機種変更した時、特にiPhoneではパスワード付きで完全バックアップをとっておくと、機種変更後はリカバリするだけでほぼ完全に元の環境が復活できます。チョー便利じゃねぇか!と思いますよね。確かに便利ですが、あえてリカバリしないで新規セットアップすることをお勧めします。
スマートフォンの中はゴミだらけ
ここでいうゴミとはホコリやチリといった物理的なゴミではなくメモリ(ハードドライブやSSD)の中の使われなくなったデータの残骸やアプリなどのこといいます。
アプリをインストールしてしばらく使ったけど気に入らないとか不要になったとかで削除していくうちにデータの残骸ゴミが溜まりますが、もっと大きなゴミは使っていないアプリです。
ホーム画面のアイコンを見て、ここ半年くらい起動していないアプリってありませんか?
筆者にもありますが、皆さんのスマートフォンにも一つや二つはかならずあるはず。
便利だと思ってインストールしたけど結局使わないまま….なんてアプリは一つや二つではないはず。
それを削除しても完全にインストール前の状態にもどるとは限りません。
スマートフォンが不調になったら、ハードウェア故障出ない限り復活させる最後の手段は初期化して再インストール!なんて聞いたことありませんか?
そうなんです、アプリをじゃんじゃん使い始めると、スマホのメモリは汚れていき(論理的にです)最後にはゴミだらけになって不調を引き起こすのです。
ゴミは完全に除去できない
こうしたゴミを完璧に綺麗にする道具は残念ながら存在しません。
ですから、最後の手段は初期化して再セットアップなのです。
完全なバックアップは、その完全製故にゴミもそのまま含まれているわけです。
バックアップをとって初期化してからリカバリしてもゴミもそのままリカバリされる。
ワンタッチでメモリを完璧にきれいな状態にする仕組みがあれば誰も苦労はしないのです。
困ったことですね。
新築に引っ越したら全て新しくしよう
スマートフォンではなく家で考えてみましょう。
新築の住宅を購入したのに、古い家の中身一切合切を全て持っていったりしませんよね?
引っ越しの際は、必ず断捨離して使わないものは処分して、必要なものだけを新居に運び込み、あらたに買い足すことが多いでしょう。
スマートフォンだって同じです。
機種変更するときが、スマートフォンのメモリを綺麗にする絶好のチャンスなのです。
普段使っているのに初期化する気にはなりませんが、機種変更のときがチャンスです。
筆者の工夫
筆者の場合、スマートフォン内のアプリがデータを抱え込んでいるものはあまり多くありません。
ほとんどのデータはクラウド(Evernote、OneDrive、Google Drive)を使って保管しているので、新しいスマートフォンではアプリを入れてそれらのアカウント情報を設定するだけです。
このようにしておくメリットとしては、万一スマートフォンをなくするとか故障して動かなくなるなどの場合でも、データ喪失が最小限で防げることです。
自分のスマートフォンがダメージを受ける可能性のほうが、大手クラウドでユーザーデータが致命的なダメージを受ける可能性のほうがずっと小さいと思います。
まとめ
スマートフォンを安定した状態で使うためには、時には初期化して設定し直すのがベターである。
機種変更では、完全バックアップ&リカバリで安直に済ませてしまうのではなく、思い切ってイチから設定し直すのがベター。
再セットアップをできるだけ簡単にするには、クラウドをうまく利用するのが良い。
クラウドを活用することで、自分のスマートフォンにダメージがあった場合でも重要なデータはクラウドにあり救われる。