もし、if、の話ではありますがかなり可能性のたかい「if」なのは「iPhone 14 Pro」から「iPhone 15 Pro Max」への入れ替えです。その場合、Androidで現用のGalaxy S23 Ultraをあと1年〜1年半程度使ってから、その後をどうするかが筆者の中では悩ましい問題です。
ハイエンド2台は要らない
iPhone 15 Pro Maxに加えてGalaxy S23 Ultraという大型ハイエンド2台は不要であろうということです。
以前の記事「iPhone 15 ProがUSB制限無しであればAndroidとの使い分けが変わりそう」 で触れている通り、カメラ系は全てiPhone 15 Pro Maxに寄せてしまうことができます。
それでもAndroidでないと出来ない事がありますのでAndroidを捨てることは出来ませんし、即応予備機は必要です。しかしGalaxy S23 Ultraのサイズとパワーは必要ないわけでもあります。
なによりも、でかいスマートフォン2台はまあまあ邪魔です。
では何が良いのだろうか？
即応予備機・サブスマホとしてのAndroid
AQUOS sense7はSoCにSnapdragon 695 5Gを使用しておりAntutu (ver9)は39万ほど、RAM6GB、ストレージ128GBと言うスペックですが、実際に使うと筆者には少々非力です。
筆者が即応予備機・サブスマホに求める条件は以下の通り。
・Antutu（v9）で70〜80万程度が最低ライン（Snapdragon 695以下は不可）
・Snapdragon 8 Gen 1、Snapdragon ８Plus Gen 1はバッテリー消費と発熱の大きさ問題があり除外
・RAM8GB以上必須
・ストレージは出来れば256GB以上が望ましいが、128GBでも妥協する
・バッテリーの持ちが良いのは必須
・メインカメラもそこそこ綺麗
・生体認証は画面内認証必須（側面の細長いのは駄目）
・SIMフリー必須
・IP68程度の防塵防水必須
・おサイフケータイ対応必須
・中国本社のメーカーは無条件に不可（地政学的リスクが潜在する）
・メーカー直販価格は10万円未満
価格.comで上記の条件で過去6ヶ月以内の機種を調べてみますとあまり多くありません。
・motorola edge 40
・Google Pixel 7a
え？
まじっすか？
これだけ？
motorola ege 40とGoogle Pixel 7a
スペックやバッテリー駆動時間評価値、ベンチマーク
ら以下の比較はGSMARENAのスペックデータやDXOMARKのデータを元にしています。
| motorola ege40 | Google Pixel 7a | |
| 発売日 | 2023年7月21日 | 2023年5月11日 |
| OSメジャーアップデート | 1回保証 | 2026年5月8日まで |
| セキュリティアップデート保証 | 2028年1月まで | 2028年5月7日まで |
| メーカー直販価格 | 64,800円 | 62,700円 |
| サイズ | 158.4 x 72 x 7.6mm | 152 x 72.9 x 9mm |
| 重さ | 171g | 193.5g |
| バッテリー | 4400mAh | 4385mAh |
| 有線充電 | 65W | 18W |
| 生体認証 | 画面内、光学式 | 画面内、光学式 |
| SoC | MediaTek Dimensity 8020 (MediaTek製造 5nm） | Tensor G2 (Samsung製造 5nm） |
| RAM / ストレージ | 8GB / 256GB | 8GB / 128GB |
| ディスプレイ | 1080 x 2400, P-OLED, 144Hz, 1200nits | 1080 x 2400, OLED, 90Hz, |
| メインカメラ | 50MP, f/1.4, 24mm, 1/1.55″, 1.0µm, multi-directional PDAF, OIS, OmniVision OV50A | 64MP, f/1.9, 26mm, 1/1.73″, 0.8µm, Dual Pixel PDAF, OIS, SONY IMX787 |
| VIDEO | 4K@30fps, 1080p@30/60/120fps, 720p@960fps | 4K@30/60fps, 1080p@30/60/120/240fps |
| 超広角カメラ | 13MP, f/2.2, 120˚, 1.12µm, AF | 13MP, f/2.2, 120˚, 1.12µm |
| USB | USB Type-C 2.0 | USB Type-C 3.2 Gen2 |
| Antutu (v9) | 688347 | 765281 |
| GeekBench 5 single-core | 799 | 1051 |
