iPhone 15 Pro、AppleCare+とクロネコ「スマホもしも」保険を比較する

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昨日の記事で、iPhone 15 Pro Maxの背面ガラスは割れやすいのかもしれないという実験結果を紹介しました。サンプル数が「1」でしかないですし厳密な実験ではないのであまり参考にはなりませんが不安はありますね。なんせ高いから….AppleCare+?それとも…

2023/09/28訂正
クロネコ「スマホもしも保険」は経年劣化によるものは故障ではないためカバーしていません。バッテリー劣化などはこの保険は適用されないことを支払い合計額計算に反映しました。

注意:
iPhoneの修理はApple Storeの修理窓口、またはApple認定正規サービスプロバイダのみで行いましょう。非認定店で修理した場合、正規パーツが使われない・規定の手順で分解修理組み立てが行われないなどがあると、後々Apple Trade Inの対象外となりますし、最悪はバッテリーの発火事故などにも繋がりかねません。

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AppleCare+

Appleが提供する純正補償サービスです。

契約期間は2年間で以下のメリットがあります。

・メーカー補償対象外である過失や事故による損傷に対する修理を安い料金で利用回数制限なく受けられる(自己負担あり)。
・エクスプレス交換サービスが利用可能(カード与信枠に注意 [後述])
・Appleの専任スペシャリストにチャットまたは電話で優先問い合わせ可能。

AppleCare+iPhone 15 ProiPhone 15 Pro Max
月払い1,540円(税込)1,540円(税込)
2年間一括払い31,800円(税込)31,800円(税込)

他に盗難・紛失にも対応したプランがありますが、ここでは損傷・故障に対応した安いほうのプランを取り上げました。

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クロネコ「スマホもしも」保険

クロネコヤマトが提供している保険で、引き受け少額短期保険業者はMysurance株式会社(SOMPOグループ)となっています。

バッテリーが使っているうちに弱ってくるなど経年劣化によるものは保険対象ではないことに注意してください。
そのかわりに端末価格の50%を上限として盗難・紛失もカバーされます。

 

スタンダードプラン機種問わず
月払いのみ470円(税込)

破損・汚損、水漏れ、故障、データ復旧、盗難紛失が対象で、1事故あたり補償金は最大10万円です。

保険金額を上限に実際にかかった費用(盗難・紛失の場合は、再調達価格の50%から自己負担額を差し引いた額が支払われます。ただし保険期間(1年間)内通算で20万円までとなります。

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比較してみよう

iPhone 15 Pro / Pro MaxでAppleCare+とクロネコ「スマホもしも」保険を比較します。

<条件1>

・保険(補償)期間はAppleCare+と同じ2年間(24ヶ月)とし、AppleCare+は割安な2年間一括払いとします。
・経年劣化によるバッテリー交換は2年目に1回
・背面ガラス割れは1年間に1回、合計2回
・表面ガラス割れは2年目に1回

いや、そんなには割らないとは思いますが、一応仮定として。

記載金額は全て税込です。

iPhone 15AppleCare+

スマホもしも保険

ProPro MaxProPro Max
[1] 2年間保険料31,80031,80011,28011,280
バッテリー交換15,800円15,800円15,800円15,800円
[2] 自己負担0015,80015,800
背面ガラス割れ25,900円29,800円25,900円29,800円
[3] 自己負担3,7003,7003,0003,000
背面ガラス割れ25,900円29,800円25,900円29,800円
[4] 自己負担3,7003,7003,0003,000
表面ガラス割れ50,800円56,800円50,800円56,800円
[5] 自己負担3,7003,7003,0003,000

[1]+[2]+[3}+[4]+[5]

42,90042,90036,080

36,080

<条件2>

・保険(補償)期間はAppleCare+と同じ2年間(24ヶ月)とし、AppleCare+は割安な2年間一括払いとします。
・経年劣化によるバッテリー交換は2年目に1回
・背面ガラス割れは2年間に1回
・表面ガラス割れは2年目に1回
・本体交換となる大きな破損(水没により動作しなくなったなど)が2年目に1回

ガラス割れはありえますしチタンフレームの影響で背面ガラスにヒビが入りやすいなんて噂もあるので可能性としてはあるかもしれません。

iPhone 15AppleCare+スマホもしも保険
ProPro MaxProPro Max
[1] 2年間保険料31,80031,80011,28011,280
バッテリー交換15,800円15,800円15,800円15,800円
[2] 自己負担0015,80015,800
背面ガラス割れ25,900円29,800円25,900円29,800円
[3] 自己負担3,7003,7003,0003,000
表面ガラス割れ50,800円56,800円50,800円56,800円
[5] 自己負担3,7003,7003,0003,000
大きな破損105,800円114,800円105,800円114,800円
[5] 自己負担12,90012,9008,80017,800
[1]+[2]+[3}+[4]+[5]52,10052,10041,88050,880

<条件3>
・保険(補償)期間はAppleCare+と同じ2年間(24ヶ月)とし、AppleCare+は割安な2年間一括払いとします。
・経年劣化によるバッテリー交換は2年目に1回
・他には故障や損傷なし。

一番可能性が高そうな場合です。

iPhone 15AppleCare+スマホもしも保険
ProPro MaxProPro Max
[1] 2年間保険料31,80031,80011,28011,280
バッテリー交換15,800円15,800円15,800円15,800円
[2] 自己負担0015,80015,800
[1]+[2]31,80031,80027,08027,080
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考察

