iPhone 15 Proで使える小型10Gbps対応USBハブ、これにSSDなどが繋がる!

iPhone 15 Proで使える小型10Gbps対応USBハブ、これにSSDなどが繋がる!

iPhone 15 Pro / Pro MaxはUSB Type-Cで最大10Gbpsのデータ転送が可能です。これにより外部SSDに4K動画を直接録画する、外部ディスプレイを繋ぐ、USBハブ経由で複数のUSBデバイスを接続するなどができるようになりました。今回はこういう構成で撮れるかなかな?という検証です。

iPhone 15 Proに接続した周辺デバイス

iPhone 15 ProのUSBはType-C 10Gbpsに対応しており単に充電だけに使うのはあまりにももったいないです。

筆者としても本来の活用目的である動画撮影機材として、どこまで実用的な構成を作れるかを試してみたくなりました。

今回は以下の機材を同時にiPhone 15 Pro (実際はPro Max)に接続しました。

iPhoneiPhone 15 Pro Max 512GB, iOS17.1
外部マイクRØDE VideoMic Go II(3.5mmマイクジャックとUSBでもPCやスマホに接続できます)
モバイルバッテリーADATA AP20000QCD-DGT-CWH, 20000mAh, USB Type-C出力DC 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A
外部SSDSAMSUNG T5 500GB MU-PA500B/ IT
SAMSUNG T7 2TB MU-PC2T0T/IT
USBハブBuffalo BSH4U505C1PWH USB3.2Gen2対応(10Gbps)、USB PD対応
動画撮影アプリBlackmagic Camera Ver.1.1.00029(AppStoreで完全無料アプリ)

本来ならSmallRigの汎用スマートフォンリグなどが加わるところですが、今回はそこまで手が回らなかったので、動作確認をしたところまでです。

最大の問題はUSBハブ

最も苦労したのは、小型でUSB3.2Gen2対応の10Gbps高速USBハブを探すことでした。

iPhone 15 ProのUSBは10Gbps対応のものが1ポートあるだけです。複数のUSB機器を接続するにはUSBハブが必要です。それも10Gbps(USB3.2Gen2)に対応していないとiPhone 15 Proの性能を発揮できません。

かなり長い時間AmazonやECサイトのWebを探しまくりました。

USB 3.2 Gen2対応のType-Cがあっても、ドッキングステーションでHDMI、LAN、カードリーダー、3.5mmジャックやらモバイル撮影環境では不要なものがたくさんついていて図体もでかいのです。

必要なのはPD対応でスマートフォンに給電するためのPDのポートがあって、なおかつUSB Type-CとType-AのUSB3.2Gen2が最低各1ポートがあること。

要求仕様は非常にシンプルなのですが探すと見当たりません。

苦労して見つけたのがBuffalo BSH4U505C1PWHです。

アップリンク(PCあるいはiPhone側)のケーブルは約30cmで長すぎず短すぎず手頃でしょう。

USB3.2Gen2なのに4,000円でお釣りが来るというコストパフォーマンスの良さ。

Buffaloの公式情報でもiPhone 15シリーズは4モデル全対応です。といってもiPhone 15とiPhone 15 PlusはUSB2.0なので転送速度は最大480Mbpsしかでませんので勘違いしないようにしてください。

アップリンクケーブルをiPhoneに、ハブのPDポートをUSB充電アダプタに接続してみたところ、当たり前の如く充電中になります。

今度は外付けSSD(Volume名は「EXTERNAL」)をハブのType-C 3.2Gen2ポートに繋ぐと無事認識。

さらにRØDE VideoMic Go IIをUSB Type-C <—> Type-Aケーブルでハブに追加接続したところ無事にマイクも認識。

3つのデバイスを使う時はこれが良いのですが、外部マイクと外部SSDだけで電源は内蔵バッテリーで良いという場合ですと、アップリンクポートが1つでダウンリンクポートが2つ(一つは10Gbps対応)あるもっと小さいものが欲しいのですが、見当たりません。



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全部繋いでテスト

Blackmagic Cameraアプリを使って、Apple ProRes 422の4K 60fpsで外部SSDに録画し、マイクは外部マイク(RØDE VideoMic Go II)もUSB接続で認識してくれました。

当然電源はADATAのモバイルバッテリーから供給されています。

今回はこのようにバラック接続でテストしました。

この状態で、フォーマットはApple ProRes 422、4K、60fpsで内部ストレージや外部SSDに書き出せましたが、高不可のため長時間は多分無理だと思われます。

先ほどのSAMSUNG T5 500GBに直接録画した場合に動画ファイルの情報をBlackmagic Cameraで見るとこのとおり。

注意:
このあとiPhoneのケースを外してミニ三脚につけて、Blackmagic Cameraを使ってApple ProRes 422、4K60fps、外付けSSD(SAMSUNG T7)に録画のランニングテストをしたところ15分で高温停止となりました。

とりあえず、まとめ

今回はUSBハブ、モバイルバッテリー、外部SSD、USB接続外部マイクを繋いでみて使えることがわかりました。

今後はSmallRigの汎用スマートフォンリグを使って実際に持ち歩いて撮影することができるセットを作って紹介したいと思います。

この手のものは繋がって万歳!ではなく実際に使えないと意味がないので、どこまで使えるのかというフォーマットやフレームレートについても発熱との絡みで長時間録画できるかどうかなど実験してお知らせできればと思います。

 

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