スマホの通信障害を100%回避することは不可能です。ユーザーにできることは契約キャリアの冗長化あるのみ。docomoとahamoを使う筆者はiPhone 13 mini(ahamo)にDSDSでpovo 2.0 (eSIM)を入れました。DSDSでeSIMを導入するのは初めてでしたが全く問題なしです。
この記事はiPhone 13 mini (iOS15.5) でpovo 2.0をeSIM導入した状況を記載しています。実施したのは2022年7月上旬です。今後日にちが経過するとpovoの画面などが変わる可能性がありますがご了承願います。
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非常用回線・サブ回線にpovo 2.0が良い理由
povo 2.0の特徴は次のようなものです。
・初期費用・事務手数料が不要である。
・回線維持のための基本的な費用が不要である。
・電話着信は無料である。
・データトッピングをしない場合の速度は128kbps。
このような特徴がありますので、まさにサブの回線(副回線)に最適だと言えます。
キャリアでの通信トラブル対策として、iPhoneなどのDSDS対応スマートフォンの副回線にこれ以上の選択はないといえます。
- 主回線がdocomo(ahamoを含む)もしくはSotbank(Y!mobileやLINEMO含む)を使用している人。
主回線がdocomo系またはSoftbank系のMVNOを使用している人。
povo 2.0の回線維持は0円ではない
povo 2.0はずっと0円で回線維持ができるわけではありません。
180日条件を忘れるな!
povo 2.0は180日以内に有料トッピングを購入するか、従量通話料とSMS送信料の合計額が660円を超えていない限りは利用停止または契約解除となります。
有料トッピングの場合は購入した時点で180日カウンターがリセットされ、有料トッピング購入の翌日から180日間のカウントダウンが始まります。
そのまま忘れてしまいそう!というのを筆者も心配していましたが、povo 2.0を使っている友人から期限一月くらい前を目安に通知が来るという情報をもらいました。
通知メールというのはこのようなもの(画像は一部加工しています)。
メールタイトルは「【一定期間トッピング未購入のお客様へ】おすすめトッピング」というセールスプロモーションのようなメールなので、そのまま削除してしまいそうですが、メールの最後に小さな文字で「順次利用停止になる場合があります」と警告しています。
オススメの回線維持トッピング
povoから通知メールが来たら、330円(24時間データ通信制限なし)トッピングを入れるのが一番現実的な対応かと思います。
330円のデータトッピングはアプリから申し込み完了直後から24時間使い放題になりますので、使う予定がない時よりは、使いそうな時に入れる方が得です。
本来利用開始(=トッピング利用可能時点)から24時間なのですが、KDDIによれば「当面の間は、期間満了日の23時59分59秒までご利用いただけます」となっています。「当面の間」がいつなのか情報は皆無なのですが、そのうち本来の24時間に戻ると思いますので目安を翌日同時刻に置いておく方が無難です。
「当面の間」は午前0時を過ぎてからトッピングするとほぼ2日間データ通信制限なしで使えますので、1泊2日の出張で使いたい時などは出発日の午前0時を回ってからトッピングすれば「当面の間」は翌日の23時59分59秒まではデータ通信制限なしとなります。
仮に170日目にトッピングするとすれば、およそ年に660円で非常用の回線が維持できます。
万一、こちらを一時的に通話とデータ通信で使うことになれば、トッピングすれば良いです。
povo 2.0導入手順
povo 2.0は導入に際して店頭サービスは提供されていませんので、すべてオンラインにて行う必要があります。
具体的な手順は実に懇切丁寧にpovo 2.0のサイトに記載があります。
このページの中ほどの「開通のお手続き」の欄で、導入したいのがSIMなのかeSIMなのかで変わってきます。
筆者の場合は主回線はahamoでnanoSIMですので、当然のことながらeSIMでの導入となります。
eSIMでの導入説明動画。
SIMカードでの導入説明動画
筆者がゴチャゴチャ説明するよりはるかに良くできていますので導入の際にはオフィシャルサイトをご連絡ださい。
povo 2.0のサイトには記載がない非常用回線としての設定方法
iPhoneのDSDSでSIMが二つとのアクティブのとき
メインで使っているキャリアのトラブルに備えるための非常用povoなので、普段は寝ていてもらいたいわけです。
<ポイント>
非常用としては常時はオフの状態であり何らかの理由で誤って使うことがないようにしたい。
データ通信は128kbpsで遅いだけだが、通話トッピングのないpovo 2.0から発信すると22円/30秒の課金がある。
[設定]アプリ > [モバイル通信] > [モバイル通信プラン]セクション をみましょう。筆者の場合はこのように名前をつけていて「主回線」はahamoで、「非常用povo 2.0」がその名の通りpovoの回線です。
このスクリンショットの設定では両方の回線が有効になっており、右上のアンテナピクトも面白い絵になっています。
コントロールセンターを表示すると2つともアクティブになっている場合は両方が表示されます。
上段にはデータ通信で有効なキャリア(SIM)が表示されるようです(下のスクリーンショット)
モバイルデータ通信をpovo 2.0に切り替えるとコントロールセンターは以下のようになります。
povoのeSIMをオフにする
非常用と割り切り普段は使わないのであればpovoのeSIMはオフにしておきます。
そうすることで間違ってpovoで電話発信することは無くなりますが当然povoの電話番号での着信もできません。
[設定]アプリ > [モバイル通信] > [モバイル通信プラン] > “povoのプラン” をタップ
通常では上のスクリーンショットのようになっています。
これで「この回線をオンにする」のスイッチをオフにするとpovoのeSIMはオフになります。
このようにすると右上のアンテナピクトも1回線のときの表示になります。
povoのeSIM(モバイル通信プラン)をオフにしてしまうことで、通常は全ての発信・着信・データ通信ができなくなる。使用する時やトッピングを追加するときにはオンにして「モバイルデータ通信」をpovoに切り替えたり、デフォルトの音声回線をpovoに切り替えれば良い。
まとめ
docomo(ahamoを含む)やSoftbank(Y!mobileとLINEMOを含む)を使っている人の場合、キャリアトラブルに備えてライフライン確保用としてはau系のpovoが最適である。
povoは180日以内に有料トッピングを購入することで、そのトッピング購入費用以外はゼロ円で維持できる。
無トッピングでも着信は無料であるが、折り返しとかで発信すると電話トッピングがない場合22円/30秒課金されるので要注意。
非常用で普段は使わないのであれば、povoのモバイル通信プランをオフにしておけばよい。そうすることでpovoでのデータ通信・電話発着信はできなくなる。