AndroidとiPhone間でサードパーティアプリを一切使わずに写真を転送する方法は?

AndroidとiPhone間でサードパーティアプリを一切使わずに写真を転送する方法は?

筆者がカメラ用として主に使うのはGalaxy S23 Ultra、すなわちAndoird 13のスマートフォンです。もう一台持って生活必須端末として常用しているのがiPhone 14 Proで、家族が使っているのはiPhone 14 Pro。愛猫の写真を筆者のIPhone 14 Proで撮った場合は、家族に送るのにAirDropを使えば即座です。しかし、Galaxy S23 Ultraで撮ったものを送るのは….

PierToPier接続(同じOS同志)

iPhone同志→iOS標準のAirDropを使えばOK。iPadやMacともやりとりできます。

Android同志→大抵のAndroidスマートフォンが対応しているニアバイシェア(Nearby Share)を使えばOK。

特にiPhone・iPad・Mac同志であれば本当にAirDropが簡単です。iPhoneやiPadユーザーであればMacは非常に役に立つので、持っていて損をしないとも言えます。

簡単とは言っても、連絡帳にはない赤の他人とのAirDropはセキュリティ上の問題もあって好ましくありません。これはNearby Shareでも同じです

連絡帳にすらないレベルの他人と写真をやりとりすることはあまりないとは思いますので避けるに越したことはありません。

この場合はより安全な方法としてGoogle Driveを使いましょう。ファイルを格納してから一時的に共有アクセスにし、そのURLを相手に伝えて相手が取得後に共有解除しGoogle Driveからも削除してしまうのが簡単です。一時的に赤の他人に共有できればiCloudでもOneDriveでもOKです。

理想的にはAirDropをAndroidが受けることができ、Nearby ShareをiPhoneが受けることができれば何の不自由もないのですが、それは多分ずっと叶わぬ夢です。

AirDropやNearby ShareはBluetoothとWifiの両方を使いますが、インターネット接続やモバイルデータ通信は一切必要ありませんのでギガも消費せず転送速度は驚くほど高速です。

簡単に言えばBluetoothでAirDropやNearby Shareでデータ伝送ができるデバイスを探します。距離はBluetoothが届く範囲。相手が見つかったらWifiでPierToPier(P2P)接続してデータ転送します。P2Pは途中に回線やルーターや諸々の通信機器を通さないため非常に高速なのが特徴です。

同じOS同士であれば基本的なOSの機能だけでできます。いかなる追加アプリも不要ですし、クラウドストレージやローカルネットのサーバー(NAS)も不要です。

異なるOS同志になると、追加アプリやクラウドやNAS、外部ストレージ(SSD)を使用せずにデータ交換をするのは不可能です。

外部ストレージを使う

WIfiやギガを使わないでやろうとするとポータブル外付けSSDなどの外部ストレージを使うことになります。

外付けSSDは500GB以上のものが一つあると何かと役立ちますので、SANDISKかSAMSUNGのものが安くなっているときに買っておくと良いでしょう。

Androidは簡単

自由度が高いAndroid側のほうが話は圧倒的に簡単です。

大抵のAndloidのUSBは接続したデバイスへの給電機能があります(供給できる電力は小さいのですが外部SSDであれば通常は駆動可能です)。

外部ストレージと内部ストレージの間のファイル転送は、Google純正のFilesアプリやサードパーティ製のFile Commander(筆者愛用)などのファイル管理アプリを使えば非常に簡単です。

〈参考記事〉
Androidスマートフォンでは、増大する一方の写真や動画は外付けSSDに逃そう

昨今のAndroidスマートフォンはUSB3,X対応が常識なので、転送速度も理論値で最低5Gbpsはありますので、外部ストレージから読み込む・外部ストレージへ書き込むのにも非常に高速です。

問題はiPhone

iPhoneでは外部SSDを使うにあたって2つの大きな問題があります。

・Lightningのデータ転送速度がUSB2.0という今時ありえない遅さ、Andloidユーザーから鼻で笑って馬鹿にされるほどの遅さなので、多くの写真を転送すると恐ろしく時間がかかる。
・Lightning経由でSSDに給電できないので、モバイルバッテリーかUSB充電器、Apple純正Lightning – USB 3カメラアダプタが別途必要になる。

〈参考記事〉
iPhone/iPadに960GBのポータブルSSDを繋いでみた

上記の記事をご覧いただくわかりますが、お手軽ではない上に速度も爆遅で投資に見合わないのでおすすめしません。

上の写真のように大袈裟なことになりますが、これならiPhone組み込みのファイルアプリで認識します。下の写真で「SAMSUNG」とあるのがSAMSUNGの500GB外付けSSDです。

この方法一応使えますが、USB2.0であまりにも鈍足亀足超低速転送なので筆者としてはお勧めできません。



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Microsoft OneDriveが確実

iPhoneでのお勧めはMicrosoft OneDriveとOneDriveアプリを使うことです。OneDriveアプリでは、選択した複数の写真や動画をダウンロードする機能があり自動的にiPhoneの写真に格納してくれますので簡単です。

ただし写真を受け取りたい側にもOneDriveアプリが必要であり、共有設定や共有URLを伝える必要がありそこが難点です。自分のAndloidからiPhoneに転送する時にはお手軽です。

OneDriveはMicrosoftアカウントを作れば5GBまでは無料で使えます。

iCloudはそう簡単にAndloidから書き込めませんので面倒くさい。

Google Drveの場合、色々試してみましたが、格納した写真や動画を閲覧する事はできても、複数の写真や動画をまとめてダウンロードしてiPhoneの写真に取り込むことができませんでした。

iPhoneの写真をGoogle Driveの格納するのは簡単ですが逆はそう簡単ではなさそうです。他のアプリも併用すれば可能かもしれませんが..。

Microsoft OneDriveであればAndroidでももちろん簡単に扱えます。

とても便利なiPhoneですが、iPhone・iPad・Mac以外との相性はよろしくないですので、そうしたことが頻繁にあるならiPhoneてはなくAndloidにしたほうぎ幸せかもしれません。

絶対やめたほうが良いこと

iPhoneとAndloidの両方に専用アプリを入れて有料でアカウントを作れば簡単にやり取りができるサービスが何種類あります。

大抵は聞いたことのない会社やサービスであことが多く、セキュリティの面で大きな不安があります。

そのアプリは大丈夫なのか?アプリがスマートフォンの中の個人情報を抜き取ったりしないか?クラウドを経由して送信したファイルは本当に保護されるのか?

どうしても利用したければその会社がISO27001ISO27017ISO27018といった情報セキュリティの国際認証を取得しているか確かめましょう。よくわからない場合はセキュリティに詳しいお友達に相談を!

わからない場合はMicrisoft OneDriveやGoogle Driveの利用が相対的に安心度が高いと思います。



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