ANAはANA Pay、JALはJAL Payとそれぞれ「Pay」のサービス提供が始まって半年以上経過しました。JAL PayはAndroidでは現時点ではタッチ決済非対応なので事実上オンライン決済でしか使えません。先日Amazonで使ってみて予期せぬ事態が発生しました。こりゃダメだつかえない!
JAL Payについて
ANA Payと比較した記事を当ブログに掲載しております。
この記事にありますように、Androidでは現時点でタッチ決済(Google Pay)非対応のため、店頭ではJAL Global Walletという物理カードを作ってそれを使うか。運良くSmartCodeというコード決済対応店であればそれで使えます。しかし、多くの店舗で使えるiDやQUICPayがAndroidでは使えません。
これがJAL Pay(Android)は店頭では使えないと筆者が指摘しているところ。
Google Pay対応は予定があるそうですが…いつかは不明。
残高があるのに残高不足
使えるのは事実上オンラインのみなので、AmazonにJAL Payのカード番号を登録して買い物してみました。
経緯を表にしましょう。
発注日付 | 適用 | 金額 | |
2023/11/17 | マイルチャージ(10,000マイル) | +13,000円 | |
2023/11/26 | Amazonで買い物 | -980円 | |
2023/11/26 | Amazonで買い物 | -4,896円 | 上記と合わせて5,866円 |
2023/11/29 | Amazonで買い物 | (-3,258円分の買い物) | 残高不足で決済されず |
25日の買い物をした時点で計算上の残高は7,134円ですので計算上残高は余裕なので発注しました。
29日に3,258円を買った分を清算しても残高は3,876円のはずで絶対残高不足になりません。
しかし29日の発注翌日にJAL Payから残高不足のメール、Amazonからは指定したカードで決済できないの通知。
わけもわからずとりえず3,000マイルを追加して、AmazonでJAL Payのカードを再指定しました(再発注ではなくエラーになった発注を同じ情報で上書きしました。
イベント日付 | 適用 | 金額 |
2023/11/30 | マイルチャージ(3,000マイル) | +3,000円 |
2023/11/30 | 29日分のうち2,270円の商品が発送された | 2023/11/29発送 |
チャージ合計は16,000円分、支払い合計は9.124円でなので、全部チャージ後の残高は6,876円です。
未発送分がありますので、発送済み(課金済み)合計は8,136円です。
そしてこれを執筆している11月30日夕方時点の残高表示は以下の通り。
1,980円ってどこから出てくるのでしょう?
JAL Payで購入した金額の明細額は、4,896円、970円、2,270円、988円なのでいかなる組み合わせでも残高が1,980円になるようなことはありません。
先に書いた通り、25日の買い物が発注されたのは27日でこのときにAmazonはカード請求を起こしますので翌日の残高は7.134円。
JAL Payのアプリでこれを確認して3,258円分の発注をしたらいきなり残高不足!
その上、今の残高は1,980円。
これは翌日あたりにでも更新されるのかもしれませんが…。
事実上オンラインでしか使えないJAL Payなので、オンラインのチャージタイミングと残高管理には要注意です。どうもオンラインショッピングでは、店舗からの請求額が確定するまではわけのわからない残高が出てくるような気がします。時に?ありえないはずの「残高不足で決済できない」通知がきます。
期日を迎えるPayのチャージも狂ってる
上のスクリーンショットの1,980円の下に、「有効期限が近いポイントがあります」と赤色表示。
いやマイルチャージは1年間有効で今月チャージしたばかりなのにそれはありえない。
タップして詳細を見ます。
わんこっちゃない、3ヶ月以内に有効期限を迎えるポイント(チャージ額)はゼロです。
「もっと見る」をタップ。
5,238円分が来年11月に切れる。
1年後に切れるポイントが「有効期限が近いポイント」なのでしょうか?
ま、この場合は単純に有効期限を示してくれていると思えばよいだけですが。
この5,238というのもどこを計算しても出てきませんが…..
ちなみに、JAL Pay、JAL Global Walletで外貨チャージは過去・現在ともに一切ありません。というかJAL Global Walletは持っているだけでつかったことないのです・
残高がわからない電子マネー、それがJAL Pay
ANA PayはもちろんPay PayでもSuicaでも全てのプリペイド電子マネーは、決済した時点で残高がリアルタイム更新されます。
だから使える、今いくら残っているかすぐにわかるから使える。
ANA PayをAmazonで何度か使っていますが、発注と決済のタイムラグを計算に入れれば、残高不足とかそんなことになった試しはありません。
しかし、JAL Payは残高は余裕なのに残高不足の通知をだしたり、実際にあるはずの残高は即座に表示されないというとんでもないシステムです。
オンラインショッピングでは発注タイミングとチャージタイミングは違いますのでJAL Payに限らずプリペイド決済では注意が必要です。しかし、どう考えてもチャージ不足が発生しないような本件のような場合でもチャージ不足がくるようなシステムは改善されない限り使えません。
後日談:原因はシステムエラーによる二重チャージ
残高1,980円が翌日になっても解消されないため、JAL Payサービスデスク(受付時間:月~土 9:00~17:00
(日・祝日・年末年始休み)、0570-056-373(ナビダイヤル・有料)、03-5996-1325)に電話しました
本人確認などを終えて調べてもらって判明したことは、筆者のAmazonでの買い物の26日分の2件のうち4,896円がシステムエラーが発生し二重チャージになっていました。
アプリで見ると確定したチャージは「ご利用確定情報」に乗り、店舗からの確定請求が来ていないもの(余震枠だけ確保したもの)は「ご利用速報」に乗ります。
順番では最初に「ご利用速報」に即座に乗り、商品発送後売り上げ確定してから「ご利用確定情報」に移ります。これがAmazonの場合は、時々二重チャージになってしまい、一つの金額が「ご利用速報」と「ご利用確定情報」の両方にのります。
商品が発送されてその金額が「ご利用確定情報」に表示されたのに、「ご利用速報」にも同じ日付金額が残っているようであればシステムエラーでの二重チャージです。
JAL Payサービスデスクによれば、今のところ二重チャージが発生している加盟店はAmazonとファミリーマートだそうです。他にもあるのかもしれませんが….
約60日後に返金とは呑気な物です。つながるのに時間がかかりますが躊躇わずにJAL Payサービスデスクに電話しましょう。判定基準の一つは前述のとおり、「ご利用確定情報」に表示されたのに、「ご利用速報」にも同じ日付金額が残っていることでしょう。
筆者の場合、あるべき残高6,876円から二重チャージの4,876円を引けば上記の1,980円になります。