[PR] SOUNDPEATS GoFree2 完全ワイヤレスオープンエアーイヤホン

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SOUNDPEATSからGoFree2という「耳掛け式完全ワイヤレスオープンエアーイヤホン」の新商品が発売されました。完全ワイヤレスイヤホンは珍しくありませんが、GoFree2は耳掛け式のオープンイヤーという比較的種類が少ないタイプです。本記事では実際使ってみて「忖度一切無し」で良し悪しを紹介します。

<お断り>
本記事ではSOUNDPEATS GoFree2はメーカーより商品提供をいただいておりますが、良し悪しについては一切の忖度なしに記載しています。

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耳掛け式完全ワイヤレスオープンエアーイヤホンとは

完全ワイヤレスイヤホンはもうみなさんお馴染みで例えば下の写真のようなタイプです。

一般のカナル型完全ワイヤレスイヤホンの長所と欠点

・音漏れが少ない。
・豊かな低音を出しやすい。
・走ったり運動したりすると耳から落ちやすい。
・話かけられて耳から外すときに、外した側のユニットを落としたり無くしたりしやすい。
・話しかけられたときの相手の声やアナウンスが聞こえにくい。

GoFree2は「耳掛け式完全ワイヤレスオープンエアーイヤホン」というあまり見かけないタイプで以下のような長所があります。

耳掛け式完全ワイヤレスオープンエアーイヤホンの長所と短所

・耳掛け式なので、耳穴に差し込むだけのカナル型より落ちにくい。
・オープンエアーなので装着したまま話ができるので外す必要がない。
・外音が直接耳に届くため、電車の中など騒音が大きなところでは使えない。
・構造上音漏れする。

カナル型完全ワイヤレスイヤホンでは適さないシチュエーションをカバーするのが耳掛け完全ワイヤレスオープンエアーイヤホンです。二者択一ではなく状況により使い分けるのがベターです。

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GoFree2の実機を見る

開梱

まずはパッケージから。いつものとおり開梱していきます。

パッケージ表面と裏面の写真。

技術基準適合証明の認証マークは箱裏面に記載されています。

蓋を取るとケースが一つ、蓋の裏側にはドキュメントが同梱されています。ドキュメントには各国語で基本的な操作が書かれていますので必ず目を通しましょう。

GoFree2の操作はイヤホンの金属部がタッチセンサーになっており、左右どちらの側にどういうタッチをするかで再生したり停止したり音量調整ができたりします。

ケースはおちついたマットな感じのケースで中央にSOUNDPEATSのロゴが入っています。スーパーマンやスーパーガールを思い出すのは筆者だけでしょうか(笑)。

ケースを開くとイヤホンが入っています。

ケース背面底部にはUSB Type-Cの充電用ポートがあり、ケース前面(開く側)の下側にはLEDが一つありバッテリー残量などを示します。

下の写真はイヤホン内側(肌に当たる側)の拡大です。イヤホン本体は実際に装着する状態と上下が逆の写真ですが、これは接点保護に貼り付けられているシールの文字を読める方向で撮影したためです。

左右ペアの写真(外側)。

左右ペアの写真(内側)。

装着写真

実際に装着するとどういう感じになるかをメーカーから写真提供をいただきましたのでご覧ください。筆者のようなオッサンが装着した写真はみたくないでしょうから….。

イヤーフックを耳にかけるとイヤホン本体は耳穴の上半分にかかる感じになります。

写真提供:SOUNDPEATS

ジムトレーニングで使うイメージ。

写真提供:SOUNDPEATS

もう少しよくわかる側面の装着写真。

写真提供:SOUNDPEATS

前から見るとこのように見えます。

写真提供:SOUNDPEATS

モデルさんの写真だけだとナンですので、最後に筆者(オッサンです)が装着した状態が下の写真です。肌が綺麗でなくてすみません。

筆者の耳の形ですとどのようにしてもこの写真のような装着スタイルに自動的に落ち着きます。自然にこうなっちゃう感じ。どういう感じで落ち着くかは個人差が極めて大きいでしょう。

耳の穴の入口上半分にかかるくらいにイヤホン本体がきますので、文字通りオープンエアーで、このまま音楽を聴きながら話もできますし、リビングのテレビの音も聞こえます。

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GoFree2のスペック

スペックが気になる方も多いと思いますのでGoFree2のスペック一覧表を掲載します。(太文字水色背景の部分が特徴的なところです)

