいかない楽天モバイル。
・通話料無料はRakuten Linkから発信した場合だけ。
・電話アプリや電話番号リンクから発信すると22円/秒(税込)が課金される。
・通話利用無料になるRakuten Linkから発信すると番号非通知になる場合がある。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001428/
当ブログを「楽天モバイルで検索する」
キャリアセカンドブランドの場合
UQ mobile
筆者が主回線をdocomoに乗り換えるまで使っていたのがこちらです。
・15GB/月で2,728円/月(税込)
・月間最大合計60分通話可能オプションは550円/月(税込)
・10分かけ放題は770円/月(税込)
ahamo相当にするには、データ容量がたりませんし通話も入れると3,498円となりメリットなしです。
Y!mobile
これも使っていた時期があります。
Yahoo!プレミアムが無料になるのがメリットでした。
・15GB/月で3,278円/月(税込)
・10分かけ放題は770円/月(税込)
こちらは合計月額4.048円というそもそもの前提にハマらないので却下。
MVNOの場合
比較的評判の良いMVNOを見てみましょう。
いずれも筆者が使ったことがあるものです。
速度的にはどれも遅くはないですが、docomo品質同等のahamoには勝てません。
OCN <Max10GBでちょっと少ない>
・発作的に契約バンドルを条件に主に中華スマホが激安になることがあるが、それ狙いで短期契約を繰り返すとブラックリストにのり締め出されますので契約したら最低でも1年間以上は継続しましょう。
・500MB/月コース:550円/月(税込)で合計最大10分/月の無料通話
・10GB/月コース:1,760円/月(税込)で無料通話なし26
・OCNでんわ10分かけ放題は935円/月(税込)
・OCNでんわ完全かけ放題は1,430円/月(税込)
・電話かけ放題は通常の電話アプリからの発信が対象になる。
10分かけ放題+10GBしかなくて2,695円/月(税込)なのでahamoのコスパに及びません。
mineo <MVNOではお勧めだがeSIM非対応>
・20GB/月で2,178円/月(税込)
・10分かけ放題は550円/月(税込)で、通常の電話アプリからの発信が対象になる。
・併せて2,728円/月(税込)とデータ容量はOCNの2倍となりのでコスパはこちらが良いです。
・ahamoは5分以内かけ放題なのでこちらのほうがお得度は高い
・1.5Mbpsで3日間10GBという制限のみのマイそくプランは検討対象に入れるべき。
iijmio <5分話し放題は専用アプリ>
・20GB/月で2,000円/月(税込)、eSIMなら1,650円/月(税込)と安い。
・みおふぉんダイヤルでの5分話し放題は500円/月(税込)
・併せてeSIMなら2,160円とahamoより安い
・iijmioもMVNOとして老舗で信頼性は高いが、速度ではやはりahamoには到底叶わない。
・通話放題にするには専用アプリのみおふぉんダイヤルをつかわないといけないのはRakuten Linkと同じ。
これらの中ではデータ容量と5分ないしは10分かけ放題に専用アプリ不要ということのバランスで、mineo推奨となります。
過去使った経験からmineoは速度こそdocomo(ahemo)には及びませんが、マイネオの容量制限のあるピタッとプランであれば昼休みの都心(渋谷など)以外では使用に支障をきたすようなことは少ないと思います。
月額3,000円未満で満足度の高いおすすめ
1回線のみで3,000円以内におさめる
3,000円/月以下で、データ容量20GB(最低でも10GB)で音声通話5分もしくは10分以内話し放題がついているプランが、データ容量的にも音声通話的にも実用的です。
キャリアのセカンドブランドではUQが安いが、それでも月額3,498円とahamoより高くデータ容量も15GBとahamoより少ないのでメリットなし。
MVNOではデータ容量が20GBで音声通話10分かけ放題を合わせると月額2,728円とahamoより若干安いだけであり、docomo品質のahamoには勝てません。
DSDVで2回線を一台のスマホで使い分ける
主回線は格安SIMで音声通話と通常のほどほど速度のデータ通信を賄い、いざという時にキャリア品質の高速回線を使えるようにするSIM2枚使うやり方。
ただしDSDVが可能なスマートフォンでないとだめです。SIM2枚挿(機種により2枚目はmicroSDとの排他というものも多いので要注意)か片方はeSIMというのが必要です。iPhoneであれば2018年9月以降の機種、すなわちiPhone XS/XR/XS/11/SE2以降の世代ということになります。iPhone 12/13ならもちろん無問題です。
重要な注意喚起:主回線を楽天モバイルで副回線をデータSIMで安いものを使うのが最強と称している例が多いのですがこれには反対です。
・理由1:主回線を楽天モバイルにするとエリア狭すぎで非常時にもデンジャラス。
・理由2:楽天モバイルでの発着信は番号非通知になる場合があり電話として事実上通話できない(出てもらえない)ことがありうる。
・理由3:回線維持が7月からRakuten UN-LIMIT VIIになり最低限でも月額1,078円(税込)が必要になり0円メリット崩壊。
・理由4:何度も書いているように楽天モバイルのサポートは最低最悪でクソの役にも立たない(筆者経験範囲では)。
・理由5:高速でデータ容量も大きくて月額が安いデータSIMは存在しない。経営を考えれば高速・大容量・低額の全てが成り立つわけがない。低額ならば速度をとるか容量をとるかのいずれかである。
主回線はmineoのマイそくプラン(eSIM非対応なので通常SIM)
- 通信速度は1.5Mbpsで容量制限は3日間で10GB以内のみで月間制限は無しで月額990円(税込)。
ただし、月~金の12時台と上記容量オーバー時は最大32kbpsと超低速。
1回330円(税込)で24時間速度制限を解除できる。
1.5Mbpsであれば、高解像度(FHD)動画閲覧以外の音楽ストリーミング(Sptofiyなど)、radiko、SNSなどはほぼ問題なし(筆者はUQモバイルの以前のプラン「プランM/L」を通常は節約モードの1Mbpsで使っていましたがほぼ問題なしでした。あえていえば「radikoの最初の音が出るまで(バッファリング)にやや時間がかかる」「通販サイトなど写真の多いサイトはちょい遅め」ですがストレスが溜まって仕方ないほどではないです。 - 通話放題はついていないので10分かけ放題を月額550円(税込)で付加する。
- ここまでで合計は月額1,540円(税込)
- 音声通信は必ずmineoのSIMを設定します。
- データ通信も通常はmineoのほうを設定します。
副回線はpovo 2.0 (eSIM対応なのでeSIM、もしくは通常SIMの2枚挿)
- mineoのマイそくプランの最高1.5Mbpsでは出張時などで速度不足が考えられるので、必要な時に1回24時間税込350円で高速通信ができるトッピングを付加する。
- トッピング追加しなくてもpovo 2.0の低速モードは最高128kbpsなので、mineoマイそくの制限時32kbpsよりはマシである。
- こちらでまちがってpovoで音声発信しない様に、スマートフォンのSIM設定では音声通信は必ずmineoのほうを設定しておきます。
- 出張などで高速通信が必要なときにはデータ通信SIMをpovoのほうに切り替えましょう。
- 数ヶ月に一回程度高速通信を購入して回線維持が必要です。
DSDV対応スマホが必要ですが、主回線(mineoマイそく)+副回線(povo 2.0)で通常月額1,540円(税込)、高速トッピングは1回24時間350円(税込)で、安さと快適さのバランスで最強。
ながくなりましたが、参考になりましたでしょうか?
Enjoy your smartphone life.