| GeekBench 5 multi-core | 3320 | 3191 |
| Endurance rating | 98h | 76h |
| Custom rating (web 4h, video 1h) | 57h | 50h |
| Custom rating (web 4h) | 63h | 56h |
| Custom rating (web 1h) | 141h | 106h |
| ディスプレイ最大輝度(GSMARENAのテスト, auto） | 1043nits | 1070nits |
| 充電速度 (0%から30分充電) (GSMARENAのテスト) | 92% | 36% |
| 充電速度 (0%から満充電) (GSMARENAのテスト) | 0:40h | 1:57h |
| 持ち込み修理有無 | 配送修理のみ | 認定修理担当パートナー （iCracked）に持ち込み可能 |
| 価格.comレスポンス評価 | 4.43 | 4.53 |
| 価格.comバッテリー評価 | 3.48 | 3.43 |
| 価格.comカメラ評価 | 3.84 | 4.43 |
| 価格.com人気ランキング (SIMフリーAndroid） | 3位 | 1位 |
| 価格.com満足度 | 4.40 | 3.96 |
Endurance rating：24時間のうち通話1時間、Web1時間、動画再生1時間を行った時に、何時間後に再充電が必要になるかというGSMARENA独自のテスト方法で検証された尺度。
Custom rating：Endurance ratingの結果からGSMARENA独自の計算により、24時間のうちの通話・Web・動画再生時間を任意に設定したときに、何時間後に再充電が必要になるかとい尺度。
GSMARENAのテストではバッテリー持ちはedge 40のほうが優れているのですが、以下の動画のテストを見ると逆で発熱の少なさとバッテリー消費の少なさではPixel 7aのほうが優れているようです。
意外な結果なのですが、他にも大いに参考になることがありますので、edge 40に興味を持たれた方は一度ご覧いただくことをお勧めします。
こちらの動画も参考になりますが、発熱・バッテリー消費ともにPixel 7aがedge 40を少ないようです。
正直なところ意外な結果でした。
驚くほど似ている両機種
上記の比較表を作ってみて驚いたのですが、価格・大きさ・スペックともにとてもよく似た機種です。条件を絞ったので似ていて当然と言えば当然ですが….。
Google Pixel 7aはバッテリー消費多めでなおかつ充電が遅いのは致命的ですが、YouTubeのテスト動画（前述）をみると逆にPixel 7aのほうが持ちが良い場合もあるようです。スタンバイ時のバッテリー消費が激しいのがedge 40だというテスト動画（前述）もありますので、ぶっちゃけめちゃ差があるということでもなさそうです。ただスタンバイ時に電池の減りが多いのは嫌ですね。
現時点においてGoogle Pixelの魅力はやはりOSがGoogle純正なのでアップデートが迅速なこと、3年間はAndroidのアップデートが提供されること。これは長く使うための重要な条件です。
edge 40が有利な点と不利な点
＜有利＞
・バッテリー駆動時間がPixel 7aより長いというのがGSMARENAのテストだが、逆の結果を出しているテストもある
・充電が速い（68W充電時）
・ディスプレイリフレッシュレートは144Hz対応
・ストレージは256GB
＜不利＞
・USBはまさかのUSB 2.0（480Mbps）
・OSアップデート保証がPixel 7aには勝てない
・持ち込み修理ができない
・カメラがイマイチだし、4Kは30fpsまで。
・指紋認証の位置が下すぎてタッチしにくい
Pixel 7aが有利な点と不利な点
＜有利＞
・USBは今時当然のUSB 3.2 Gen2（10Gbps）
・OSアップデート保証が長くてしっかりしている
・正式な持ち込み修理先がある
・カメラはそこそこ優秀で4K60fpsが撮れる
・Camera2 APIに対応し、3rdパーティカメラアプリで4K60fpsもOK。
＜不利＞
・バッテリー駆動時間がedge 40より短いというGSMARENAテスト結果（実際には逆というテストある）
・充電がedge 40より遅い
・ディスプレイリフレッシュレートは120Hzが当たり前になりつつある中で90Hz上限
・ストレージが128GBしかなく外部ストレージも非対応
まとめ
もし、今メインとなるiPhoneのPro Maxの即応予備機。サブスマホとして有力候補をあげるとしたら、諸条件を考慮してmotorola edge 40とGoogle Pixel 7aの２機種に絞られる。
どちらかが一方的に優位ということはなく、バッテリー消費にしてもテストによって逆の結果を出したりしているので、一概に判断できないようだ。
無難な線を考えるとGoogle Pixel 7aかもしれない。