タイプワイヤレス
形式オープンイヤー型
装着方式耳掛け式
本体操作イヤホン側面の金属部分へのタッチ操作
ドライバー方式16.2mmダイナミックドライバー
再生周波数帯域20Hz〜40KHz
HI-RES対応HI-RES認証取得
対応コーデックAAC / SBC / LDAC
BluetoothバージョンBluetooth5.3
BluetoothプロファイルA2DP1.3、AVRCP1.6、HFP1.7、SPP1.2、GATT
最大持続時間(イヤホン)フル充電状態で9時間、フル充電のケースで充電することで最大45時間
最大持続時間(ケース)フル充電状態でイヤホンを約4回(35時間分)充電可能
重量 (イヤホン)9g(片耳)
重量 (ケース)71g(イヤホン含まず)
サイズ (イヤホン)49.84 x 38.56 X 22.24mm
サイズ (ケース)84.4 x 65.3 x 28.9mm
充電時間 (イヤホン)1.5時間
充電時間 (ケース)2時間
充電コネクタUSB Type-C
ENC通話ノイズリダクション対応(音楽再生のノイズキャンセリングではありませんのでお間違いなきように)
マルチポイント対応
低遅延ゲームモード対応
専用アプリAppStoreまたはGoogle Playの”SOUNDPEATS”
防水性能IPX5(あらゆる方向からの噴流水による優雅な異境がない、防噴流形)

筆者が現在使っているSONY WF-1000XM3は、連続使用時間8時間(ノイズキャンセリングOFF)で、ケース3回充電で合計32時間(本体8時間+ケース3回充電x8時間)利用できますが、GoFree2は約45時間となります。

LDAC対応ですので、XperiaなどLDAC対応スマートフォンをご利用の方にはグッドニュースです。iPhoneは全てのモデルがSBCとAACのみとなります。

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操作方法とLED表示

細かいことは付属ドキュメントにもありますが、一応簡単に触れておきます。

一般にはケースから取り出すと自動的に電源がオンになるものが多いのですが、GoFree2はケースの蓋を開けるだけでイヤホンの電源が入ります。逆に蓋を閉じれば電源が切れます

また電源オン・オフはケースがなくてもイヤホン単体でも行うことができるのが微妙に嬉しいです。イヤホン単体でオフをすることはできてもオンするにはケースに一旦入れて出さないとできないやつもあるので助かります。

操作はイヤホン本体の丸い金属部分に指で触れることで行います。

電源オンケースの蓋を開く
どちらかのボタンを1.5秒ほど長押し
電源オフケースの蓋を閉じる
どちらかのボタンを10秒ほど長押し
再生/一時停止どちらかのボタンをダブルタップ
音量を大きくする右側のボタンを1回タップ
音量を小さくする左側のボタンを1回タップ
次の曲へ右側のボタンを1.5秒ほど長押し
前の曲へ左側のボタンを1.5秒ほど長押し
電話着信/切るどちらかのボタンをダブルタップ
通話切り替え通話中にどちらかのボタンを1.5秒ほど長押
手動ペアリングどちらかのボタンをを6秒ほど長押し
SiriやGoogleアシスタントの起動右側のボタンを3回連続タップ
ゲームモードON/OFF左側のボタンを3回連続タップ

ゲームモード:Bluetoothでの遅延幅を最小限に抑えるモード

LEDの意味は以下の通りです。

充電ケースの電池残量(USB Type-Cケーブルを接続せずに蓋を開けるとLEDが点灯)

緑点灯100〜50%
黄点灯49〜10%
赤点灯10%未満

ケース充電中の表示(USB Type-Cケーブルで充電中にLEDが点灯)

緑点灯100%(充電完了)
緑点滅70〜99%
黄点滅20〜69%
赤点滅20%未満

ケース充電は充電が進むにつれて残量により、赤点滅→黄点滅→緑点滅→緑点灯となります。

イヤホン自身のバッテリー残量については後述するようにiPhoneであればウィジェットもしくはiPhone/Androidアプリの「SOUNDPEATS」で残量がわかります。

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SOUNDPEATSアプリ

iPhone/Androidそれぞれに「SOUNDPEATS」アプリが提供されています。GoFree2とペアリングするスマートフォンではイヤホンのファームウェアアップデートやイコライザ設定などに必要ですので入れておきましょう。

