iPhoneを1年以上使うと、ぼちぼちバッテリーの劣化というものが頭をよぎるかもしれません。具体的にはiPhoneで調べることのできる最大容量が80%を切ると、正規サービスプロバイダでのバッテリー交換(通常は有償)の対象になるわけです。そこで自分のいiPhoneのバッテリー交換はいつ頃になるのか、推測してみましょう。
筆者のiPhone 2機種のバッテリー劣化状況
詳細な状況をMacアプリのcoconutBatteryで調べました。
iPhone 13 Pro Max | iPhone 13 mini | |
購入年月 | 2022年3月 | 2021年9月 |
使用開始からの経過年月 | 10ヶ月 | 1年4ヶ月 |
主な使い方 | ・カメラ ・自宅内モバイル映画鑑賞 ・テザリング ・メールやSNSへの返信や発信 ・文書やデータ処理(ExcelやWord) ・文書作成(iOSメモAppと三つ折りキーボード) ・通話(予備端末として) ・外出時のradio/Spotify | ・決済端末(電子マネー/交通系IC/QRコード) ・2要素認証(SMS/認証App) ・オンラインバンキング ・ジムトレーニング時(2h*4回/週)のradiko/Spotify ・通話(主端末として) ・LINE ・Apple Watch/GARMIN Instinct 2 Dual Power/Garmin vivosmart 4とのペア ・SNSやメールの即時処理(主に見る・読む) |
バッテリー容量(仕様) | 16.75 Wh (4,527mAh) | 9.34 Wh (2,524mAh) |
バッテリー製造後経過日数※ | 321日 | 503日 |
バッテリー設計容量※ | 4,352mAh | 2,406mAh |
バッテリーフル充電容量※ | 3,888mAh | 2,193mAh |
バッテリー対設計容量比率※ | 89.3% | 91.2% |
フル充電サイクルカウント※ | 85回 | 188回 |
最大容量 (iPhone表示) | 91% | 90% |
※MacにiPhoneを接続しcoconutBatteryで得た値
iPhone自身で確認できるバッテリー最大容量が80%を切ると、バッテリー交換サービス(有償の場合、AppleCare+で無償の場合両方)の適用対象となります。筆者は以前iPhone 8で79%になるのをまって、正規サービスプロバイダに持ち込んで交換修理してもらいました。
上記の表から経過月数と最大容量を元に最大容量が80%を切り交換対象になる時期を推測してみましょう。
この調子で行くとiPhone 13 miniのバッテリー交換は、計算上は1%劣化するのに1.6ヶ月かかるので、20%劣化するのは32ヶ月後ですので2024年4月過ぎには80%を切るでしょう。
Phone 13 Pro Maxは、計算上1%劣化には1.1ヶ月かかっていますので、20%劣化には22ヶ月。すなわち2023年12月には80%を切る見通しとなります。
こうしてみるとフル充電サイクルカウントが500回までは最大容量の80%を維持できる設計というのは、目安にもならないようで、使い方が激変しない限りはXヶ月で最大容量がY%減ったから、最大容量80%を切るまでにあと何ヶ月あるのかを推測するほうが妥当だと思います。
フル充電サイクルカウントと最大容量
フル充電サイクルカウントとは充電器に繋いだ回数ではありません。
残量40%からフルチャージ(60%充電)、その後残量80%から90%まで充電(10%充電)、さらに使って残量40%のものを70%まで充電(30%)充電で合計100%充電(60%+10%+30%)となりフル充電サイクル1回となります。
iPhoneの設定>バッテリーで見ることのできる最大容量とは、設計容量を100%としたときにその時点で画面のバッテリー表示が100%になるまで充電した時の容量の割合です。
バッテリーを使っていると劣化していきますので、フル充電しても当初容量の90%までしか充電できない、すなわち最大充電容量が減少するわけで、その最大充電容量を最大容量として表示しています。
筆者のiPhone 13 Pro Maxは91%、iPhone 13 miniは90%です。しかしフル充電サイクルはiPhone 13 Pro Maxが85回に対して、iPhone 13 miniは188回と多くなっていますが、これはやはり元のバッテリー容量が小さいからだと思われます。
バッテリー交換費用は3月1日から値上げ
バッテリー交換は発火・発煙などの事故を防ぐために、必ず正規サービスプロバイダに依頼しましょう。
[公式] iPhone のバッテリーサービス
https://support.apple.com/ja-jp/iphone/repair/battery-replacement
2023/01/08時点でのい交換費用(有償の場合)は以下の通りです。
モデル | 費用(~2023/2/28) | 費用(2023/3/1~) |
iPhone 7 | 7,500円 | 10,500円 |
iPhone 7 Plus | 7,500円 | 10,500円 |
iPhone 8 | 7,500円 | 10,500円 |
iPhone 8 Plus | 7,500円 | 10,500円 |
iPhone XR | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone X | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone XS | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone XS Max | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 11 | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 11 Pro | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 11 Pro Max | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 12 mini | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 12 | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 12 Pro | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 12 Pro Max | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 13 mini | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 13 | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 13 Pro | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 13 Pro Max | 9,800円 | 12,800円 |
iPhone 14 | 14,900円 | 14,900円 |
iPhone 14 Plus | 14,900円 | 14,900円 |
iPhone 14 Pro | 14,900円 | 14,900円 |
iPhone 14 Pro Max | 14,900円 | 14,900円 |
まとめ
iPhoneの使い日型極端に変わらない限り、バッテリー交換の目安となる最大容量80%を切る時期の目安をつけることは不可能ではない。
それには設定>バッテリーで見ることができる最大容量を新品から使用始めた月数から計算して推定できる。