Expert RAWアプリ
Samsung純正アプリで、限られた特定機種だけで利用できます。内蔵カメラアプリのプロモードの拡張ですが、RAW形式での出力に加えて、多重露出や天体写真も撮ることができます。天体写真などはiPhoneの内蔵カメラでは不可能なレベルで撮れます。
適用機種:(2023/9/29時点)
S23 シリーズ端末、S22 シリーズ端末、S21 Ultra、 Note20 Ultra、Z Fold 4、Z Fold 3
Expert RAWアプリは標準カメラアプリのProモードの代替アプリともいえるもので、RAWまたはJPEGあるいはその両方の画像データを書き出すことができます。
(Samsung公式) Galaxy Expert RAWアプリを使用してプロ顔負けの写真撮影
ISO、シャッタースピード、露出補正、測光モード(中央部重点測光・多分割測光・スポット測光)、画質(50MP[メインカメラのみ]、12MP[4つのカメラ全てで利用可能])、ホワイトバランスの設定などがフルマニュアルで行えます。フォーカスはAFでも手動でもOK。
標準カメラアプリはJPEGでしか書き出せませんが、Expert RAWアプリはその名の如く、RAWフォーマットでも書き出せて、あとからAdobe LightroomやPhotoshopなどで現像することができます。
最新S23シリーズとS22シリーズではUltraだけではなくS23/S22無印でも利用可能なので、該当機種をお持ちの方で写真好きであれば試す価値があります。
天体写真
天体写真モードでは、正座や主要な星の位置も表示することが可能です(写真には映らない)。これはGPSで現在位置と内蔵コンパスで測定した方向から表示しているようです。それらの制度によりどこまで正確かというのはありますが、参考になるのは間違いありません。
都市部やその周辺地域では光害(ight pollution)がとてもひどいので満点の星空は無理ですが、キャンプや旅行で光害のないところへ行く機会があれば、ぜひ小型で良いので三脚持参で試してみましょう。
筆者も試したくてウズウズしていますが、光害のないところへ行くチャンスがなかなかありません。
多重露出
こちらは天体写真と違っていつでもどこでも試してみることができます。
下の公式動画「Expert RAWの多重露出で写真を撮る方法」では多重露出の簡単な例が解説されています。
Expert RAWの多重露出は基本的な加算だけなので、そのままだと重ねれば重ねるほど明るくなってしまいます。
上の公式動画にあるように、適宜露出を調整しながらとらないとわけがわからなくなります。
多重露出はトリッキーな写真をつくるというよりは、幻想的な写真にするのに使うことがあります。多重露出で重ねたものは分離できないので、作品的に作るのでなければPhotoshopなどで作ることもできますから、うまく使い分けすれば良いでしょう。
どちらもiPhoneの標準カメラアプリではできないことで、Galaxy S23 Ultraが純正アプリでこういうことができるところにも存在価値があると思っています。