普段当たり前に使っている「ゼロ」。広い意味で中身がないことを意味するわけですが、そもそも「ゼロ」ってなんぞや?そういえば第二次大戦における「零戦(れいせん)」ってなぜ「零」?何もないのだから数える必要がないのになぜ整数で「0」があるのか?最近のゼロは「ゼロコロナ」とかありました。今回はゼロについて考えたエッセイです。
ゼロ・零
筆者が「ゼロ」あるいは「零」と聞いて思い出すのは「零式艦上戦闘機」であり「零の発見」です。
そもそもゼロあるいは零とは何か?
日常の数におけるゼロとはなにも無いこと、1個に対する0個(普通は言いませんけど)はそれが存在しないことを意味し、重さが0gとはすなわち重さがないことを意味します。
数学のゼロは正数でも負数でもない、正でもなく負でもない正と負の間(はざま)ですが、数直線上で見ると単なる一つの点にしかすぎません。
ゼロというのは特殊な数字で、いかなる数字もゼロでは割れないという不思議な性質を持つ数字であります。電卓で100÷0をたたくとエラーになります。EXCELのセルに “=500/0″ と入力すると ”#DIV/0!” とDIVIDED BY ZEROのエラーになります。
またどんな大きな数字、何兆、何京という巨大な数字、何百万桁ある数でも0で掛け算すると答えはシンプルに0となります。
0では割れないし、0で掛け算すると何も何なくなるというどうにもへんちくりんなやつがゼロです。
でもゼロがないと困ります。60円と6円の区別ができなくなります(笑)。
零式艦上戦闘機
通称ゼロ戦とか零戦(れいせん)とか呼ぶのが旧大日本帝国海軍の艦上戦闘機です。
なぜ零戦なのか?
当時の日本の軍用機の名称は採用年次の「皇紀」の下2桁を冠する規定があり、零戦の制式採用された1940年(昭和15年)は神武天皇即位紀元(略称・皇紀)2600年にあたり、その下2桁の「00」から「零式」とされた。
出典:零式艦上戦闘機 – Wikipedia
なるほど零戦の零はそこから来ているのですね。
子供の頃、「0戦はやと」という漫画が週刊少年キングで連載され、1964年からアニメがテレビで放送されました。今から思えば第二次大戦中の重い話ですが子供にはそんなには関係なくて、零戦のかっこよさに惹かれていました。
その頃はプラモといえば第二次大戦中の飛行機ばかり作っていました。
各種零戦や紫電改とか。
0戦はやとのTV放映とほぼ同時期に、紫電改のタカというちばてつや氏の漫画がありましてこちらは週刊少年マガジンに連載されていました。子供時代の筆者的には0戦はやとのほうが気に入っていたようで、紫電改のタカはあまり記憶にありません。
零の発見
もうひとつゼロで記憶にあるのが「零の発見」という吉田 洋一氏の著書です。
一部が国語の教科書の中に引用されていたので興味を持ちました。
当たり前に使っているゼロ(0)というのが実は大昔は数の概念には無かったというのが自分的には衝撃でした。
物の数を数えるのに1個とか1本はいいとして、存在しないものを数える必要はないので物の数を数えるということにおいてはゼロは必要なかったわけです。
しかし、ゼロがないがために、今のような十進法が無いがゆえに大きな数字を表すのはとても煩雑だったそうであります(詳細は「零の発見」をお読みください)。
ゼロ・コロナ
ニュージーランドはいっときゼロコロナを目指していましたが、到底不可能だということでゼロコロナの目標を放棄しました。
近代人類史上、感染症を引き起こすウィルスでWHOが撲滅宣言をしたのは天然痘のみです。SARSもMARSも収束はしていますが終息はしていません。ましてインフルエンザの親戚?かもしれないコロナに至っては次々と変異株が現れて、現時点では撲滅は不可能とされています。
撲滅が不可能である以上、そして宿主である人間が存在する以上撲滅するのは無理。
なのでゼロコロナなんてのは不可能だろうというのが筆者の意見でありまして、ここか賢く共存するしかないでしょうね。
コロナウィルスにゼロを掛け算するとゼロになって何もなくなるのだけど….とか思ったりします。
しかしお隣の大国である中国はゼロコロナに固執しています。
上記引用の中にもありますが、昨年一時感染者ゼロを継続する事ができた(事実かどうか検証する手段がありませんが)ということで、今更ゼロコロナとは言えないようです。
中国の話は重い話になりますので、また別の機会にしますが、とにかく実現不可能と思われるゼロコロナを目指している大国もあるわけです。
Re:ゼロから始める異世界生活
通称、リゼロというアニメであります。
Amazon Prime Videoでは1シーズンはPrimeで、2シーズンは別途有料です。Netflixならどちらも見放題の対象となっています。
いわゆる異世界アニメで、コンビニ帰りに突然異世界に召喚された高校生の少年ナツキ・スバルが異世界でいろいろ活躍するという話です。
見始めると結構ハマってしまいます(笑)。
筆者の最新の「ゼロ」がこのリゼロだったりします。
本日はこの辺で
というわけで題名も中身も「ゼロ」の雑記/エッセイ第1弾でした。