うなぎが馬鹿高くなってから久しく口にしていませんが、先日ショッキングな情報がありました。
「土用のうしの日 うなぎ売れ残り減らす対策強化 大手スーパー」(NHK)にあったのですが、環境NGOであるグリーンピース・ジャパンの調査では、昨年一年間で廃棄したうなぎの量はなんと2.7トンもあったそうです。
それってどれくらいなの?多いの少ないの?
WWFジャパンのサイト記事「シリーズ:ウナギをめぐって」によれば、2016年で年間消費量は5万トンだそうです。どちらの数字も出所が違うので、単純に比較するのは無茶ですが、それでも半分程度が口に入らず捨てられていることになります。まあ、グリーンピース・ジャパンの数字が盛り気味で、WWFのほうが少なめなのかもしれませんが、それでも相当な割合が捨てられていることになります。1割、2割のはなしじゃないですよね。
まじかよ!
ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されています。その貴重な種を稚魚からの養殖とはいえ、半分ほども食べずに捨てている。昔風にいうならバチがあたります。命をいただくということをもっと真剣に考えるべきです。
私も日本人ですから、季節の風物詩としてウナギは食したいとは思いますが、いかんせん高すぎるじゃないですか。そこまで出すなら他のものを食べるわな、と思います。
スーパーもあまり売れないことを承知で季節ものの品揃えとして売り場を飾らざるをえないのでしょうか。食べ物は飾りではありません。命ある生き物を食するわけですから、そこに感謝があるべきで、廃棄なんてもってのほかです。
土用の丑のうなぎなんてやめちゃえば良い。日常的なお惣菜の一つとしていつものとおり並べれば良い。そうすれば廃棄ももっと減る。クリスマスケーキ、恵方巻きもそうであろうように、こうした季節もの・イベントものの食材は大量に短時間に作るが短時間に売り切るすべもないので、結局大量廃棄につながる。
消費をもっと平準化すればよい。イベントで特定の食材や食事を全国で短時間に大量販売する悪習とはさよならすべきときです。