あまり話題になっていないようですが、JALのFOP計算サイトの国際線に何気なく注記が追加されています。どうやらプレエコ改悪のようです。今回は2020年JGC修行をする方に影響があるかもしれないこの改定について調べてみました。
何が変わるのか?
見つけたのはこのページ。
この計算サイトの「JAL国際線」ページをみてみましょう。
2020年10月1日搭乗分からの積算率です。赤太文字と青太文字が変更のあったところとなります。
運賃カテゴリー | 予約クラス | 積算率 |
ファースト | F・A | 150% |
ビジネス | J・C・D・X | 125% |
I | 70% | |
プレミアムエコノミー | W・R | 100% |
E | 70% | |
エコノミー | Y・B | 100% |
H・K・M | 70% | |
L・V・S・O・G | 50% | |
Q・N | 30% |
変更された点:
予約クラスEはプレミアムエコノミーから変わらず積算率が100%→70%にダウン(↓)
予約クラスRはエコノミーからプレミアムエコノミーに昇格となり積算率が50%→100%にアップ(↑)
実際の影響は?
具体的に予約サイトでみてみましょう。
区間:東京-シンガポール往復
往路:2020年10月1日(木)
復路:2020年10月4日(日)
座席;プレミアムエコノミー
この条件で料金と予約クラスを調べます。往復で同じ料金クラスを使うものとします。
Premium Economy | 往復運賃 (税等含まず) | 予約クラス | 積算率 | 制限 | |
変更 | 取消 | ||||
Special Saver | 107,000円 | R | 100% | × | × |
Saver | 201,000円 | R | 100% | × | △ |
Standard | 236,000円 | W | 100% | △ | △ |
Economy Flex | 343,000円 | W | 100% | ○ | ○ |
要するに、今まで予約クラスEを充てていたところをRに差し替えるということで事実上変更はないと思って良さそうです。
上記のようなケースでは、Premium Economy Special ServerとPremium Economy Saverの二つのカテゴリにおいて、従来は予約クラスEが積算率100%で割り当てられていたのが、2020年10月1日搭乗分から予約クラスはRと変更になるが積算率は100%のままということになります。
調べた範囲ではディスカウントではない通常のプレエコでの予約は従来予約クラスEで積算率100%だったものが、予約クラスRで積算率100%のままとなるようです。
では、Eはどうなったの?
普通に予約検索するとPremium Economy Special Serverは予約クラスRでしか出てきません。
改定適用前の2020年1月あたりでしらべてみましょう。
区間:東京-シンガポール往復
往路:2020年1月14日(木)
復路:2020年1月49日(日)
座席;プレミアムエコノミー
Premium Economy | 往復運賃 (税等含まず) | 予約クラス | 積算率 | 制限 | |
変更 | 取消 | ||||
Special Saver | 107,000円 | R | 100% | × | × |
Saver | 201,000円 | R | 100% | × | △ |
Standard | 236,000円 | W | 100% | △ | △ |
Economy Flex | 450,000円 | W | 100% | ○ | ○ |
あれれ?
予約クラスEが出てきません。
調べてみると今年度内のスペシャル運賃では東南アジア方面で「Special Saver E-M1」や「Special Saver E」があり積算率100%で予約クラスはEです。
2020年10月1日以降のスペシャル運賃が出てこないとわかりませんが、ひょっとしたらこの手のスペシャル運賃で予約クラスはEのまま積算率が70%にダウンするの「かも」しれません。
そう考えると、昨日の記事で紹介したように外すことがすくないJALのビジネスクラス・スペシャル運賃がお得かと思います。
プレエコよりはビジネス・キャンペーン運賃のほうがお得
FOPは今回計算してみたプレエコで予約クラスRまたはEの場合、FOPは往復で10,736FOPなので単価にすると9.9円。
一方昨日紹介したクアラルンプールへのビジネスクラス往復(予約クラスX)のスペシャル運賃では9.3円となり、プレエコ100%積算でシンガポールに行くより、ビジネスクラスのスペシャル運賃125%積算でクアラルンプールに行くほうがFOP単価ではお得という計算になります。
クアラルンプールはシンガポールよりホテル代が安いし全体的に滞在費用はやすくあがりますので、修行視点ではスペシャル運賃(積算率125%)のビジネス利用が快適さでは圧勝なのでオススメかと思います。
まとめ
スペシャル運賃ではない通常予約だとPremium Economy Special Saverは以前は予約クラスが以前はEだったのが主にRに読み替えのようだが、Premium Economy Special Saverの説明をみるとEとRが並存しているので、日程によってはEになる可能性があり要注意。しかし影響は少なそう。
2020年10月からのプレエコキャンペーン運賃では予約クラスがどうなるかわからない。現在は積算率100%の予約クラスEがあるがこのままでいくと積算率70%のEのままになるかも???
107,000円で100%積算のシンガポールと、125,000円でビジネスクラス 125%積算のクアラルンプール・キャンペーン運賃でFOP単価を比べると後者のほうが安い。
快適さでは間違いなくビジネスクラス・クアラルンプールへのキャンペーン運賃利用。