私の夢の一つがアメリカのスミソニアン博物館(博物館群)三昧することです。そしてワシントンへはファーストクラスで行くこと。昔は夢の夢でしたが、ANAのSFC修行等でマイルが貯まってきて現実味を帯びてきました。一方、2001年と2003年に行って大好きになったのがニュージーランド。ここも是非ともまた訪れたい。マイル消費の視点からどちらマイル価値を試算してみました。
試算の前提
マイル消費視点から試算するにあたって以下の前提とします。
- 利用航空会社はANA(または特典航空券利用可能なスターアライアンス)。
- ワシントンD.C.の場合、ニューヨークに行ってそこから移動することは考えない(個人的にNYには全く関心がないし行きたいとも思わないので)
- オークランドの場合、基本はオークランドへの往復だが、できればオークランドで乗り継いでクライストチャーチ滞在、オークランドに戻りストップオーバーし、帰国というルートが望ましい。
- オークランド単純往復の場合も試算する。
- 時期はニュージーランドの紅葉が美しい4月中旬〜4月下旬と仮定する。調べるにあたっては具体的な月日が必要なので、東京(羽田または成田)を2020年4月14日に出て4月22日に東京到着すると仮定する(10日間)。
- ワシントンD.C.へはANA直行便とする。
- ニュージーランドへの直行便はANAは飛んでおらずスターアライアンスのニュージランド航空しかないので、ニュージーランドへはニュージーランド航空を利用する。
- 特典航空券利用が原則、ただしニュージーランド国内は別途費用発生の可能性あり。
ワシントンD.C.
スケジュール
日付 | 便 | 出発 | 出発 時刻 | 到着 | 到着 時刻 | 所要 時間 | 運賃 FとC | 必要マイル FとC |
2020/4/14 | NH102 | HND | 10:55 | IAD | 10:35 | 12:40 | 2,262,830 (F) 897,330 (C) | 150,000 (F) 75,000 (C) |
2020/4/21 | NH101 | IADD | 13:10 | |||||
2020/4/22 | HND | 16:15 | 14:05 |
マイル価値
運賃を必要マイルで割り算して、1マイルあたりの価値を出してみます。
これが高いほうが、1マイルあたりの価値が高い乗り方になります。
F (ファースト) | 15.06円/マイル |
C (ビジネス) | 11.96円/マイル |
これはPP単価ではありません(笑)。
特典航空券で使える有償運賃の価値を比べたものです。
言ってみれば「マイル価値」ですかね。
ニュージーランド
ニュージーランドは2回訪問しただけですが、すごく印象に残っています。
地震で崩壊し今は無くなってしまったクライストチャーチのカセドラル。
エイボン川の紅葉。
2003年の写真ですが、まさに実物もこのままです。絵になるというか絵そのものの風景です。
では、ANAとスターアライアンス(ニュージーランド航空)で調べてみましょう。
スケジュール
ニュージーランド航空でオークランド単純往復
日付 | 便 | 出発 | 出発 時刻 | 到着 | 到着 時刻 | 所要 時間 | 運賃 CとPY |
2020/4/14 | NZ090 | NRT | 18:30 | 453,640 (C) 283,640 (PY) | |||
2020/4/15 | AKL | 08:05 | 10:35 | ||||
2020/4/22 | NZ099 | AKL | 08:45 | NRT | 16:50 | 11:05 |
ニュージーランド航空で複数都市
こちらは、成田からオークランド経由でクライストチャーチ滞在、復路はクライストチャーチでストップオーバーします。
日付 | 便 | 出発 | 出発 時刻 | 到着 | 到着 時刻 | 所要 時間 | 運賃 CとPY |
2020/4/14 | NZ090 | NRT | 18:30 | 463,640 (C) 281,990 (PY) | |||
2020/4/15 | AKL | 08:05 | 10:35 | ||||
NZ0539 | AKL | 12:00 | CHC | 13:25 | 01:25 | ||
2020/04/19 | NZ0534 | CHC | 10:00 | CHC | 11:20 | 01:20 | |
2020/4/22 | NZ099 | AKL | 08:45 | NRT | 16:50 | 11:05 |
ANAサイトで検索(AKLのみ)
日付 | 便 | 出発 | 出発 時刻 | 到着 | 到着 時刻 | 所要 時間 | 運賃 C |
2020/4/14 | NH7950 (NZ090) | NRT | 18:30 | 673,880 (C) (PYは無し) | |||
2020/4/15 | AKL | 08:05 | 10:35 | ||||
2020/4/22 | NZ099 | AKL | 08:45 | NRT | 16:50 | 11:05 |
マイル価値
いよいよANAの国際特典航空券でスターアライアンスのニュージーランド航空直行便の検索です。必要マイル一覧には75,000マイル(C)と出ていました。
しかし結果は意外なことに。
スターアライアンス便は「利用可」になっていますが、必要マイルが80,000マイルからになっています。
あれ?5,000マイル多いじゃん!
