iPhone・iPad・MacユーザーですがアンチLightningな筆者にとって歓迎スべき決議がEUでなされました。この記事ではそれについてお届けします。
EUの決議とは?
EU域内では、スマートフォンや充電器のコネクタの多様さから小型電子機器(充電器など)やケーブルの廃棄が増え続けていることを問題にしていたようです。その廃棄量は域内で毎年51,000トンにものぼるそうです。
そしてEUお得意技発揮で、域内で販売されるこれらの機器をつなぐケーブルを一種類にすべしというものです。
以下BBCの報道のリンクです。
Members of the European Parliament have voted for a single universal charging solution for small portable devices, which Apple had cautioned against.
The resolution passed with 582 votes in favour to 40 against. MEPs will now urge the European Commission (EC) to adopt the new rules.
(https://www.bbc.com/news/technology-51324847)
賛成582、反対40で可決されたこの決議は、ECに対して2020年7月までに立法措置を取らねばなりません。
立法次第ですが、今年の秋などに発表されるAppleはこの方針に沿わない限りはEU域内でiPhone新機種(Lightning)を販売できなくなります。
Appleはどう動くか?
Appleが販売地域でコネクタ仕様を分けるとは思いませんので、一気に完全ワイヤレス充電のみのするか、USB TYPE-C(今更microUSBはないので統一されるとしたらTYPE-Cでしょう)に変更するかを迫られます。
すでにiPadはLightningを捨てているので、残るはAirPodsとiPhoneだけです。
しかしEUの決議はワイヤレス充電についても釘をさしており、ワイヤレス充電についても仕様の分断を避ける必要があるとしており、続いてワイヤレス充電についても規格統一を求める動きになるでしょう。
そりゃそうですね。家中が異なるワイヤレス充電器で溢れてしまうのは願い下げです。
私のようにマルチデバイス持ち歩きだとAndroid用のチャージャー、iPhone用のチャージャーとか馬鹿なことになってしまいます。個人的にはEUの決議に大賛成です。
私見ですが、Appleの取るべき道は次期iPhoneをUSB TYPE-Cにすることだけです。
そしてワイヤレス充電では業界リードして統一規格を作れるかどうかですが、Apple以外の各社が出を組んで統一規格を採用しAppleの規格だけが爪弾きになる可能性は否定できず、そうなるとAppleはまたLightningの二の舞になります。
時代は変わった
もはや独自規格で囲い込みをするなんてのは時代遅れです。
それはApple自身も理解しているはずです。
AppleにはiPhoneデビュー時のようにこの市場を率いる力はなくなってきています。
私はiPhone/iPad/Mac愛用者ですが、Apple信者ではないのでこれを機にAppleが泥舟で沈んでも別に寂しいとは思いません。ユーザーの立場で規格乱立を避けてほしいと思うだけです。
まとめ
EUの決議により、今後AppleはEU域内でのLightningデバイスを販売できなくなる可能性が格段に高くなった。
次期iPhoneのコネクタはUSB TYPE-Cになる可能性が高くなった。
ワイヤレス充電の規格統一もEUは気にしてるようなので、Appleの動きが注目される。