ファームウェアアップデートの様子です。

左右それぞれのバッテリー残量がわかります。

iPhoneであればウィジェットでもバッテリー残量がわかります。

イコライザーは何種類かのプリセットから選ぶが自分で任意に設定します。

面白いのは「アダプティブイコライザー」で、特に年齢で大きく差が出てくる聴力を周波数帯域ごとに自動補正してくれます。

「アダプティブイコライザー」は静かな部屋で音量最大(音量制限のある機種[iPhoneなど]では外してから音量最大)にして、健康診断の聴力検査のような感じで周波数ごとの耳の感度を測定します。

オープンエアーですので周囲の音がない静かな場所で行います。家の人が寝静まった深夜などにおこなうといいかもしれません。昼間のリビングでテレビの音や話し声が普通に聞こえる状況では設定は無理です。

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装着感

耳掛け式ですが、装着は片手で簡単にできます。GoFree2のイヤーフックはとても柔らかくてしなやかですので、指でフックを広げながら耳たぶを引っ張るようなことは不要で、長時間でも耳が痛くなったりしません。この装着感はカナル型とは別世界の快適さです。

筆者はメガネ派ですが、イヤーフックはメガネのテンプル(つる)には全く干渉しません

装着しながら走ったことはありませんが、スポーツジムの中でマシンを使ったり激しく動いたりしても外れることはなく耳たぶがいたくなったりもしません。装着感はかなり良くてつけていることを忘れてしまうくらい。

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環境別の音質・聞こえ方

耳の形で大きく変わる

音質に関しては感じ方は人それぞれで以下の記載は筆者の耳の形での感想ということで捉えてください。

イコライザーは全てフラットのままにしています。

オープンエアーイヤホンはその構造や装着状態や耳の形などにより恐ろしく音質が変わります。耳たぶ(耳介)の大きさや形によりユニットと耳の関係が大きく変動し、それにより音質がめちゃくちゃ変わります。

自宅で音質(音楽)

自宅リビングで聞きながらテストしましたが、騒音レベルは60dB前後です。

iPhoneの騒音計アプリ(騒音メーター | 騒音レベルを測定 で測定しました。専用の騒音計ではないので参考値です。

オープンエアータイプですので、カナル型のような低音ズンズンというわけにはいきませんが低音が出ていないわけではない。耳の奥から頭にひびくような低音を感じることはできません。中高域はちょっと出過ぎて尖った感がありますのでイコライザで抑えたほうがよさそうです。

女性ボーカルは割と聞きやすく綺麗に出ます。低音は明らかに不足していますが、中高音はすっきりしていますので籠った感じは全くありません。

EDMなどの低音ズンズンのものは少々薄っぺらくなってしまいまい、EDMという音楽ジャンルの性格上高音のシャリシャリが強調されたきつい感じになってしまいます。

クラシックはどうでしょうか。N響のヴィヴァルディ「四季」を聞いてみました。バイオリンの音が尖った感じがして伸びがバイオリンの弦の余韻をあまり感じません。千住真理子さんの「四季」はもっとバイオリンが優しいですが、全体的に弦楽器が尖った感じは共通しています。

POPsはどうか。Tayler Swiftの2023年アルバムのSpeak Nowを聞いてみました。クラシック同様に中高域が持ち上がり少し尖った感じになるのはどの曲でも共通。J-POPも同じ感じですが、男性ボーカルのほうが音域の関係で荒れが目立たなくなります。

全体的に真剣にリスニングするという用途には低音不足と中高域のややとんがり加減があるので厳しい。一方何かしながらBGM的に聞きながすには装着感の少なさと相まってとても快適に感じました。

自宅で映画

装着した状態で人の声が非常に聞きやすいです。

音楽を聞くよりはセリフの多い映画やドラマには向いていると思います。

セリフがクリアに聞こえる一方で、アクション映画やSF映画での爆発音などの迫力がないのは低音の量が不足しているからですが、そこは映画では音楽ほど不足感は感じません。映像があるからだと思われます。アクション映画よりはヒューマンドラマのようなセリフが多く激しい効果音の少ないジャンルが向いています。

スマートフォンやタブレットで映画をみながら寝転がって見るのは耳も疲れないしナイスパートナーです。セリフが非常に聞き取りやすいのは良い意味で意外な発見でした。

この状態で家族に話しかけられても聞こえますのですぐに反応できます。

電車やバスの中

正直に言って全くだめです。

GoFree2がだめなのではなくオープンエアーという構造がそもそも公共交通機関には向いていません

走行音などがダイレクトに耳に入るため、GoFree2からの音がかき消されて聞き取れません。

逆によく聞こえるほど音量をあげると、オープンエアーですので盛大な音漏れでお隣や近くの方には大変不快な思いをさせると思います。電車やバスの中でオープンエアーイヤホンの使用は控えましょう。

