今やライフラインの一つであるスマートフォン。そのスマートフォンもバッテリーがなければ単なる文鎮になるので、モバイルバッテリーも不可欠です。リサイクルを考えるとJBRC会員企業以外のモバイルバッテリーは買ってはいけないのです。
JBRCとは
まずはオフィシャルサイトをご紹介。
具体的にはJBRC概要にあります。
正しく紹介するために引用させていただきます。
2001年に施行された「資源の有効な利用の促進に関する法律」(以下『資源有効利用促進法』と略称)に基づき、小型充電式電池メーカーや同電池の使用機器メーカー、それらの輸入事業者等などに、小型充電式電池の回収・再資源化が義務づけられました。
JBRCは、これらのメーカーなどをJBRC会員とし、会員の小型充電式電池のリサイクル活動を共同で行う団体として、2001年4月にスタートしました。
JBRCに登録された全国の協力店、協力自治体、協力事業者等の排出者から、小型充電式電池を回収し、再資源化を推進しています。
出典:https://www.jbrc.com/whats_jbrc/outline/、下線は筆者
JBRCは登録の協力店、協力自治団体、協力事業者等から回収してくれているわけです。
言い換えればJBRC会員企業以外のモバイルバッテリーは回収されません。
では、自治体で回収してくれるかというと、知る限りにおいてNOです。
販売店や業者に回収してもらってください、絶対にゴミや不燃ごみでは出さないようにと釘を刺されます。
発火の恐れが高い危険物でありバッテリー処理専門技術を持った人が居ないからというのが最大の理由でしょう。
モバイルバッテリーは扱いを誤ると発火や爆発の恐れがある危険物であるという事を忘れないように。
有名所のモバイルバッテリー関連JBRC会員企業
JBRCのサイトにあります。
(JBRC)『JBRC会員』企業リスト
価格コムのサイトのモバイルバッテリーカテゴリで売れ筋トップ20製品+αのメーカーを拾い出しました。
ブランド | 社名 | JBRC会員か否か |
---|---|---|
ANKER | アンカー・ジャパン株式会社 | JBRC会員 独自回収有り |
BLUEDOT | BLUEDOT株式会社 | 記載なし 独自回収有り |
ADATA | ADATA Technology Co., Ltd. (日本法人なし) | 記載なし 独自回収有り |
パナソニック | パナソニック株式会社 | JBRC会員 |
AUKEY | Aukey Technology Co.,Ltd. | 記載なし 独自回収一切なし |
エレコム | エレコム株式会社 | JBRC会員 |
Silicon Power | シリコンパワージャパン株式会社 | JBRC会員 |
RAVPower | 株式会社SUNVALLEY JAPAN | 記載なし 独自回収有り |
ANKERはJBRC会員ですがメーカー独自回収もしています。
リサイクル(ANKER)
BLUEDOTについてはメーカーで回収しています。
小型二次電池のリサイクル回収 (BLUEDOT)
ADATAについてはメーカーで回収しています。
パワーバンクの回収 (ADATA)
RAVPowerはWebには回収の掲載がありませんが、メールで問い合わせると無料回収の方法を教えてもらえます。
RAVPower カスタマーサポート (SUNVALLEY JAPAN)
AUKEY:絶対買ってはいけない会社
バッテリー回収について同社サポートに直接質問したら、AUKEYはJBRC非加盟なのでJBRCによる回収対象外であり、どこか回収しているところを自分で探してくれと言われました。AUKEYは独自回収情報なしで売りっぱなしであとはシーッラナイっと!という会社であることがはっきりしました。CSRなんか関係ねぇみたいな無責任な会社のようです。万一バッテリー発火事故とかあってもユーザーの使い方が悪いとバックられる可能性が高いので、絶対買ってはいけません。
モバイルバッテリーの雄、ANKERはJBRC会員企業でもありますので安心して利用できます。RAVpowerもサポートに連絡すればちゃんと回収してくれます。
絶対やってはいけないこと
自治体で回収していないのに、ゴミ(不燃・可燃等を問わず)シラーっと出すこと。
→爆発・発火の危険から火事になる可能性があります。
→貴方が不法に捨てたバッテリーが原因で火事になったら貴方の責任です。
こういうこと’(↓)が起こらないとも限りません。
少なくとも自分には無縁なんてのは過信以外の何ものでもありません。
下の動画は工具の互換バッテリーが爆発して火災になり作業場全焼したという方の動画です。
(YouTube)【閲覧注意】爆発したバッテリーが原因で火災が起こり僕の趣味を全部失いました
JBRC会員企業の製品ならJBRCホームページから回収方法を調べることができますのでそれにしたがって出せば無問題。事故防止・環境汚染防止・レアメタル回収などの意味からも必ずリサイクルしましょう。
膨れたり破損している可能性のあるものは回収箱に入れずに店員さんに預ける
→万が一の事故の可能性があります。
膨れたりしているものは拒否られる可能性もなくはないので、モバイルバッテリーは膨らむ前にある程度の期間で買い替えて回収に出しましょう。
買うならJBRC会員企業のモバイルバッテリー
前述の表でJBRC会員ではない(執筆時点)会社のものはJBRCは回収してくれませんが、その会社独自で無料回収(送料着払い)してくれる会社もあります。
買うなら、JBRC会員企業か独自回収してくれるメーカーのモバイルバッテリーであり、特に売れ筋トップのANKERは問題ありません。
ビックカメラではモバイルバッテリー回収しています。そこにはJBRC限定の記載はありません。さりとてJBRC非加入メーカーの製品でもWelcomeかどうかはわかりませんので、お店で個別に確認してください。
モバイルバッテリーはゴミにはなりません。
JBRC会員企業のモバイルバッテリーを購入し正しくリサイクルしよう。
では、皆様、ごきげんよう。
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