下を見てびっくり。
どこを探しても日本からの直行便が出てきません。
調べてみると、ANAマイルではニュージーランド航空の直行便の特典航空券は通常はほとんど無いようです。一番早いのでも台湾経由なんですね。(日程によっては一部直行便が取れる場合もあるようです)
あらまぁ。
では気を取り直して比較のために、上記と同様の有償チケットを検索しようとしましたが、台湾からオークランドはANA便ではなくコードシェアでもないのでWebでは検索できませんでした。
しかたないので、仮の計算として成田-オークランドを台北経由の特典航空券80,000マイルと、有償航空券直行便での価格で比較して1マイルあたりの価値を計算します。対象はANA便となります。
C (ビジネス) | 8.42円/マイル |
安っ!
これがPP単価なならすごいのですが、1マイルの価値ですから高い方が良いのです。
マイルを有効に使うにはやはり北米ファーストクラスなんですね。
おまけ:スカイカウチだといくら?
ニュージーランド航空にはエコノミー3席を一つで使うスカイカウチというものがあります。
これを日本-オークランド間に使って、往路はオークランド乗り継ぎでのクライストチャーチ、復路はクライストチャーチでストップオーバーだとどうなるか?
往復スカイカウチにするとこうなります。
まずは、スカイカウチ無しでプリファードシートも無しのキツキツ・エコノミーだ78,640円でした。
上記の往復スカイカウチで、NZ国内線をプリファードシートにすると、スカイカウチは1区間80,000円ですので238,640円。
往路はナイトフライトなのでスカイカウチ、NZ国内線はプリファードシート、復路は昼間のフライトなのであえてスカイカウチはやめて通路側の広い席をプリファードシートにすると162,640円となります。
すなわち、東京→オークランド[乗継]→クライストチャーチ→オークランド[滞在]→東京のコースでエコノミークラスベースで考えてみると次の通り。
(1) 国内線のみプリファードシート、国際線往復は普通のエコノミー | 78,640円 |
(2) (1)で国際線往復をスカイカウチ | 238,640円 |
(3) (1)で国際線往路をスカイカウチ、国際線復路はプリファードシート | 162,640円 |
以前、ニュージーランドに行った時、たまたま3列ががらがらで自分だけでしたので、CAさんに断って3列全部使ったことがあります。
スカイカウチもどきで、肘掛をあげてごろりと横になり、それは楽チンでした。ナイトフライトだとプレミアムエコノミーとかよりこちらのほうが楽かもしれません。
現実的なおすすめは(3)です。
まとめ
ANAマイルでワシントンD.C.(北米)とニュージーランドを考える時、1マイルあたりの価格はどれくらいなのか(1マイルの価値)を調べると、ワシントンD.C.へのファーストクラスがダントツに価値が高い。
ANAの有償航空券ではスターアライアンスの直行便を取れる(価格的にはNZ航空直接のほうがはるかに安いのでPP稼ぎでない限りあまり意味がない)が、ANA特典航空券ではニュージーランド直行便は取れない。
ニュージーランドへエコノミーで行くには、往路(深夜フライト)はスカイカウチ、復路はデイフライトなので広い席をプリファードシートにするのがおすすめ。