初めてのスマートウォッチ選びで後悔しないために、仕様や価格よりコンセプトを重視せよ

電車の中などで他の方の手首を観察しますと、昔に比べたらスマートウィッチを着けている人が多くなりました。大半はApple Watchなのですが、それ以外にもスマートウォッチの方を多数見かけます。そんなトレンドに押されてスマートウォッチを使ってみたいと思う方もいらっしゃるでしょう。

ガジェットタイプとスポーツトラッキングタイプ

スマートウォッチは大別してガジェットタイプとスポーツトラッキングタイプに別れると思っています。

自分がほしいのはどちらなのかをはっきりする必要があります。

ガジェットタイプとは？

その前に「ガジェット」の一般的定義をWikipediaで調べてみましょう。

ガジェットは、特別な機能や実用目的を備えている道具で、通常の技術より変わっていたり独創的なデザインがなされたりする傾向にあるものを指すことが多い。多くは単体で動作する機器のことを指すため、単体での動作ができないパソコンの周辺機器などは含まれないが、USBメモリーなど持ち歩きができるサイズのものはガジェットに含まれる。
ガジェットの例としては、iPodなどの携帯音楽プレーヤー、ICレコーダー、PDA、携帯電話、携帯ゲーム機、デジタルカメラ、電子辞書などがある。
出典：Wikipedia「ガジェット (電子機器)」https://ja.wikipedia.org/wiki/ガジェット_(電子機器)

筆者がこの記事で言う「ガジェットタイプ」のスマートウォッチとは、基本的な機能は全て備えた上で、さらにスマートフォンとの連携をことさら重視したものです。

ガジェットタイプの代表格がApple Watchです。

Apple Watchを着けていると、近づいただけでMacやiPhoneのロック解除ができますので、パスワードを入れたりFace ID認証を通す必要がありません。

筆者はApple Watch Series 1・2・3・5・7と使ってきており、iPhone・Macをメインに使うのでこの機能は大変便利でした。

日常ではLINEのやり取りはもとより、メールも通知がなくてもiPhoneを触らずにApple Watchで読みに行くことができますし、iPhoneでSpotifyを使って音楽やpodcastを聞いているときもリモート操作ができます。今聞いている曲の操作だけではなく、playlistから選んだりもOKです。

このように非常に豊富な機能だけではなく、ディスプレイは大きく精緻で美しくて見やすいです。しかしバッテリー駆動時間は短く一日持たないものから持っても二日ほどが多いです。高性能高機能ガジェットであればあるほど電池も持たないのが実態だと言えます。

ガジェットタイプは、特定のスマートフォンやOSとの連携が強くApple Watch、Google Pixel WatchやSamsung Galaxy Watchがこれに属します。Apple WatchはiPhoneがないと単純な時計としてすら使えませんし、Google Pixel WatchやSamsung Galaxy WatchはAndroid専用です。

AnddroidやiPhoneのどちらでもOKというOSを選ばないガジェット系としては、HUAWEI Watch、Xiamiなどがあります。

スポーツトラッキングタイプとは

基本的なスマートウォッチの機能は「ほぼ」備えたうえで、各種スポーツのトラッキング性能は格段に優れたものです。

単に心拍や呼吸数、血中酸素濃度を捉えるだけではなく、そこからストレスや消費カロリーを分析するのはもとより色々なスポーツアクティビティに特化した機能を持っています。特に歴史が古いGARMINは各種アクティビティに特化したモデルが多種あります。

ゴルフに特化したモデル、スキューバダイビングに使うダイブコンピューター機能を持つもの、バイク（自転車）ライドにかかる分析に優れたもの、ランニングの分析ができるものなどがあります。

これらのスマートウォッチは収集したデータから、トレーニングのアドバイスをしてくれたりもします。

ガジェットタイプに比べると表示は地味なものが多く、典型的なのはGAMIN Instinct 2 Dual Powerのようにスマートウォッチモードで約28日間で、ソーラー充電できるため適切な日照があれば充電しなくても無限駆動です。しかし表示は モノクロのメモリー液晶でシンプルでが、外交が明るいほど見やすくなるのでアウトドアアクティビティには最適です、

ここで注意したいのは100種類を超えるスポーツ・アクティビティをトラッキングできますよ！とかうたっているものがありますが、実際問題、ダイビング・ゴルフ・ランニング・マラソン・各種トレーニングなど全てを本気でやる人はそうそういないと思いますので、100のトラッキング機能のうち一割も使えばいい方だと思います。

スポーツトラッキングタイプは、トラッキングできる種類の多さはどうでもよい。自分がやっているスポーツやアクティビティをどれだけ深くトラッキングできるかに注意すべきです。

スポーツトラッキングタイプの代表格はGARMINです。

ランナー向けとしては最近ではAmazfitからAmazfit Cheetah Pro、Amazfit Cheeterが出ていますがガジェット色も備えたスマートウォッチが多いのも特徴です。

スポーツトラッキングというほどのトラッキング機能はありませんが、睡眠状況を中心とした健康管理に重きをおいたのがFitbit（現在はGoogleの子会社）です。機能的にシンプルですがモデルも限られておりどちらかといえば企業として縮小傾向かもしれません。

Fitbitに近い存在でPOLAR(ポラール)があります。POLARはフィットネスマシン（ジムにあるやつ）の心拍センサーを作っているメーカーであります。GARMINのように専門的なアクティビティに特化したものはなく、Fitbitよりはもう少しアクティビティトラッキングよりです。

間違った選択の結果？

とあるレビューサイトで、GARMINのInstinct系のスマートウォッチレビューがありまして「高い割に表示もカラーじゃなくて質感も安っぽいし使い勝手が悪い」といった趣旨のレビューがありました。

商品をディスるためのライバル会社のやらせレビューかもしれませんが、買わないと書けないサイトなので、事情はどうあれ一度は手にしてのことでしょう。

GARMINのInstinct系はCASIOのG-SHOCKと同じテイストであり、厚手の手袋をしていても操作できるように画面はタッチパネルではなく、バッテリー駆動時間最重視で表示は荒目のMIP液晶（メモリ・イン・ピクセルといい電気をほとんど加えなくても表示し続けるモノクロ半透過液晶であり、暗いところではバックラウトを点灯させないと見えませんが、真夏の炎天下の直射日光下など、スマートフォンや他のスマートウォッチが見えなくなるような環境で、実に鮮やかに表示されます。

そもそもガジェットタイプとスポーツトラッキングタイプかという以前の選択のあやまりで、先のレビューの主はAmazfitあたりがよかったのではないでしょうかねぇ。

初めてのスマートウォッチにはどれが良い？

悪いことは言わないので高いのはやめましょう。

自分がスマートウォッチでどうしたいのかも多分わからないと思いますが、基本的な活動量測定機能やスマホ連携機能を持ったものが良いでしょう。

最低限これくらいあるもので手頃な価格から選んでまずは半年ほど使ってみましょう。価格的には３万円前後まででしょうか。

・HUAWEI Watch
・Amazfit
・GARMIN（一般的なタウンユースモデル）

このあたりから手頃なものを選べばよいでしょう。例えばいかのようなラインでしょうか。

他にもあると思いますがAmazfitは電池のもちもよく軽くて最初のスマートウォッチには悪くない選択肢だし、凝ったトラッキングが不要であればそれなりに長く使えるのと思います。

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