Vlog撮影に好適、SmallRigの折り畳み式P20モバイルポケットビデオリグ

動画を撮る時スマートフォンを手に持っていると指がレンズに被ったり、手が滑ってスマートフォンを落としそうになったりした経験はありませんか？自撮り棒を使うと重心が上に来てしまうため左右前後にふらついて後から見てがっかり。SmallRigの折り畳みビデオリグが手助けしてくれます。

SmallRigのリグとは？

デジタル一眼やスマートフォンで気合いを入れて動画を撮る人にはお馴染みなのが「SmallRig」で中国・深圳市に本社を構える会社です。

「リグ」というのは、カメラやスマートフォンに外部マイクや小型ライトなどを装着して、安定性と利便性を向上させる道具類をいいます。ケージというのはカメラやマイクを囲むようにとりつける金属製の枠で、これにハンドルをつけたりすることを「リグを組む」といいます。

今回取り上げるのはSmallRIg の「折り畳み式P20モバイルポケットビデオリグ 4047」という製品です。

公式YouTubeチャンネルで紹介されている動画がこちら。

スマートフォン用リグで折り畳み式だというのが斬新です。

普通にスマートフォン用リグというとスマートフォンを選ばない汎用タイプではこのようなものになります。

機種専用のものもありまして、これは「裸のiPhone」をケージとよばれるある種のケースにセットします。ケージの周囲には複数箇所にコールドシュー、三脚用の1/4インチネジが切ってあり、いろいろなカメラ用アクセサリーや三脚、マイクなどをつけることができます。

いずれの場合もスマートフォン用リグは両方にハンドルをつけた状態で安定して撮影できるメリットがあります。

機種専用はレンズアタッチメントをつけたりできますが、iPhoneを買い替えるとケージも買い替えになり、iPhoneを裸で装着しなければならないため普段ケースに入れている人は非常に不便です。

SmallRig P20の実機

実際にAmazonからSmallRig P20を買い求めましたので、いつものように開梱から。

箱の中には簡易ドキュメントと本体だけ。本体は紙でつつまれていました。

手に持った写真で大きさを想像してください。

重さは196g。

このように開きます。

両側に開いた内側に持ち手が入っていますので引き出します。90度まで開くとカチンとろっくされます。

折り畳む時はロックボタンを手前に引きながら折り畳みます。

両橋にはコールドシューがあり引っ張り出すと水平状態でロックされます。折り畳む時は持ち手と同じロックボタンを引いて収納します。

スマートフォンクリップ部分は普通のスマートフォンクリップと同じ構造で内側に滑り止めが貼ってあります。

iPhone 15 Pro Maxを装着

SpigenのMagSafe対応ケースを装着したiPhone 15 Pro Maxを取り付けてみました。

さらにiPhone 15 Pro Maxとマイク（RØDE VIideoMic Go II）をつけてUSB Type-Cで接続しました。このマイクは通常の3.5mmジャックでのアナログ接続は当然として、USB Type-CケーブルでスマートフォンやPCとデジタルでも接続できます。

iPhone 15 Pro Maxの動画撮影アプリはBlackmagic Cameraで10月30日のApple Eventの撮影に使われたアプリと同じものです。

デフォルトではスマートフォンの水平持ちと同じ横向きになりますが、クリップは90度改定しますので縦にも使うことができます。

ハンドルを上向に持ったときの中央下側（スマートフォンクリップのついている部分の反対側）に1/4インチネジがあり三脚をつけられます。

P20の良いところ

安定する

iPhoneだけで撮るよりもずっと安定します。

じっとしている時は当然として、パンしたり持ってゆっくり移動したりするときもジンバルほどではないですが、iPhone単体でもつとか自撮り棒だけより安定します。

撮影ボタンを押すのも親指を伸ばすだけでOKです。

携帯性が良い

汎用ケージはスマートフォンよりかなり大きくなるので持ち運びの邪魔になりますが、P20は折り畳み式ですのでバッグの隙間に入り重さも196gと軽いので負担になりません。

必要な時だけさっと出して開いてスマートフォンをつければ良いだけ。

お手頃価格

SmallRigの汎用ケージはハンドル込みで13,190 円ですが、P20は4,090円と1/3ですのでまずはこれを買って試せば良いでしょう。

P20の残念なところ

安っぽい

全部プラ（樹脂）ですので軽量である反面安っぽくチャチに見えます。

特にスマートフォンクリップの部分は大抵の市販のスマートフォンクリップよりチャチに見えます。

下手すると真っ先に壊れるのはこの部分じゃないかという危惧がありますが、国内外のレビューをみてもここが壊れたというのは見つけることができませんでしたし、Bing-AIで調べても見つかりませんでした。

だからといって壊れないわけではないですが、心理的に心配な箇所です。