ジムの中

スタジオプログラムではなく、映画をみながらクロストレーナーやトレッドミル、podcastやradikoを聞きながらのマシントレーニングです。

筆者が利用しているジムは、広いフロアの中に筋力トレーニングマシン、トレッドミル、インドアバイク、クロストレーナーなどが置かれており、同じフロア内にガラスで囲まれたエアロビクスやZUMBAをやるスタジオがあります。

このイヤホンをつかってみるまではジムの中がこれほど騒々しいとは思いませんでした。先と同じ騒音測定アプリではおよそ80dB超えでした。

80dB超えの環境では、音楽やpodcastのトーク番組、映画ともに全滅でした。電車やバスの中と同じで音楽やトーク、セリフがほぼ全く聞こえません

70dBくらいの時でもかなり厳しく、80dBを超えると利用は完璧に不可能です。

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GoFree2の向き不向きシチュエーション

向いているシチュエーション

騒音レベル60dB程度かそれ以下の家庭のリビングや自室、オフィス(許されるならばですが)で、BGM的に聞き流す時には、装着感の少なさと快適さ、話しかけられてもすぐ反応できる外音の聞こえ具合が実にいい感じです。

自宅のリビングやベッドに寝転んで、スマートフォンやタブレットで1時間とか2時間以上映画やドラマを見るのに使うのはこれはめちゃくちゃいい感じです。

仕事をしながら音楽を聞くことが許されているような恵まれた方は利用してみる価値があります。側から見てもイヤホンしているぞ!感が少なくて、話しかけられてもすぐに対応できます。長時間つけていても全く苦になりません。

向いていないシチュエーション

GoFree2に限らずオープンエアーイヤホン全般に言えるのですが、騒音レベルが70dBを超えるような、スポーツジムの中、電車やバスの中は致命的にアウトです。

オープンエアーイヤホンでは、イヤホンの音より外音が大きな場合は本来の音楽が埋もれてしまいます。音量を非常に大きくすると聞こえなくはないですが、盛大な音漏れでトラブルのもとになるでしょうし。耳の健康によろしくありません。

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改善を期待したいこと

タップへの反応

タップへの反応が少々もたつく感じがします。頻繁に使うシングルタップでの音量大小の反応でワンテンポ遅れる感じなので、「あれ?タッチしなかったかな?」と思ってもう一度タップすると、停止・再生のダブルタップになってしまうことが頻繁に発生します。

ダブルタップと認識する最長間隔が長すぎるので、一回タップしてちょっと間を置いてもう一度タップしてもダブルタップに認識されてしまいます。これも音量大小と停止・再生操作が混乱する原因だと思います。

あるいは音量大小のシングルタップでも「ピッ」という応答音が出てくるだけでちゃんとイヤホンが反応したのがわかりますので、ファームアップで可能ならば早急に改善をお願いしたいところ。

ユニットと耳穴の位置

これは個人差が非常に大きく耳たぶ(耳介)の大きさや形によって相当変わります。

筆者の耳では、装着している状態で後頭部側の下側、すなわちタッチセンサーがある部分のイヤーフック側を軽く頭のほうに押し付けると、低音の伸びがよくなり中高音の鋭い感じが和らぎます

装着時のユニット下端がまっすぐ下を向くのではなく、少し頭側寄り(耳穴側寄り)に向くような形状にするだけでかなり改善されるようです。

現状ですと耳の形によってはせっかくのLDACやHI-RES認証のメリットを筆者の耳の形では受けることはありません。それ以前の音質の問題になるからです。

改善案の一つとしては、次のモデルではユニット付近には現在のような柔らかい樹脂のみではなく、芯にワイヤーが入って変形しその状態で固定できるようにして曲がり具合を自分にフィットできるとかなり変わると思います。

イメージとしてはSHUREのSE215。あれは耳にかかる部分の形状を指で曲げて耳へのフィット感を調整できますが、それをイヤーフックの頂上からユニットの部分に設ける感じです。

モデルさん装着写真と筆者装着写真を比べるとわかりますが、明らかに耳腔とユニットの位置関係が異なります。筆者はどうやってもモデルさんのような装着ができません。

 


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