ASUS ZenFone 3 Deluxe ZS550KL-GD64S4をサブ・スマートフォンとして使い始めて10日ほどたちましたので感想を。
バッテリー
導入直後の最低限のセットアップと自分的に余計なアプリを無効化し、ASUS独自の自動起動マネージャーで余計なものが自動起動しない状態にすると、自分の場合は0.5%/hほどでした。単純計算では200時間くらいもつ感じ。公称待ち受け時間は475時間なので絞りに絞れば0.2%くらいにはなるのかもしれませんが、まあ、現実的じゃない。
ここから先にいろいろアプリを入れると相当使用者によって差が出てきますが、この機種でバッテリーを持たせるコツは、自動起動マネージャーの活用です。Android利用者ならわかると思いますが、起動させたくないのに自動起動しちゃう、そして無効化できない嫌なアプリってありますよね。この自動起動マネージャーはそこに手を打てます。
外観・サイズ
ZenFone 2と比べると外観・質感は段違い。ZenFone 2は背面はペナペナの安っぽい樹脂製で、昔のケータイみたいですが、このモデルはメタルです。さらに、かまぼこ型のもっとも分厚い部分がZenFone 2より相当薄く感じるし、実際かなり持ちやすくなっています。十分でしょう、このサイズでこの持ちやすさなら。
指紋認証
ZenFone 2になかった指紋認証。過去使用機のXperia Z5の側面スリープボタンを兼ねた指紋センサーの認識率の悪さに比べると桁違いの認識率の高さです。第一世代のTouch IDを遥かに凌ぐ高速認識で、iPhone 7搭載の第二世代Touch IDに引けを取らない快適さと認識率の高さです。これは心地よい。完全に合格です。
速度
私はゲームとかしませんので、Snapdragon 625 2GHzで必要十分です。ZenFone 2のIntel Atom Z3580よりAndroid OS的には無難です。ZenFone 2、Xperia Z5と比べて、ゲームとかしないのでどれも特に不満はないですね。
発熱
これは非常に少ない。一方で鬼っ子Snapdragon 810を搭載しなおかつ薄さを追求しているXperia Z5はそれなりというか、結構発熱があります。それに比べれば無いも同然。これは完璧に合格。
充電
ASUSのオフィシャルサイト情報によれば、ZenFone 3 DeluxeはQuick Charge 3.0対応とのこと。ただし、実際に使ってみると急速充電モード(バッテリーアイコンに充電時の稲妻の右にプラス記号が出る)になるのは、純正のACアダプタを使った場合のみ。ANKERのQuick Charge 3.0対応アダプタでは急速充電モードにはならないようです。リリース後のファームウェアアップデートでこのように対応されたと聞きます。Galaxy Noteの発火問題があり、充電には神経質になっているのでしょう。
NFC
これは最悪。筐体がメタルなので本体裏面ではなく本体液晶面の上側にアンテナがあるそうです。しかし、Suicaカードリーダーアプリをつかってみても、ZenFone 2では問題なく速攻で読み取れるのに、ZenFone 3 Deluxeでは、液晶面上端にSuicaを乗せてもかなり読み取りにくいです。これはちょっと酷い、NFCは無いも同然です。ファームで対策が打てるなら対策していただきたいものです。NFCも必須購入条件にするならこの機種は考え直すべきです。
結論
全体的には、非常にバランスが良くて良い感じに使えます。唯一の欠点はNFCの感度の悪さで非実用的なNFCであります。そこに問題がなければ、いいと思います。
ただし、DSDSとmicroSDカードは物理的に両立できませんので注意してください。