最安最小最軽量のX-Yステレオ 32bitフロート録音ができるレコーダー ZOOM H1 essentialは動画の環境音素材を撮るのに非常にお手軽かつ高性能ですが、ウィンドスクリーンとショックマウントがついていませんし、メーカー純正の専用オプションもありません。しかし、屋外で録るのにウィンドスクリーンは必須ですし、振動音を抑えるのにショックマウントも必要です。今回はH1 essentialにぴったりのものを紹介します。
ウィンドスクリーンとは
屋外で録音する時に避けられないのが風です。
何もなしで裸のマイクで風のある屋外で録音すると、ゴーゴーと風音が盛大に入ります。体感では大した風でないから大丈夫だろうなんてタカを括っていて後から聞いてがっかりというのもあります。
それを防ぐのがウィンドスクリーンです。ウィンドシールドとかウィンドジャマーとかいう言い方もしますが、全て同じものをさします。素材により言い方が違うといったことはありません。
材質は人工毛皮（いわゆるモフモフ）のものとスポンジのものがありますが、風音を防ぐ効果はもモフモフのほうが高いうようです。
ZOOMからはWSU-1というZOOMの中での汎用品的なウィンドスクリーンがありますが、これはH1 essentialには大きすぎます。
これを被せるとまるでノルウェーに伝わる伝説の妖精「トロール」のようになります（笑）
トロールでも良いのですが、ちょっと大きすぎるのでもう少し小さいものを探しました。
ショックマウントとは
マイクを直接スタンドやカメラに取り付けると、振動が机やマイクアームを伝わって雑音として録音されてしまいます。これを後から除くのは不可能なので、振動が伝わらないようにスタンドやカメラから浮かせます。
マイクによってはショックマウント内蔵というかマイクユニットを浮かせたフローティング構造のものもありますが、そういうものでは原則として不要となります。
H1 esssentialのマイクユニットはフロートではないのでショックマウントは必須です。
円筒型のマイクをゴムやバネでうかせるものがポピュラーですが、H1 essentialの断面は結構サイズが大きいので、ショックマウントがH1 essentialの大きさに比べて随分馬鹿でかくなります。
もう少しコンパクトにできそうなものを探しました。
H1 essentilalにウィンドスクリーンとショックマウントをつけた
両方を取り付けた写真がこちら。
拡大写真。
ウィンドスクリーン
Amazonでかなりいろいろ探して、これならばエイヤ！と注文しました。
モフモフです。
汎用モフモフは首の部分が紐で締めるようになっているものが多いのですがつけ外しが面倒です。
こちらは首の部分がゴムになっています。
このままだとちょっと緩くてすぐに取れちゃいます。H1 essentialはマイク部の根っこがウェストのように細くなっていますのでここに手頃な強さで締まるように、ゴムを縫い縮めました。トライアンドエラーで左右両側を3mmくらいずつ。
別に綺麗なお裁縫である必要はありません。
被せるとちょうど良い。
購入したのはこちらの製品です。
ショックマウント
こちらはネットでこれがピッタリだぞ！という情報みつけて購入。
BOYA BY-C10というものです。
上部は1/4インチオスねじですので、そのままH1 essentialの底部のネジにつけられます。
カメラやスタンド側は1/4インチではなく3/8インチの音響用マイクスタンドの標準ネジです。そのためコールドシューや1/4インチオスネジに取り付けるアダプタが付いています。
製品としてはこういう感じ。
■広告■ （Yahoo!ショッピング）BOYA BY-C10 ショック吸収マルチマウント
H1 essentialに取り付け
これらをH1 essentialにとりつけてミニ三脚に載せてみました。
コールドシュー対応ですので、カメラのアクセサリーシューにもつけることができます。
環境音はこれに任せて、自分やパートナーのトークはワイヤレスピンマイクでカメラや外部マイク端子に入れるという使い方ができます。カメラマイクはどんなカメラでもしょぼいので絶対外部マイクはつけたほうが良いです。
馬鹿でかい筒形のショックマウントよりずっと良いですが、やや華奢なのでバッグなどに入れるときは気をつけたほうが良さそうです。
H1 essentialでウィンドスクリーンやショックマウントをお探しの方の参考になれば幸いです。