2年間トータル費用

2年間フルに使った場合を前提として、どの場合でもAppleCare+のほうがやや高額です。

多くは無事に2年間無事故無故障で過ごせたがバッテリーは流石にむり….という場合が多いと思います。その場合<条件3>となりAppleCare+が2年間で4,720円だけ高いことになります。何もなければこの程度の差でしかないわけです。

それ以外の場合でもAppleCare+が高いのは最高でも2年間合計で1万円程度にしかなりません。

AppleCare+を使うメリットとディメリット:
○:バッテリー劣化による交換には自己負担がない。
○:エクスプレス交換サービスが使える。
○:経年劣化によるバッテリー交換に自己負担はないので気にせずバンバン使える。
△:2年間加入しておくとヤフオクに出す時の落札額が高くなる可能性がある。
X :購入後30日以内のみ加入できる。
X :AppleCare+ 盗難・紛失プランは3,000円高くなり2年間で34,800円となる。
X :補償対象となる2年間の間にバッテリー容量が80%を切って補償対象になるとは限らない。
X :2年前払いでは途中で手放しても保険料は戻らない。

クロネコ「スマホもしも保険」を使うメリットとディメリット:
○:盗難・紛失の場合は、再調達価格の50%から自己負担額を差し引いた額を限度に保証される。
○:ガラス割れなどがなく完動品であれば中古でも加入できる(機種制限あり)、
△:2年間の費用の差は3千円〜1万円少々安いだけ(2年間の間の故障回数次第)
X :バッテリー劣化による交換は対象外
X :時間がかかる。

どっちもどっちで決定的な良し悪しはありません。

AppleCare+に入っている場合はバッテリー交換は無料なので、バッテリー容量劣化とか気にせずバンバン使った方がお得になり補償終了の2年ギリギリで80%を切るようにつかうともっとGOODだといえます。ちなみに他に故障がなければ、正規サービスプロバイダでは1時間も待たずに交換終了です。

バッテリー容量の経年劣化を気にせずガンガン使いまくりたいのであれば、AppleCare+は入ったほうがお得です。2年間の間に2回以上交換するとクロネコ「スマホもしも保険」よりAppleCare+のほうが安いです。

バッテリー交換はApple Storeか正規サービスプロバイダーに予約を入れて持ち込めば、他に故障が発見されない限りは上記の価格で1時間程度で交換完了となります。故障が発見されたとしてもその費用は自己負担はあれどもAppleCare+でカバーされるという安心感があります。

AppleCare+にはエクスプレス交換サービスがあり、通常は12,900円の費用がかかるものを無料で利用できます。クロネコ「スマホもしも保険」にはそれがありません。

交換機提供(AppleCare+)

エクスプレス交換サービスは交換機を先に送ってきてくれますが、完璧に無料というわけではなく、一時的にその交換機の代金(iPhone 15 Pro Max 512GBなら218,000円)がクレジットカードに保証金として与信枠が確保されます。何らかの理由でクレジットカードが限度額一杯だったりするとこのサービスは受けられない可能性があります。

iPhone 15 Pro Max 512GBであれば218,000円が交換機発送時にクレジットカードの与信枠に確保されます。与信枠残額が少なくて与信枠がそれで一杯になると他のクレジットカード支払いができなくなりますので注意が必要です。実際にチャージされるわけではなく、取りっぱぐれの無いようにチャージ直前まで準備がされるということです。期日までに破損iPhoneがAppleに届けば解除されます。

20万円程度が与信枠を超えるか越さないかという人はあまりいないと思いますので、過去に何度も延滞がない限り普通は問題ないでしょう。

代替機(クロネコ「スマホもしも保険」)

クロネコ「スマホもしも保険」では代替機貸出サービスが別途有料であり、調べたところ3,000円程度でiPhoneはiPhone、AndroidはAndroidで貸出可能ですが機種までは指定不可ということです。最低限LINEや電話だけは使えないとまずいですから、3,000円はそれなりに価値があると思います。

クロネコ「スマホもしも保険」は修理上がりiPhoneが戻るまで時間がかかりますので、自分で修理手配(修理代金は自分で支払う)することも可能です。たとえば正規サービスプロバイダーで修理してもらい代金を払ってから、保険金請求手続きをすることもできます。このほうが手間はかかりますが現実的かも知れません。

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まとめ

2年間で3,000円〜1万円の差を気にしないのであれば、AppleCare+を申し込むのが手間がかからず安心度も高いです。

2年使うと普通はバッテリーは弱ってきて80%切りますが、AppleCare+であれば費用ゼロで交換できますから、バッテリー交換の心配をせずにバンバン使えます。

クロネコ「スマホもしも保険」はAppleCare+より多少なりとも安い分、修理上がり機が戻るまでに時間がかかりますが2年間ではAppleCare+よりかなり安くなります。

AppleCare+は購入後30日以内でないと加入できませんが、クロネコ「スマホもしも保険」はいつでもOKで、中古スマホでも加入できるのがポイントです。

買い替えの際オークションなどで売却するときに、AppleCare+は手続きを踏んで新所有者に譲渡可能です。AppleCare+がついていると残り月数によりますが、落札価格は高くなる傾向にあります。

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